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批評は評価すること/オマージュさがし(批評について⑦)

感想文と批評の違いはなんだろう?

辞書によると、
批評:
事物の善悪・優劣・是非などについて考え,評価すること。
とある。
基本は他の作品と比較してどうだ、と評価することのようだ。

評価するためには、自分の中に、確固たる価値体系がなければならない。
自分の価値体系で評価した「読み」を披露する。
自分の視点を披露する。

それって、創作にもちょっと似ている。
小説は現実を描写して創作を行うが、批評は作品を引用して、自分の価値体系を語る、またひとつ新しい価値を創作、提示する。

ネットの批評は、
信者化するか、作品をけなしバカにするかのどちらかに偏りがちだ。
信者化は、手放しにべた褒めする。
そうでないほうは、作品をけなしバカにしたりする。自分は何様、と問われそうだ。

批評の役割の一つに、
他の作品へのオマージュ探しがあろう。
批評が他の作品と比較する、ということなら、当然過去の作品と天秤にかけられなければならない。
作家はしばしば、挑戦的に過去作品を、愛と尊敬の念を持って引用する。
このことを、オマージュと呼ぶ。
決して剽窃やパクリではない。(そのジャッジも、批評には必要か。境界線はどこなんだろう?)(『ルックバック』が引用している京都アニメーションの悲劇では、犯人は作品の剽窃に腹を立てた、と報道されていた。)
オマージュ探しの批評では、批評者の力量が問われる。

ある意味、他の引用作品を知っているか・理解しているかのひけらかしとなる。
となると、すばらしい批評を読む時は、ははあと頭を下げて、知識をひけらかしている人の声に耳をすませるのがいい。
そして、オマージュされている作品に興味をもったら、広げていけばいい。

映画&漫画『ルックバック』はオマージュにあふれている。
Wikipediaからの引用になるが、タイトルはoasisの『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』からではないか?とのこと。
「悲しい気持ちで過去を振り返らないで」というような唄。

ラストシーンにはタランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のDVDジャケットが描かれている。

他にも、
『 雨に唄えば』『ショーシャンクの空に』『台風クラブ』
『ラ・ラ・ランド』
『バタフライ・エフェクト』
『インターステラー』
『大豆田とわ子と三人の元夫』
などの作品が挙げられている。
いくつかは見たことがあるが、いくつかは知らなかった。

サムネイルはゴッホの「タンギー爺さん」。
ゴッホの浮世絵愛が現れているという。
ゴッホは、ミレーの種をまく人なども、オマージュしていた。


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