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キャラ立ちについての考察⑲~AIの伝道師~

はじめに


「よし、書くか…。」

覚悟を決めて、私はパソコンの前に座った。

私は様々なテーマでnoteを書いてきた。しかし、「人について書く」のはものすごくエネルギーのいる作業である。

「相手が不快に思わないか。」

「どのように書けばその人の魅力が伝わるか。」

細心の注意を払いながら、しかもユーモラスに書くのは非常に難しい思考を必要とする。

今回は、「満を持して」という言葉がぴったりのキャラ立ちnoteである。

この記事は、EDUBASEという教育系オンラインサロンのメンバーを紹介するものである。興味があれば、ぜひ続きを読んでいただきたい。




AIの伝道師


今回ご紹介するのは、コミュニティメンバーの中では『AIの伝道師』としておなじみの「こやま まゆこ」さん。

私がコミュニティに参加した当時から、すでに『AIの伝道師』としてのキャラが確立されていた。

定期的に開催されるライトニングプレゼンは、いつもお決まりのフレーズから始まり、テーマは生成AIを絡めたものだった。(※お決まりのフレーズは、芸人さんが漫才のはじめにする挨拶を兼ねたツカミのような感じ。)

ライトニングプレゼンとは、自らの実践を3分間にまとめたショートバージョンのプレゼンのこと。

『AIの伝道師』の異名に相応しく、彼女はいつも生成AIとともにいた。

私が彼女に初めて会ったのは、2024年冬に東京で開催された対面イベントだった。たまたまワークショップのグループが同じになり、数人で共同作業を行った。

当時としては珍しく、彼女はスマホの中に生成AIを入れていた。自分の相棒として。

ICTを強みとしているメンバーが多いEDUBASEの中でも、「AIといえばこやまさん」と言われるほど、一目置かれる存在なのは間違いない。



こりん星爆発の危機


こりん星爆発とはどういうことだろうか。

by Gemini

彼女は、悩んでいた。(今も悩んでいるかもしれない)

決して、嘘をついていたわけではない。しかし、「キャラを卒業するかどうか」に悩んでいた。

それは、この「キャラ立ち」という概念における本質的な悩みである。

キャラが立ったのはいいけれど、いつまでこのキャラを続ければいいのかという迷い。

イジってくれるのは嬉しいけれど、そろそろみんな飽きているんじゃないかという疑念。

違った強みを打ち出していきたいという成長欲求。

これらは「キャラが立つ」と同時に降りかかる、答えのない悩み。

かくいう私も、「キャラ立ちnoteを書くキャラ」として認知されたプレッシャーと闘い続けていたり、「ブラックサンダーを食べました。」というポストに対して「いつもありがとうございます。」と反応することを余儀なくされていたりするのだ。(嘘です。どんどんネタにしてください。)

彼女自身、「こりん星は爆発するのか」と具体的に言葉にして、その悩みを垣間見せていたこともある。

しかし、最近のプレゼンでお決まりのフレーズを全力でやっているところを見ると、一時期の迷いは吹っ切れたようにも思う。

こういった定番のネタというのはある時期を過ぎると、受け手側にとっては「なくなるとなんか違う」という"あって当たり前"のものになる。

新鮮さはなくとも、圧倒的な安心感がある。

水戸黄門の印籠然り、サザエさんのじゃんけん然り、ベテラン芸人のギャグ然り…。

お決まりのフレーズは、もはや彼女のアイデンティティである。臆せずに、こりん星として輝き続けてもらいたいものである。



AIの伝道師たる所以


これまでも実力で「AIの伝道師」として認知されてきた彼女であるが、それがカタチとして表れた出来事があった。

『WOMAN AI AWARD ソーシャル・インパクト賞』の受賞である。

ずっと彼女を見てきたメンバーならば、この受賞にいたるこれまでの道のりが、決して平坦なものではなかったことを理解しているだろう。(だからこそ、私も彼女に投票をしたわけである。)

言い方は悪いが、SNSでの発信はやろうと思えば誰でもできる。一番難しいのは半径5メートルでの発信である。

生成AIがまだ一般的でなかった頃は、その良さを伝えたところで、相手にされないことがあったかもしれない。

「誰が言うか」の壁にぶち当たり、悔しさで胸がいっぱいになった夜もあるだろう。

それでも「どうすれば伝わるのか。」を考え続け、試行錯誤の末、紙やマンガという媒体を選んだ彼女。

もちろんそれだけではない。日々の積み重ねによって勝ち取った、まわりからの信頼がベースにあってこそである。

これからの彼女の活躍にも、期待したいところである。



その他の実績


先ほどの受賞以外でも、彼女には十分な実績がある。

例えば、2025年の8月にシンガポールで開催された『Google for Education Champions Symposium 2025』での登壇。

いわば、世界のkoyamaだ。

最近では、東京大学・吉田塁研究室の「教育における生成AI活用推進リーダープログラム」で、第1期の認定リーダーに選ばれたそうである。(第2期の募集が行われているので、興味のある方は是非。)

『AIの伝道師』としてさらに活躍の場を広げるべく、精力的にチャレンジしている様子が伝わってくる。

非常に興味深かったのは、生成AIと対話をしながら小説を書き上げたというこの実践。

結果的に文字数の87.4%をAIが生成したとはいえ、そこにいたる対話の量を見ると、それ以上に介入をしている。

はたしてこれは、「AIが書いた作品」なのか。

どこまでが「人が作った」と言えて、どこからが「AIに作らせた」と言われるのか。

これはもしかしたら、ずっと考え続けなければならない問いかもしれない。

いや、もはや『生成AIと人間の違い』という概念がどんどん更新されていき、『ほぼ違いがない』ところまでいくのかもしれない。

間違いなく言えるのは、未来は予測不可能だということだけ。



おわりに


今回は、こやまさんのキャラ立ちnoteであったのであまり触れなかったが、『WOMAN AI AWARD』という賞の意義は大きい。

特に、女性の社会進出と活躍という意味で。

例えば、子育てによるキャリアの分断を、生成AIというツールを有効活用することで乗り越えられる可能性がある。(不利になるのは間違いないので、その部分での社会変革も必要。)

アイデア次第で経験の差を補える時代になったのは、すでに経験を積み上げてきた年代にとっては喜ばしくないことかもしれない。

しかし、「経験があるからこそできる生成AIの効果的な活用」も間違いなく存在する。色々な人が活躍する機会を与えられる社会になったと、前向きに捉えたいものである。