何を書くか考えすぎてしまい更新頻度が落ちた(創作的な文学的㉑)
何を書くか考えすぎてしまい、更新頻度が落ちた。
ひとりごとのようなnoteなのだから、その時その時に考えていることをぱっと、少なくともnoteという形にして更新しておけばいいのだけれど、
何を書くのか、
どう書くのか、
どう受け取られるのかなど、
考えて過ぎてしまって、更新頻度が落ちている。
毎日、仕事への道すがら、道端で外の空気を吸っている老人がいるとする。
あなたはその老人に、これまでのこと、今感じていること、これから起きるかもしれないことを話さなければならないとする。
そういう感じで、アウトプットの場所ありきで、毎日気軽に考えを表現していく方式で。
ということを考え、そのままAIと小説にしてみた。
上記のような老人がいたとして、どんな展開があるかな?と会話していて、どの展開も採用して、ループさせてみたらどうかな、と思った。
そのうちKindle化する予定。(※)
ここでは、部分を掲載する。
※と思っていたが、AIたちに「この小説を批評して」と投げかけると、けっこう適切に、推敲しなければならないところが浮かび上がってきた。その点を解消してから、Kindle化しようと思う。
***
小説『毎日老人に話しかけるループ』 ちゃりほんつりー
【1】
毎朝、午前七時四十五分。私がいつもの角を曲がると、彼はそこにいる。
古びた平屋の生垣の前に置かれた、色あせた緑色のプラスチック椅子。そこに腰掛け、微動だにせず外の空気を吸っている老人。薄い白髪で、いつも灰色のカーディガンを着ている。
なぜ、私が彼に話しかけなければならないのか。誰かに命令されたわけでも、呪いをかけられているわけでもない。ただ、いつからか「そうしなければ、そこから先に進めない」という絶対的な確信が私の身体を支配しているのだ。
「おはようございます」
今朝も私は足を止めた。老人はゆっくりと首をこちらに向ける。その瞳は、濁っているようでいて、全てを見透かしているようにも見える。彼は決して声を出さない。ただ、聞いている。
「……昨晩、昔の夢を見ました。まだこの街に越してきたばかりの、二十代の頃の夢です。あの頃は、満員電車に乗るだけで息が詰まりそうでした。自分が何者かになれると信じていて、でも何にもなれなくて、毎日ただ焦っていました。今思えば、あの時の息苦しさは、未来に対する怯えだったんですね。」
私はカバンを握り直す。老人の視線は、私の喉元あたりに落ちている。
「今は、あの頃ほどの焦りはありません。でも、代わりに別の何かが胸の奥に澱のように溜まっています。今感じているのは、……『諦め』に近い平穏です。仕事も、人間関係も、自分の限界が見えてしまった。今日これから会社に行けば、昨日と同じルーティンが待っています。大きな失敗もしない代わりに、心躍るような変化もない。私の人生は、このまま静かにすり減っていくのだろうと、今、そんな予感がしています」
そこまで一気に吐き出すと、冷たい朝の空気が肺に深く入り込んできた。
「明日は、どうなるんでしょうね。もしかしたら、明日もまた同じことをあなたに話しているかもしれない。……それじゃあ、行ってきます。」
老人は、かすかに顎を引いた。それが「聞いた」という合図だ。私はようやく、凍りついていた足を動かし、駅へと向かう歩道を歩き出す。
【2】
毎朝、午前七時四十五分。私がいつもの角を曲がると、彼はそこにいる。
……はずだった。しかし、今日はそこに老人の姿が見えない。
古びた平屋の生垣の前に置かれた、色あせた緑色のプラスチック椅子。そこに腰掛け、微動だにせず外の空気を吸っている老人、がいるはずだった。薄い白髪で、灰色のカーディガンを着ている老人が。
私は先へ進めない。平屋の前で、あたりを見回してみる。古びた平屋から、線香の匂いがただよってくる。整ったスーツ姿の、同じ年くらいの男が現れる。
「おや、空き家に人がいるから驚いていらっしゃるのですか?もう亡くなって何年もたつんですが、命日だけは線香をやりに来てるんですよ。この家も、そろそろ畳む時期かもしれませんね。ご近所さんには、地震がきて倒れたらどうするんだとか、いろいろご心配をおかけしているでしょう。すみませんね。」
では、あの老人は死んで何年もそこにいてくれたのか。
……私のために?
パチン……RESET。
【3】
毎朝、午前七時四十五分。私がいつもの角を曲がると、彼はそこにいる。
古びた平屋、色あせた緑色のプラスチック椅子、灰色のカーディガン。
「おはようございます」
老人はゆっくりと首をこちらに向ける。その瞳は、濁っているようでいて、全てを見透かしているようにも見える。彼は決して声を出さない。ただ、聞いている。
「昨日は、例の彼女とイイトコロまでいきましてね。いやあ、楽しかったなあ。」
老人は特に反応を示さない。いつものことだ。私は構わず、先を続ける。
「女の人と、あんなに気が合うことって、人生ではじめてなんです。もしかしたら、ホンモノの人生のパートナーかもしれない。」
そこまで話すと、冷たい朝の空気が肺に深く入り込んでくる。
「明日は、また更に進展したハナシをできたらいいな、と思います。……それじゃあ、行ってきます。」
老人は、かすかに顎を引いた。「聞いた」という合図。私は、駅へと向かう歩道を歩き出す。
*
毎朝、午前七時四十五分。いつもの角を曲がると、彼はそこにいる。
「おはようございます」
老人はゆっくりと首をこちらに向け、私の話を聞く準備をする。
「昨日はついに彼女と最後までイキましてねえ。お酒の勢いではあったんですが、カノジョ、断らなかったんですよ。軽はずみな行動じゃないですよ。じいさんの時代はワンナイトラブなんてなかったでしょう?でも、そういう可能性もある。マグワったからと言って、そこでゴール・イン、という時代じゃないんですよ。でもですね、きちんとしましたよ、私、カノジョに、結婚を前提にしておつき合いしてほしいって、ちゃんと言ったんですよ。人生でこんなにも気の合う相手はいない、君しかいないんだって。そしたらカノジョ、はいヨロコンデって。ついに私にもカノジョができたってことですかね。ついに私にもカノジョができたんですよ!」
すると、老人がクワッと目を見開いて、口を開いて、喋りはじめた。いつものことはどこへいった。老人はかなり達者に、次のようなことを口走った。
「やっとこの時が来たのだ!やっと未来を変えるこの時が!私はこの瞬間のために未来からやってきた、君自身だ!君の暗黒の未来を変えるためにやってきたんだ。詳しく説明しよう。これから結婚するそのカノジョ、実は宇宙人だ。エイリアンだ!AIを搭載した、エイリアンだったのだ!まもなく子どもが産まれる。5つ子だ!そしてそのゴレンジャーは、地球を破滅へと導く悪のベイビー戦隊に成長するのだ!私は命からがら、タイムマシンを開発し、なんとかこの時代に戻ってきた。そしてこの瞬間を待っていた。君はここでとどまるべきだ。君の遺伝子がなければ、悪のベイビー戦隊は誕生しない!宇宙人もこれ以上計画を進めることができない!だから君は、ここでおしとどまらなければならない!カノジョが魅力的なのは分かる。分かるが、これは謀略なのだ!地球侵略計画の一部なのだッ!」
冷たい朝の空気が肺に入り込んでくる。私は、カノジョのいる、この彩りに満ちた輝かしい日常が愛おしい。たとえ地球が侵略されたって、その先のおハナシが見てみたい気分だった。
「分かりました。はじめてお声を聞けて嬉しかったです。でも、私の決心は揺るぎません。たとえどんな未来であっても、あなたの話が本当かどうかは、私自身が体験すること。私の未来を変更するつもりはありません。それでは、また明日、おハナシしましょう。……それじゃあ、行ってきます。」
老人は、クワッと目を見開いたまま、信じられない、という表情のまま、かすかに顎を引いた。合図。老人は、どうやらそれ以上は喋れない様子だった。私は、駅へと向かう歩道を歩き出す。明日はどんな報告になるのだろうか。
パチン……RESET。(続く。全6章)
***
誰かと酒呑話をするような記事もあるnoteですが、これからもよろしくお願いします。
※現代のお酒を飲まない若者たちに、酒呑話について解説すると、酒を呑んで興奮していつもより多く喋っていて、何を語っても飲み会の席の話だからと流してくれて、偏った話をしてしまっても、それを本気にしてネット炎上させたりもしない、酒を酌み交わすという親密な関係でのお話、そういう話のことです。
