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社労士模試で選択式が2点だった人へ 〜 科目をやり直す前に見ること

模試の結果を開いて、選択式の科目が2点だったとき。点数そのものより先に、その科目だけが急に怖くなります。

「ここ、本番で来たら終わるんじゃないか」
「何をどう対策すればいいのか、わからない」

そう思いながら、とりあえずその科目を頭から全部やり直そうとテキストを開く。

でも、いきなり全部やり直す前に、見ておくべきことがあります。社労士模試の選択式2点は、「知識不足」だけが原因ではありません。多くの場合、そこに「あと1点を取りこぼしたミス」が混ざっています。この2つは復習のやり方がまったく違うのに、混ぜたまま復習すると、いつまでも同じところで沈み続けます。

選択式は「満点を狙う試験」ではない

最初に、前提を共有させてください。

社会保険労務士試験の選択式は、8科目・各5点の40点満点です。そして合格基準点は、総得点だけでなく科目ごとにも設けられます。つまり、選択式で本当に怖いのは、総得点ではありません。特定の1科目で基準点を割ること——いわゆる足切りです。

ここを押さえると、見え方が変わります。選択式は満点を取りにいく試験ではなく、まず「落としてはいけない空欄を拾う」試験です。だから模試で2点だった科目にまずやるべきことは、「その科目を全部やり直す」ことではなく、「あと1点を、どこで拾えたか」を見ることです。

同じ2点でも、中身はまったく違う

ここが、この記事で一番伝えたいところです。「2点」と一言で言っても、その中身はかなり違います。

  • まったく知らない語句で落とした2点

  • 2択まで絞ったのに落とした2点

  • 文章の流れを読み違えた2点

  • 数字や定義をあいまいに覚えていて落とした2点

  • 目的条文や基本語句を取りこぼした2点

これを分けないまま「この科目が苦手だ」とまとめると、復習が一気に広がりすぎます。

知らない語句で落としたなら、対策は「基本の周辺を固める」。2択で落としたなら、「迷った言葉を残す」。やることがまったく違うのに、ひとまとめにすると、全部を同じ熱量で復習することになってしまうのです。だから解説を読み込む前に、まず自分の2点がどのタイプだったのかを切り分けます。

最初に見るのは、難問ではなく「拾えた1点」

選択式が2点だと、つい一番難しい空欄から復習したくなります。「ここを知らなかったから落ちたんだ」と。でも、最初に見るべきなのは、難問ではありません。本当は取れたはずの1点です。

  • 目的条文のキーワード

  • 基本テキストに太字で載っていた語句

  • 何度も見たはずの数字

  • 似た制度との違い

  • 問題文の前後を読めば絞れた空欄

ここを落としていたなら、立て直しの余地は十分あります。次の模試で3点・4点に戻せる種は、たいていこの「拾えた1点」の中にあります。逆に、ほとんどの受験生が取れない語句を落としたなら、そこに時間を注ぎ込まなくていい。選択式は、難語を全部拾う試験ではないからです。

2点科目の復習は、3つに分ける

具体的には、落とした空欄を次の3つに仕分けします。

  1. 基本語句で落とした空欄
    目的条文、定義、数字、制度名など。純粋な取りこぼしなので、すぐ戻します。一番優先度が高いところです。

  2. 2択で迷って落とした空欄
    正解を覚えるだけでなく、「なぜそっちを選んだのか」を残します。引っかかった言葉を記録しておくほうが、次に効きます。

  3. 知らなかった空欄
    深追いしすぎません。テキストに戻って、周辺の基本事項だけ確認しておけば十分です。

この3つに分けるだけで、復習の重さがまるで変わります。全部を同じ熱量でやろうとすると、時間が足りません。特に社会人受験生は、模試1回の復習だけで数日が溶けることがある。。。だからこそ、優先順位をつける作業が効いてきます。

選択式2点でやってはいけないこと

一番やってはいけないのは、不安になって教材を増やすことです。

選択式が2点だと「もっと細かい知識を入れなきゃ」と焦ります。でも、直前期に教材を増やすと、かえって基本が薄くなる。手を広げた分だけ、一番大事な目的条文や定義の精度が落ちていきます。

まずやるべきは、いま手元にある教材の中で、落としてはいけなかった1点を戻すこと。そのうえで、模試の問題用紙に、落とした空欄ごとの理由を1行だけ書き込みます。「知らなかった」「2択で迷った」「言葉に引っかかった」「数字があいまい」「文章の流れを読めていなかった」。このメモが、再現するミスを見つける材料になります。

まとめ:選択式2点は、勉強法を見直すサイン

選択式の2点は、つらいけれど、悪いサインばかりではありません。多くの場合それは、「その科目の知識がゼロ」というより、「あと1点の拾い方=復習のやり方を見直すタイミングが来た」というサインです。

科目を全部やり直す前に、まず「あと1点をどこで拾えたか」を見る。基本語句・2択・知らない語句に仕分ける。落としてはいけなかった1点から戻す。落とした理由を1行で残す——。この順番で向き合うと、同じ勉強時間でも、選択式の見方は変わってきます。

私自身、社労士試験には5年かかりました。模試で選択式2点を取ったことも、一度や二度ではありません。途中で気づいたのは、点が伸びないのは努力不足ではなく、間違えた問題を「どう残し、次にどう潰すか」という設計がなかったからだということ。最後の年に変えたのは、勉強時間を増やすことだけではありませんでした。

模試で選択式が2点だった人は、単に復習量を増やすより、30日単位で勉強の回し方そのものを組み直したほうがいい場合があります。その年に実際に変えた手順を「30日改善プラン」としてまとめました。

模試の結果を、ただの不安で終わらせず、次の1点につなげていきましょう。

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