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時空を超えて‥‥小説(一目惚れ3/4)


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 連休も終わろうかという日の午後だった。すでに安江は体調を崩し、精神状態も限界に達していた。そんな時、矢口からの連絡が来た。安江と矢口は幼馴染で、当時矢口は横浜の工業専門学校に通っていた。高校まで同じだった矢口は、下心で近づく男からよく安江を守ってくれた。
 安江は気心の知れた矢口に、縋る思いで全てを打ち明ける。矢口はもちろん安江の交通事故のことも知っていて、今回の事も絶対に許せないと怒り、アパートの周囲を自分が見張ると応えた。

 その二日後の明け方、再び矢口から連絡が入った。安江は矢口の言葉に耳を疑った。
 矢口は男と口論になり格闘し、殺してしまったという。そして仕方なく山に埋めた、と告げた。
 安江は呆然となった。
 それから現在まで、この出来事は幸か不幸か表面化していない。

「でもいつかはばれる。私、恐い」
「大丈夫だ。俺が今までのように守ってやるからさ。な、だから俺と結婚してくれ」
 矢口が安江の肩に手を伸ばす。
「い、厭、それはできない!」 
 安江の拒みが車内に響いた。窓の隙間から声が漏れ、駐車場出入り口から警備員が一瞥した。安江の顔は男の死の発覚に怯え、矢口から交互に繰り返される脅迫と優しさに苦悩し歪んだ。
「明日から3日、出張だ。戻ったらまた顔を出す。よく考えな」
 矢口は車から降りた安江を睨み付け去った。

 (私はどうしたらいいの……)
矢口に脅されたまま2日が過ぎた。受付に座る安江の顔からは生気が完全に消えていた。安江はどこか遠くへ逃げ出したいと、そう思っていた時、右ポケットで携帯電話が震えた。恐る恐る手に取り確かめる。

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*少しずつ投稿する予定です。作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。なお、作品の無断転載・複製・複写・Web上への掲載(SNS・ネットオークション・フリマアプリ含む)は禁止といたします。

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秋下 左内(あきもと さない) 「背中を押してみるか」な~んて、ほんの僅かでもお気持ちが膨らんだらよろしくお願いします。貴方様の最大限のご支援は、目薬、クッション、栄養ドリンクなど、KEYを叩く力に代えさせていただきます。