医学の知識ゼロで医学情報の嘘を見抜く最強メソッド!【046】ワクチンを全否定する医師の無知(その2)
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最新の科学力に支えられた現代医療 それでも100%安全な医療などなし得ない
著者のN医師は、「感染症に罹ると、同じ感染症には二度とは罹らない。なのに、新型コロナウイルスのワクチンは、罹ったことのある人でも何度でも打てと言っている。これは学問でも、科学でも、感染症対策でも何でもない」と主張しています。
この主張は、医学的に大間違いです。
水ぼうそうに罹った経験のある人でも、帯状疱疹の予防に水痘ワクチンは有効です。
「えっ? 一度感染したのにワクチン接種って、無意味では」ですって?
無意味ではありません。
国によって、65歳以上になるすべての人が、帯状疱疹の定期予防接種の対象になっています↓↓
免疫系は一度出会った病原体を記憶しています。
二度目に感染したときには、免疫記憶細胞が素早く起動して、症状が出る間もなくウイルスを撃退します。
これが二度なし現象です。
ですが、その免疫の記憶力は年齢とともに低下していきます。
いかにも擬人的な例えで恐縮ですが、免疫系の健忘症のようなものです。
ワクチンは、その弱った免疫記憶を呼び覚ます効果があるのです。
そして、ワクチン接種によって目覚めた免疫力がウイルスの再活性化を抑え込み、帯状疱疹の発症を防いでくれるというわけです。
つまり、水ぼうそうに罹ったことのある人こそ、帯状疱疹になる可能性があるのですから、予防のために水痘ワクチンを打つべきなのです。
やや専門的な話になりますが、どうかお付き合いください。
弱った免疫記憶を呼び覚ますためにワクチンを打つことを「ブースター接種」と言います。
新型コロナワクチンを短期間に何度も繰り返し接種するのも、ひとつには、このブースター効果のためです。
罹ったことのある感染症でも、低下した免疫力を増強するため、ブースターとしてワクチン接種を行うことがある。
このようなことは、内科医ならば知っていて当然のことなのですがね・・・・。
過去の新型コロナウイルスワクチンの効果は、対象のウイルスの株にもよりますが、早い時には数ヶ月から半年ほどで抗体価(特定の病原体に対する抗体の量)が著しく低下することがありました。
なぜ、これほど短期間しかワクチン接種の効果が持続しないのか?
mRNAワクチン特有の原因があるようなのですが、有効な解決策を見出すには至っていません。
それに加えて、あまりにも早いウイルスの変異もあります。
ですから、ワクチン接種者や既感染者の抗体価の変化を追跡し、変異株の出現と広がりを注意深く観察します。
そして、新しい変異株の流行の兆しを察知すれば、遺伝子解析の結果から、直ちに新しいmRNAワクチンの設計に着手し、ワクチンの大量生産の体制を整えるのです。
このように、迅速に新たな変異株に対応できるのは、mRNAワクチン技術だからこそであり、従来のいかなるワクチン技術(たとえば、遺伝子組換えワクチン)でも困難なことでした。
このようにして現代の西洋医学は、できるだけリアルタイムで何が起きているのかの情報を素早く収集し、その情報の分析結果に基づいて、最新の科学技術を駆使して様々な感染症の脅威と闘い、多くの人々の生命を守っているのです。
理想的な医療とは、病気に罹ってから治療するのではなく、未然に防ぐことです。
「予防」こそが最善の医療なのです。
mRNAワクチンにも多くの課題が残されているように、現代の科学技術をもってしても、100%安全で確実な予防医療などなし得ません。
それでも、より安全性が高く、効果の高い新しい医療技術を世界中の人々に届けるために、今日も多くの医師や研究者、技術者たちが献身的に働いていることを知ってください。
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