否応なしに変化したこと──『共働きサバイバル』読書感想文(後編)
[過去の読書記録]
5年前の雑記帳から掘り起こしてきた内容です。
※感想が長いので、前編/後編に分けています。
前編はこちら
5年前の所感
めちゃくちゃ悩みながらも、がむしゃらに子育てしながら働いてきた結果、私の中で変化したことを羅列してみます。
周囲に頼ること
近所の人やママ友が自然にサポートしてくれることで、子育ては自分の力だけじゃできないということに気づけたこと。
最初は「見返りもなくやってもらうこと」に抵抗あったけど、今は好意で手を差し伸べてもらえることを感謝しながら、お互いにできることをやればいいというスタンスになった。
他者にいい意味で頼ることを覚えた。
決断力と誠実さ
子育てて身についたのは最優先事項を即座に決める決断力。そして、ぜんぶがぜんぶ自分のせいではないと構える厚かましさと各所へ角の立たない言い訳w
子どものことを最優先で考えなければいけない時は絶対にある。子どもが目の前で痙攣起こした時に動けないじゃシャレにならない。台風だろうが電車止まろうが這ってでも迎えを待ってる子どものところに帰らないといけない。
子どもに対して誠意を尽くす。そして、仕事相手にも同じだけの誠意をもって対することを忘れなければ、みんな認めてくれる。大丈夫。
仕事相手との関係性
クライアントは一緒にものをつくる味方。
言われたことをこなすのではなく、やりたいことを一緒に考えて、共有して、信頼関係を築いて。そういうふうに仕事をするようになったら、仕事が楽しくなった。
一人で閉じて結論まで考え込むんじゃなくて「私はこう思いますがいかがですか?」と聞けるようになったのは、たくさんの人の見識を必要とする子育てを経たから。
優先度の設計
新卒入社三年目で子どもを産んだ私は、仕事の裁量がほとんどない時期から子育てと仕事を両立していたので、プロジェクトの全体像を見通せないままタスクだけが降ってきた時、その優先度をつけられなくてワタワタしていたことがある。これもあれもやらなきゃでパンクみたいな。
経験を積んである程度プロジェクトを回す立場になって、即やらなきゃいけないと思い込んでいることが実はそんなに重要ではないこともあると気付けるようになってからは本当に楽になった。いらないものは「不要ですよね?」とプロジェクトメンバーやクライアントと認識をすり合わせた上でやめればいい。
なんでこんな単純なことを気づかなかったんだろう。
自分の仕事を俯瞰して自分自身でコントロールすることは、仕事と育児の両立という面では必要不可欠。社内だけでなく、みんなを仲間にして巻き込んでプロジェクトを回すと、自ずとコミュニケーションも増えるし、結果的に一番いい形で収束することが多い。
気持ちの切り替え
毎日の時間管理は本当に切実。
「料理して洗濯して・・・」なんてレベルじゃない。もっと細分化しないと追いつかない。「野菜切って鍋に入れて煮ている間に洗濯回して洗濯物たたみながら肉切って鍋入れてまた煮てる間に空いた物干しに洗濯もの干す」みたいなことが帰宅後3時間は続くw
あまりにも時間がないので、隙間時間の活用は上達したし、物事に対する集中力がすごく高まった。子どものいない頃は2時間の余暇があっても気持ち切り替えられなかったのが、いまは10分のコーヒータイムで十分。
走りながらインプット
プライベート時間っていっても、PTA、学校行事、保育園行事、習い事の送迎や当番、試合や大会、子ども会、通院や家庭の用事やその仕込み作業。
余暇なんてどこにもない。
まじ寝たい。
余暇がないからこそ、仕事で強制的に新しいこと知ることができるこの仕事が好き。必要なことは無理矢理にでもインプットしなきゃいけない状況に置かれるから、いやでも成長する。忙しい時は子どもにごはん食べさせながらPCに張り付いてる母親とか、どうなんだろうとか思うこともあるけど。
業務の効率
「プロジェクトの見通しを全員で共有すること」は意識して徹底している。
スケジュールとマイルストーンを共有しておけば、プロジェクトメンバーはここまでにこれをやるんだって自主的に動いてくれる人ばかりですから。
それから「メンバーの作業時間をきちんと確保すること」。自分の作業は見通しを立てられますが、他人はそうもいかない。だから、自分の作業よりも人に作業を振ることを優先するし、丁寧にやる。
メンバー本人が納得する作業時間をきちんと確保すること、わかりやすく丁寧に申し送ることの2点でアウトプット精度はおそろしく向上する。事後にやり直しをしている余裕はないから……。
同じく、他人の時間を大切と思うようになったので、ミーティングに臨む時は基本的に資料やアジェンダは事前展開。大人数の時は特に会議の役割の指定も明確に。その代わり、相手にも事前準備をお願いする。
定刻より早く終えるが基本スタンス。もちろん、お互いに準備できない時はあるので、ミーティング時間にはあらかじめバッファを含めておく。
丁寧な仕込みや事前準備は一見遠回りなようでみえて実は1番時短の方法。結局は自分のためになる。
人付き合いのスキル
あらゆることを想定しておくと、とっさの言い訳も考えやすい。
言い訳とわかっていつつ許してもらえる関係性を構築しておくことも大事だし、場合によっては正直にありのままをつたえたほうがよいことも。
私は積極的に人と関わるというタイプではないのですが、子どもがいると嫌でも人との関わりが増えるので。多様な価値観を持つ他人と角が立たないようにうまく付き合うスキルは上がったなあ。
辛い期間は意外に短い?
しんどかった時に先輩に「2、3年経ったら違う景色がみえる」と言われて、2、3年ならがんばれるかなと思えた。短期目線も時には大切。
それから数年経った今、子どもは「自分がいなければ死ぬ」存在から、愚痴を聞いてくれお手伝いしてくれる頼れる家庭のパートナーに。
最大の協力者である夫すら敵に思えるようなめちゃくちゃ苦しい時もあったけど、この仕事が好きだなと実感する瞬間があるので、仕事続けてよかったと思ってます。
子育てしてる人に限らず、成長するときって苦しい後にふっと突然違う景色が見えるようになった感覚があるじゃないですか。
それを何度か経験すると、苦しい時に「お、きたきた」と逆にちょっと期待するというか笑
確実にタフになった。
悩んで苦しんで、子育て8年経ってようやく今ここ。また数年後には違う景色が見えてるかな。
5年後の所感
今、中1、小4、年長の三人抱えて、夫単身赴任のワンオペです。
なんだよ修行かよここにきてまたしんどい笑
仕事においては、5年前と比較して自分の給料は確実に増えています(時短であったことを差し引いても)。
でも、基本ほぼ残業なしで自分の趣味の時間もかなり確保できています。
※忙しい時は何もできないし、ふつーに家荒れますし、死んでますけど。
最近は読書、日記、語学、あとBTSの追っかけでSNSに夢中です。
子育てをしていなかったら、こうはならなかったでしょう。
何が幸いするかはわかりません。
もちろん5年前に書いたことから考え方が変化している部分もありますが、改めて振り返ると、私にとって子育ては本当にプラスにはたらいたんだなと思います。
でも、10年前、5年前に戻れと言われたら、丁重にお断りしたい笑
きれいごとなんて一つも言えないし、
他人に言えないような感情を抱えた日もあるし、ただただしんどくて、
でもただただ幸せな13年でした。
そしてこれからも、まだまだ子育ては続く。
