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時空を超えて‥‥小説(将来の夢2/3)

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  絶え間なく遠くから小鳥のさえずりが聞

  こえてくる。

隆史「静かですね。そろそろ帰らないと。捜してますよ、絶対」

  風が二度通り過ぎる音。

璃那「まだ大丈夫よ。少しくらい遅くなったって山頂はもうすぐなんだから。それに隆史の理想の先生なら許してくれるはずでしょ」
隆史「それはちょっと・・・」
璃那「ねぇもしもよ、仮にだよ仮に。隆史が先生になってさ、私たちみたいにこっそり抜け出した学生がいて、二人でいちゃいちゃしてたら、隆史はどこまで許せる?」
隆史「こんな神聖な山の中なら、百パーセント無理です。隈先生なら分からないけど、僕には絶対許せないと思う」

  隈の寝息が響く。

B「ね、ちょっと遅くない?」
A「うん? 今何時?」
B「そろそろ二時」
A「え、二時。先生! 起きてください」
隈「あ、あーごめん、ついウトウトして。ん、二人はまだ? ・・・そっか、ちょっと行ってくる」
B「あっ先生、はい手袋」
隈「お前たちはとりあえず中から鍵を掛けときなさい」

  木製ドアの荒い開閉音。
  
  激しく藪を掻き分け、小石混じりの斜面
  を下る靴音。

隈「璃那ー、隆史ー。・・・璃那ー、隆史ー」
隆史「今、声聞こえなかった? 先生の声」
隈「璃那ー。隆史ー」
璃那「ホントだ、ふふふ。ねぇ試してみる。先生がどこまで許してくれるか」
隆史「え、何するんですか?」
璃那「私の言う通りにして。ほら肩に両手を回して。遠慮しないで」
隆史「いいの?」
璃那「早く。右手を首の後ろに、左手は腰に回して」

  密集した草木の奥でガサガサと二度大き
  な音。

璃那(来た!)
璃那「首にキスして」
隆史「うそー、首に。こう?」
璃那(藪の隙間から先生が見てる)
璃那「そう、そのままゆっくり口元まで動かして。隆史ぃ、先生が見てるわよ」
隆史「えっ」
璃那「駄目、止めちゃ。ゆっくり続けて」
璃那(先生ったら・・・。優しい眼差しでこっちを見つめてる)

璃那「隆史が言うように、先生は見逃してくれてるわよ」
隆史「やっぱり学生の気持ちを一番に考えてくれる先生なんだ」
璃那「思い切ってキスしてみて」
隆史「う、うん」
璃那「もっと強く、長くきて。そう」
璃那(これはさすがに、顔を出すかな)
璃那「どう? 隆史、うふ、感動した? 良かったよ」
璃那(あれ、まだ覗いてる。口に手袋当てて瞬きもしない。驚いてるのねきっと、目が潤んでる)
隆史「璃那さん・・・」
璃那「なぁにー」
璃那「ちょっ、ちょっとそれは駄目よ、隆史。手は後でしょ! 前は駄目」

            SORRY、GO TO LAST PAGE


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