生き恥という沼に咲く紫の新種 Suno歌「ルイジアナ・エモイサ」
生きていることは恥ずかしいことでしょうか。
生き恥とは、なんでしょう。
太宰治の作品に出てくる、誰もが知ってるあの一文。
恥の多い生涯を送ってきました。
この文のかっこいいところは、
送ってきました。
ってところかな、と思います。
生涯を送る、
という言い方は、一般的な言い方ではありますが、
送ってきました。
という過去形にして、
「生涯」を、いったん自分の外に出し、
その背中をとんと叩き、前に押し出すようなかんじ。
それにくわえて、
恥
ということばの磁力。
「恥」
ということばに、人は反応します。
「金」
ということばに反応するように。
恥が多い
という言い方も、いちいちひとつひとつかぞえたような、
積み重ねられたなにかをかんじます。
「金が多い」
と同じです。
恥ということばは、それ自体が持つ意味から、
なにか、人の心をぐぐっとつかむエネルギーがある気がします。
恥と金が違うのは、
「わたしは金が多い」と言われると、おもしろくない気持ちになりますが、
「わたしは恥が多い」と言われると、なにかピクッとしてしまう。
恥の多い生涯を送ってきました。
などと、しんみり聞かされた側は、
ぴくっとし、自分の恥をも思い出し、
「いいえ、あなただけではありませんよ」
と、手を取って、応えたくなってしまう。
そこも、
金と恥との違いです。
この短い一文に、これだけの情報がつまっているのが、
この一文の凄み。
まだ生きてるのに「生涯」と言ってしまうところなんかも、
太宰治の演出力の出たところではないか、などとかんがえます。
恥を知る。
「わたくしに恥はございません」
と言い切ることのできる人はいるでしょうか。
もし言えるとしたならば、
その行い自体が恥って感じもします。
恥を「あとから感じる」と、羞恥になります。
恥それ自体の背中をぽんと押して、自分の中から出して、それを眺めると、羞恥がうまれます。
恥+時間 みたいなイメージ。
羞恥とは、恥を客観して初めて生まれる心。
共感性羞恥って、なんですか。
他人の行いを見て、我がことのように恥ずかしくなること。
ところで、
〇〇性××
ということばはたくさんあります。
機能性食品
攻撃性人格
公共性原理
これらのことばと「共感性」が少しだけ違うのは、
性で挟まれたことば同士のつながりかた。
機能する食品
攻撃的な人格
公共の原理
などと比較すると、
共感 〇〇 羞恥
のあいだに、なにを入れればいいのか迷います。
共感する羞恥
が一番近いかな、ともかんがえますが、
そうなると、
「誰が?」
という疑問がうまれます。
羞恥に共感する存在が、このことばの中には、ないのです。
主体のない共感がぐるぐるまわる令和の世に
このことばがはびこった理由もそこにあるかもしれません。
共感って、なんですか。
共感とは、他人の気持ちを自分の心にうつす(映す・移す)ことです。
先方から入ってくるものを受け止める、という流れです。
これを「求めて」しまうとエゴがでる。束縛になる。
共感を求めすぎる社会に感じるうす気味悪さはここではないかと
かんがえます。
共感性羞恥連盟とは
本日のご紹介曲「新種の花 ルイジアナ・エモイサ」ですが、
歌詞に「共感性羞恥連盟」ということばをつかいました。
共感性羞恥連盟とは、
他者の恥の気持ちを我がことのように理解する連盟。
「あなただけではないですよ」
と、相手の手を取れる団体です。
シューチって、いい音がします。
「羞恥心」という歌もありましたね。
「しゅーち」ということばは、
しゅー (滑る音)
ち (止まる音)
の組み合わせなので、歌に乗りやすい。
【余談】ち のふしぎ
いのち
ここち
かたち
など、「ち」がつくことばには、なにか実態のわからぬものが多いように思います。
血
知
地
などもそうです。
「ち」って、不思議な音だと思いませんか?
ルイジアナ・エモイサは、新種です。
本日のSuno歌「新種の花 ルイジアナ・エモイサ」は
羞恥の気持ちが咲かせる歌。
生き恥の沼に咲く新種です。
シタールの伴奏が、
生き恥のもやもや感をかもしだします。
ひつじ BrainをかぞえてEntropyさせると、
Painは Chainし、Vainの Rainが降り、
生きていることは悲しいな、恥ずかしいな、
と思えてきますが、
曲を聴いていると、
恥ずかしいことではないような気もしてきます。
きょーかんせー
しゅーうち
れんめー
のところが、うまくはまりました。
共感性と連盟で羞恥を挟むと、羞恥がふわりと浮かび上がってくるのです。
なに言ってるかわからないと思いますが、ちょっと聞いてみてください。
2:00くらいから始まります。
歌詞
あとは
おふたりにまかせ
時間は退散いたしましょう
Something good in this love
This love has something warm inside
ふたりはひとつ
闇夜に咲く新種
共感性羞恥連盟
闇夜に咲く新種
ルイジアナ・エモイサ
ひつじ Brainを
かぞえて
Entropyさせて
Painは Chain
Vainの Rain
あとは
おふたりにまかせ
世界は
退散いたしましょう
Something true in this love
This love has something sacred inside
あたたかい
むらさきの夜に
ひらく新種
ルイジアナ・エモイサ
共感性羞恥連盟
いきていることは
はずかしく
とても かなしい
ことだから
There is a truth moving through this love.
This love carries something sacred within.
There is a truth moving through this love.
This love carries something sacred within.
ルイジアナ・エモイサ
ふたつでひとつの花
💎使用ツール Suno V5
💎使用ジャンル Ambient / Electronica / Downtempo
ルイジアナ・エモイサがいったいどんな花かは、
短編小説「エモーショナル怪人 エモ山」に
書いてあります。
