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美術館で“強弱”を意識したら、鑑賞がぐっと楽しくなった話


海外の美術館に行くと、膨大な作品数に圧倒されることがあります。

ルーブル美術館やメトロポリタン美術館などでは、展示されているものだけで何万点もの作品に上る規模となります。

一方で、有名な美術館が多くある欧米は気軽に行ける距離・コストではないため、せっかく訪れた際には「全部じっくり観たい」と思うのは自然なことだと思います。

私もできるだけじっくり観たいなと常に感じていますが、実際に美術館を訪れていく中で、すべての展示を同じ熱量で観るのは難しい場合が多いことに気づきました。

そこで私が意識したのは、すべての展示を同じ熱量で観ることは諦めて、鑑賞に強弱をつけることでした。


すべての展示を同じ熱量で観る必要はない

すべての作品をじっくり観ようとすると、作品の印象よりも疲れの方が残ってしまうなんていうこともあります。

そこで私は、作品を次のように分けて鑑賞するようにしました。

  • 深く観る作品:事前に観たいと思っていたものや、その場で印象に残った作品

  • 確認だけする作品:有名だけど今回は主目的ではない作品

  • 流す作品:今回はテーマ外、または体力・時間的に厳しい作品

このように強弱をつけることで、重要な作品に集中でき記憶にも残りやすくなりました。

事前に観たい作品を絞り込んでおくことができればベストですが、そこまで労力をかけられない場合でも、

作品ごとでスタンスを変えていいと意識するだけでも気楽になります。


美術館のアーカイブを活用する

美術館では作品の横に解説が添えられていることが多いですが、それも全部その場で読む必要はありません。

多くの海外美術館では、HPで作品のアーカイブや詳細解説が閲覧できます。

例えば以下のシカゴ美術館のページでは、ゴッホの作品の解説だけでなく、作品の来歴などの詳細な情報を読むことができます。

現地で全部理解しようとせず、体験は現地で、理解は帰宅後にHPで補完するという方法がとても効率的でした。

  • 事前にチェックして観たい作品を絞る

  • 現地で流した作品は、あとでHPで確認・復習

  • 解説は、印象に残った作品だけ読む

せっかく訪れた美術館で観たものをできるだけ記憶に残したいといいう気持ちは素晴らしいものです。

今は美術館の公式アーカイブが非常に充実しているので、必ずしも現地で全て記憶しなくてもいいと考えることで、鑑賞体験が少し気楽なものになるのではないでしょうか。


写真を記憶の代替として活用する

撮影が許可されている美術館では、気になる作品やラベルの情報を写真に残すのもおすすめです。

私は写真が許可されている美術館では、印象に残った作品を中心に作品と作品のタイトルを写真で撮っておくようにしています。

写真を記録として活用することで、現地では「観ること」に集中でき、あとでHPや資料と照合して理解を深められました。

実際、膨大な作品数のすべてを記憶しておくのは不可能ですし、外部記憶として写真に残すのは非常に良い手段です。

写真が撮れない企画展などの場合は、タイトルをメモに記録する、あるいはパンフレットに印象に残った作品をマークしておくなどして、後から検索できるようにしています。

美術館への貢献と言う意味では、図録を買うという選択肢もあります。

安いものではないので気軽には買えないのですが、それゆえに買うと踏み切ったら非常に愛着が湧くアイテムとなります。


美術館の規模に応じて現実的に考える

小規模な美術館なら全作品をじっくり観ることも可能ですが、大規模館や海外の名だたる美術館では、物理的に無理な場合もあります。

そんなときは、全部を観るのではなく、有名な作品だけは見ておくかくらいの気持ちで十分です。

私もこの考え方に切り替えたことで、美術館での体験がぐっと楽になりました。

せっかくの機会なのに勿体ないじゃん、という気持ちも当然あるのですが、無数にある美術作品をすべて見ることは一生を掛けても不可能です。

むしろ、その時に印象に残った作品との縁を大切に、なぜその作品が自分に刺さったのだろう?と向き合うことが鑑賞体験を豊かにすると考えています。


まとめ

海外の美術館で短時間でも満足度を上げるために、私が意識したポイントは次の3つです。

  1. 全部を同じ熱量で観る必要はない

  2. アーカイブを活用し、理解は後で補完する

  3. 写真で覚えておきたい作品を記録する

訪れる機会が少ない美術館で「全部観たい」という気持ちが生じるのは当然のことです。

その中でアーカイブや写真も活用しながら鑑賞にかけるエネルギーに強弱を付けることで、美術館をより気楽に楽しむことができます。

ちなみに美術館のアーカイブは、アーカイブ巡り自体が1つの趣味になるくらい楽しい世界なので、ぜひいろいろ活用してみていただければと思います。

こちらはメトロポリタン美術館のアーカイブですが、ゴッホの筆遣いが分かるほどの高精細な画像を見ることもできます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

もし実践してみて気づいたことや質問があれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。


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