エンジェルは何だ!【クリスマスオーナメント2】
クリスマスツリーの天使のオーナメント(エンジェル)の起源は、イエス・キリストの降誕(誕生)に関する聖書の記述に深く根ざしています。
キリストの誕生の告知:
•天使は、聖母マリアにイエス・キリストを身ごもったことを告げた天使ガブリエルを象徴しています。
•また、羊飼いたちにイエス・キリストの誕生を知らせ、祝った天使の軍団(天使たち)も象徴しています。

ツリーのトップの飾りとして:
•19世紀にドイツからイギリスのヴィクトリア朝にクリスマスツリーの習慣が広がる中で、ツリーの先端に星または天使を飾る習慣が普及しました。
•特にイギリスなど一部の国では、「ベツレヘムの星」を象徴するトップスターの代わりに、クリスマスエンジェルという天使を飾ることがあります。
天使のオーナメントは、キリストの誕生という喜びの知らせをもたらした神の使者としての役割を表し、平和と保護の願いも込められています。

【解説】
誕生を知らせたことがそんなに大事?
と思ってしまいますよね笑
けど、天使が誕生を知らせると言うことは、
これは壮大な神の計画の一部であり、
天の承認と祝福が与えられている証明
なのです。
例えるなら、大手芸能事務所から、
大型新人がデビューします!
みたいな話です。
さて、ここからは更に詳しく、
エンジェルがオーナメントになる道のりを
見ていきましょう。
【エンジェル年表】
クリスマスツリーの天使のオーナメント(エンジェル)は、その起源である聖書の物語から、現代の装飾品へと時間をかけて進化してきました。
👼
起源
紀元1世紀頃 ユダヤ(中東)
聖書の記述。キリストの降誕を告知した天使ガブリエルや、羊飼いに平和を告げた天使の軍団が、後のオーナメントの意味の根拠となる。

初期の出現 1600年代初期
ドイツ (Germanic Europe)
初期のクリスマスツリーの習慣が普及し始める。天然素材(麦わら、木くず、糸など)を用いた手作りの素朴な天使の飾りがツリーの先端に現れ始める。

装飾品の進化 1700年代
ドイツ (ニュルンベルクなど)
ラウシュゴルトエンゲ(Rauschgoldengel:金箔の天使)の登場。薄い金箔や金属紙をプリーツ状にしてドレスに見立てた、より豪華な天使が作られ、中流階級や貴族の家で飾られ始める。

大衆化 1840年代以降 イギリス
ヴィクトリア女王とその夫アルバート公が、クリスマスツリーに天使のトッパー(先端飾り)を飾っている様子が絵(1848年)で公表され、英国全土で流行する。

世界への拡散 1850年代以降
アメリカ
ドイツ系移民や、イギリスの流行を伝える雑誌などにより、天使のトッパーの習慣がアメリカにも定着。イギリスでは「フェアリー(妖精)」が好まれる地域もあったが、アメリカでは星と天使が主要なトッパーとなる。

量産化と多様化
1870年代~ 1900年代
ドイツ (ラウシャなど) / 世界各地
ドイツのガラス職人による吹きガラス製の繊細で芸術的なガラスエンジェルが登場し、世界中に輸出される。産業革命により量産化が進み、紙製、プラスチック製、電飾付きなど、素材とデザインが多様化する。

現代 20世紀後半~現在
世界各地
伝統的なガラスや布製の天使に加え、家族の個性や現代的なデザインを取り入れた様々なスタイルの天使がツリーの頂上を飾っている。

まとめ
天使のオーナメントは、聖書の「告知」という宗教的な意味から始まり、ドイツで素朴な装飾としてツリーに登場しました。そして、ヴィクトリア女王の影響力によってイギリスで一大ファッションとなり、アメリカを含む世界中に普及し、ドイツのガラス工芸によって現在の繊細で美しい装飾品としての形を確立しました。
宗教的な「神の使者」としての役割と、装飾的な美しさが融合した結果、現代のエンジェルオーナメントの姿になったと言えます。
