第141回:【人を大切にする経営】社員の家族の話を聞く理由。幸せを分かち合い、責任を背負う覚悟。
こんにちは、ブラーボデザインの藤村です。
月に一度、全6店舗を回る環境整備点検を行っています。店舗の清掃状態、掲示物、備品、空気感。ウェルカム感。現場に足を運ぶことでしか見えない変化があります。環境整備は、店舗の空気を確認する大切な時間です。ただ、私にとってもう一つ大切にしている時間があります。それは、メンバーと仕事以外の話をすることです。
店長同士でゴルフに行く話。お子さんの習い事や受験の話。修学旅行のお土産話。「子どもがつかまり立ちを始めました」という成長の報告。結婚指輪を準備しているという幸せな決意。時には、「彼女と別れました」という少し切ない報告もあります。そんな一つひとつの話を聞くたびに、私は嬉しさと同時に、責任を強く感じます。
1.綺麗事ではない、人を大切にする経営
私たちは、「人を大切にする経営」を掲げています。毎年、経営計画書をつくり、社員とその家族の未来を具体的に描き、毎日読み込み、実践につなげています。ただ、綺麗事を並べるだけなら誰にでもできます。大切なのは、それを本気で実行し続けられるかどうかです。
私には、今も忘れられない悔しさがあります。「スポーツビジネスの会社だから、将来が不安だ」。そう彼女のご両親に反対され、志半ばで去っていった仲間がいました。1人だけではありません。何人もいました。スポーツの仕事に情熱を持ち、現場で懸命に働いていた仲間です。それでも、人生を考えたときに、この仕事では安心して家庭を持てないと思わせてしまった。あの時、何もできなかった無力感と申し訳なさは、今も私の原点にあります。
だからこそ、社員が結婚する。新居に引っ越す。子どもを授かる。その子が成長していく。そうした話を聞けることは、私にとって何より嬉しいことです。同時に、その幸せの背景には生活があります。家族があります。未来があります。社員一人の人生だけではなく、その先にいる大切な人たちの人生にも、会社は関わっているのだと感じます。
2.家族の話は、責任を思い出させてくれる
仕事の話だけをしていれば、経営はもっと簡単に見えるかもしれません。売上、利益、KPI、採用、育成、顧客満足。もちろん、どれも大切です。しかし、その数字の先には必ず人がいます。社員の生活があり、家族の暮らしがあり、将来への不安や希望があります。
だから私は、現場で家族の話を聞く時間を大切にしています。それは、単なる世間話ではありません。その人が何を大切にしているのか。何を守りたいと思っているのか。どんな未来を描いているのか。その背景を知ることで、私自身の経営に対する覚悟が深まります。
画面越しの報告では伝わらない表情があります。言葉の間にある温度があります。嬉しそうに子どもの話をする顔。少し照れながら結婚の話をする姿。悩みながらも前に進もうとしている表情。そうした一つひとつに触れるたびに、私は思います。
この人たちの人生を、簡単に扱ってはいけない。
3.スポーツビジネスで安心して生きられる未来へ
私が目指しているのは、スポーツビジネスに関わる人が、安心して自分の人生をデザインできる社会です。スポーツが好きだから働く。情熱があるから頑張る。それだけで終わらせてはいけない。安心して家庭を持ち、家族を守り、将来に希望を持てる仕事にしていかなければならないと思っています。
スポーツには、人と人を結びつける価値があります。スポーツの持つ力で、人を元気にすることができます。だからこそ、その現場で働く人たち自身が、まず幸せであってほしい。仲間とその家族を大切にできない会社が、お客様や地域を本当の意味で元気にすることはできないと考えています。
大切にする人が増えれば増えるほど、経営の責任は重くなります。しかし、その重さから逃げてはいけない。社員の幸せな報告を聞くたびに、私は嬉しさと同じくらい、背筋が伸びます。もっと強い会社にしなければならない。もっと安心して働ける会社にしなければならない。もっと誇れる仕事にしていかなければならない。
最後に。
人を大切にする経営とは、優しい言葉を並べることではありません。相手の人生に関心を持ち、その人の守りたいものまで背負う覚悟を持つことだと思います。家族の話を聞くたびに、私はその原点に立ち戻ります。社員一人ひとりの人生が、少しでも豊かになるように。スポーツビジネスで働くことが、誇りある選択になるように。
今日も、関わる人の幸せを胸に、1mmの行動を積み重ねていきます。
2026年7月9日
株式会社ブラーボデザイン
藤村 武
人と企業の可能性を信じ、挑戦を続けます。
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