塗り壁【妖怪図鑑〔6〕】
日本の妖怪「塗り壁(ぬりかべ)」は、夜道を歩いている人の行く手を阻む、目に見えない壁のような妖怪として知られています。
主な特徴と伝承
•姿: 姿が見えないとされるのが本来の伝承です。夜道で突然目の前に現れ、行く手を塞ぎます。横に避けようとしても、壁はどこまでも続き、進むことができません。
•出没地域: 九州北部(特に福岡県)に伝えられることが多い妖怪です。
•対処法:
•下の方を棒で払う、または蹴飛ばすと消えるという伝承があります。上の方を叩いても効果がないとされています。
•その場で座り込んで一服したり、落ち着いて煙草を吸ったりすると、自然と壁が消えるという話もあります。
•正体説: 狸や鼬(イタチ)が起こす怪異とも考えられており、特に狸の場合は、陰嚢を大きく広げて道を塞いでいるという説もあります。
水木しげるによる「塗り壁」
現代において「塗り壁」として最も一般的に知られている姿は、漫画家・水木しげる氏が描いた『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターです。
•特徴: 巨大な土壁に、目と手足がついた姿をしています。
•キャラクター性: 口数は少ないものの、鬼太郎の仲間として、その強固な体で仲間を守ったり、敵を押しつぶしたりする頼もしい存在として描かれています。
水木氏の創作によるこのキャラクターの姿は、本来の伝承に描かれている目に見えない壁とは異なりますが、そのインパクトと作品の知名度から、日本の妖怪として広く知られるようになりました。江戸時代の妖怪絵巻にも、三つ目の獅子や犬のような姿で描かれた「ぬりかべ」の図像が近年発見されていますが、やはり水木氏が描いた姿とは大きく異なります。
このように、「塗り壁」は、本来の伝承と、現代の大衆文化で描かれる姿とで、そのイメージが大きく異なっている妖怪だと言えます。

【感想】
え、透明?
そんな塗り壁知らないですよね笑
本来の伝承。
江戸時代、コンクリートの塀じゃない
壁とは
・ 家の壁や塀: 当時の家屋や武家屋敷などは、土壁や漆喰(しっくい)の塀で囲まれていました。夜道では、こうした塀が延々と続く場所も珍しくなかったでしょう。
・ 田畑の畦道(あぜみち):地方の農村部では、夜になると視界が悪くなり、田畑を区切るあぜ道や土手が高くそびえる壁のように感じられたかもしれません。
・ 物理的な壁ではない、心理的な「壁」:妖怪としての「塗り壁」は、単なる物理的な壁ではなく、旅人や夜道を歩く人の行く手を阻む、心理的な障壁や「怪異」を具現化したものと考えられます。視界が悪い夜道で、方向感覚を失ったり、道が無限に続いているように感じたりする感覚が、「壁」として表現されたのかもしれません。
というわけで、
もちろん物理的な土壁や漆喰の壁もあるけど
失った方向感覚など、精神的な壁でもある。
「精神的な」塗り壁が存在するとは、
面白いし、新しい発見でした。
姿が透明なのに、塗り壁というのには、
透明だけど、壁が塗られて作られる比喩。
空間が塗り潰される。とか、
完全に透明じゃないけど、
夜の闇に紛れた怪しい黒い壁。
と様々な解釈があるみたい。
それではジェミニにまとめてもらいましょう
本来の「塗り壁」は、物理的な壁だけでなく、夜道で方向感覚を失ったり、先に進めなくなる感覚を、比喩的に「壁が塗られたように目の前に現れる」と表現したものだと考えられます。
水木しげる氏の描いたキャラクターは、この比喩をあえて具現化し、強いインパクトを持つ姿に作り上げたと言えるでしょう。
妖怪の語源は、人々の感覚や恐怖、不思議な体験を言葉にしたものが多く、その語源そのものが怪異の本質を表していることがしばしばありますね。
チップ、拡散、❤️お願いします🙇
