時空を超えて‥‥小説(世流寝狐20)
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If you want to jump to prologue
署員が四人の釣り人から話しを聞いた後、座り込んでいるトラックの運転手に事情を聞いていると、ちょうどそこへ竹山が通りかかった。大学病院から別府署ヘ向かう途中だと言い、車から降りて事故処理を手伝い始めた。上着を取った竹山は精力的に動き回る。車の流れがスムーズになったのは、それから一時間半後だった。
「どうしたの、落ち着きがないけど」
良子が声をかけた。
「え、そうかな」
係長をチラッと見て素知らぬ表情で応えた。合志は事件のことをなかなか切り出せないでいた。
「朝からずっと係長の方ばっかり見て、また何かミスしたんでしょ」
回りに聞こえないように小声で言った。
「または余計だろ。心配してくれてんだったらその笑顔で聞くのはやめよ」
「心配はしてないけど――。あっ、そうそうやっぱり山田さんと小川さん結婚するみたいよ」
「誰、山田と小川って」
「ほら二課の山田さんよ、背の高い人がいたでしょ」
合志はすぐに分かったが、知らないと応え、女性の方をもう一度尋ねた。
「交通課の小川さんも知らないの、小川さんがここに入った時からあの二人ずっとあやしいって言われてたじゃない。もっとも山田さんだけではなかったけど、もう招待状貰った人がいるんだって」
恋愛話しには良子ほど興味は無かったが、署内一の美男美女ということで少しは聞いていた。もちろん顔も知っている。
「そのうち来るわよ、私たちにも」
と言い、良子はポンと肩を叩き離れた。三十過ぎの独り身には厭味に聞こえた。
時計を見ると十一時になるところだった。署員たちがどやどやと集まって来ている。一係の会議が始まる時間だ。当然、事件の現状報告をしなければいけない。合志はその前にトイレに向かった。
2
会議が始まると各自に議題の入ったプリントが手渡された。合志はプリントにサッと目を通す。
議題
一.大分県警本部及び各管轄署による報告
二.三重町智之ちゃん誘拐事件の報告と
今後の方針
三.元町毒猫殺人事件の報告と今後の方針
四.その他(未解決事件等)の報告
やはり毒猫については二の次だった。
ホワイトボードの前に集まった捜査員は全部で十二名、中にあの篠田もいる。
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*週末に少しずつ投稿する予定です。作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
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