Photo by
honkow_jp
欲望の話(文学は心を扱う⑲)
文学は心の暗い部分を扱う。
文学は、「本能」を扱う。
獣性、というか。
本能について考えてみる。
快楽欲。
性欲、食欲など。
人間にもともと、生きるためにプログラムされていること。
知識欲(好奇心)。
南の地を出た時から、人類には「知りたい」という、ただそれだけの興味しかなかったのかもしれない。
漫画・アニメ『進撃の巨人』では、壁の外を目指す人類が描かれていた。
社会的欲。
金欲、名誉欲、出世欲など。
人間はお金を作り、社会を回すようになっていった。社会の中で、名誉を得たいと思うようになる。出世したいと思うようになる。
破壊欲。
他人を破壊したいと思ったり、秩序を破壊したいと思ったり。日常を、未来を破壊したいと思ったり。
逆に、安定欲というものもあるだろうが、人間には、衝動的に、何かを壊したくなる時もあるような気がする。そもそも、破壊が快楽である、という、壊れた人もいるかもしれない。
村上龍氏の『イン ザ・ミソスープ』は、アメリカ人殺人鬼の性風俗ガイドをする男の話だった。殺人鬼とは、破壊が快楽になった人のことだ。97年夏、少年Aの殺人事件と同時時期に連載されて、反響を呼んだ。龍氏は、想像力が現実に負けてしまう、というようなことを述べられていた。
