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東海・近畿 支線巡礼の旅(前編:近鉄とその仲間たち4)

ども、ゆさっちです。
note復活の第2段、『東海・近畿 支線巡礼の旅』も4話目となりました。
当初はもっとさらっとしたものを書く予定だったのですが、各線とも興味深いエピソードや魅力があったりして大部になっちゃっています。
近鉄編はもう少し続く予定です。
今回は2つの路線をご案内していきます。
ちょい長めなんで、お時間のある時にごゆっくりとお楽しみください。

第4鉄目 近鉄鈴鹿線
歴史とテクノロジーの街、鈴鹿へのアクセス路線

さて、前話でお話したとおり三重県にある近鉄四日市きんてつよっかいち駅から、各駅停車で伊勢若松いせわかまつ駅にやってきました。

なぜか萌え系の普通列車津新町行

駅の一番奥にある4番線にはこれから乗り継ぐ鈴鹿線の平田町ひらたちょう行の列車が入線してきます。

近鉄鈴鹿線はここ伊勢若松駅と平田町駅を結ぶ8.2kmの支線です。
といってもメジャーな地名ではないのでピンときませんよね。
まず路線図をあげておきましょう。

近鉄さんのWebサイトよりお借りしました。
駅数は5駅です

路線図にもあるとおり、この支線はメインの名古屋線と鈴鹿市の市街地を結ぶ使命を負っているんです。
鈴鹿市は前話であすなろう鉄道にのった四日市市、県庁所在地の津市に次ぐ人口20万の三重県第3位の都市なんです。
F1日本GPを開催する鈴鹿サーキットの所在地としてご存知の方も多いと思います。

車内は土曜の昼下がりとあって、まあまあ7割ほど席が埋まっている感じ。
伊勢若松駅を出るとしばらくは車窓に田園風景が広がります。
鈴鹿にもホンダやAGCなどの大きな工場があるのですが、四日市近辺に比べるとのんびりした雰囲気があります。

田園風景が広がり自然豊かな印象です。

そんな大きい街なら名古屋線を鈴鹿市内を直接経由させればいいんぢゃね?って思いますよね。
これはおいらの推測なんですけど、近鉄名古屋線ってほぼ並行して走るJRとライバル関係にあって昔から激闘を繰り返しているんです。(結果は近鉄の圧勝なんですが)
それで国鉄への対抗上、三重県最大の都市四日市と県庁所在地の津を最短でスピーディーに結ぶ現在のルートにしたのかなと思います。
やなぎ駅と鈴鹿市駅の間で伊勢鉄道(旧国鉄伊勢線)とクロスしていて近くに伊勢鉄道の鈴鹿駅があって、ここに駅を置いて乗り換えることができれば便利そうなのですが近鉄は思いっきりスルーしています(笑)
まあ、伊勢線自体かつての国鉄が近鉄に対抗するため関西本線のショートカット線として作った路線なので、そこに塩を送るようなことはしないのでしょうね(笑)

市役所最寄の鈴鹿市駅、三日市みっかいち、平田町と終点まで線路は鈴鹿の市街地を走っていきます。
短い区間の利用も多く、本線からのアクセスだけでなく市内を移動する交通手段としての役割も果たしているようですね。

乗車時間は約11分、終点の平田町駅に到着です。

ひっそりした終着駅です
結構立派な駅舎です。
駅前の風景

駅を出ると開けた町並みが目の前に広がります。
この路線は昔は2つ前の鈴鹿市駅までだったんですが、鈴鹿の町並みが広がるにつれてここまで伸びてきたんだとか。
だから中心市街地とは違った街の外れ的な印象があります。
駅前からは名古屋線の白子しろこ駅行のバスも出ていて、こちらは特急も停まる大きな駅なので、こちらを使う方も多そうです。
おいらも前回ここに来た時はバスで白子駅に向かいました。

そしてお隣の亀山かめやま市にリニア新幹線の新駅ができる予定で、鈴鹿市はそこまでの路線の延伸を近鉄に要請しているんだとか。
実現すれば沿線の光景も変わるのでしょうね。

さあ駅周辺にはこれといったスポットもないので伊勢若松まで戻りましょう。

帰りの平田町駅のホームは部活帰りと思われる高校生で溢れていました。
列車が来るまでホームの地べたに座って友だちと談笑する姿を見て心の中で、「若いねぇ、青春だねぇ」といかにも年寄り的な感慨に浸っておりました。
地図アプリで見れば周辺にはいくつかの高校や高専もあるようで鈴鹿線が通学の足としての役割も担っているのが判ります。
進学校もあるようでホームで車座になって座っている女の子が、「この間の模試さぁ、名大医学部の判定が…」と言っているのが耳に入り、「な、なんかすげぇな、頑張れよ」と心の中でつぶやきました。

さて、近鉄編はもう少し続きますが東海編はこれにて終了、近畿圏に移動します。
伊勢若松から急行で白子駅に移動、そこから特急のアーバンライナーで一気に奈良県の大和八木やまとやぎ駅に移動します。
途中伊勢中川いせなかがわからは名古屋線から大阪線に転進します。

あ、新しい車両だ
近鉄特急は安くて速くて快適で好きです
DXシート:あぁ、くつろげるわぁ…

白子から特急に揺られること1時間ちょい、大和八木までやってきました。
そう、前のエピソード『最長路線バスで巡る紀伊半島縦断の旅』の起点になった場所です。
未読の方はよろしければ、ぜひご一読を(CMタイム)

度々かぶってしまうのは、この駅がそれだけこの地域の交通の要衝ということです。
ここで大阪線から橿原かしわら線に乗り換えです。

橿原線から大阪線のホームを見上げてみました。
普通大和西大寺行に乗換です。

その橿原線の各駅停車に乗って着いたのが田原本たわらもと駅、ここから近畿地方の支線巡礼の旅にまいりましょう。

第5鉄目 近鉄田原本線
主要幹線を結ぶ「孤立路線」

田原本線、この名前を初めて見たのは小学生のころ読んでいた鉄道雑誌の記事でした。東北の片田舎のこわっぱは関西の地名に疎く、この路線を「たはらほんせん」と読んで「距離も短いし単線だし、なんで本線なんだろう?」と首をひねっておりました。(笑)
はい、ということでこれから乗るのは奈良県磯城しき田原本たわらもと町の西田原本駅と北葛城きたかつらぎ郡王寺町の新王寺しんおうじ駅を結ぶ田原本線(たわらもとせん)です。
郡の名前も含めて難読な地名が多いですね。(笑)
路線図はこんな感じです。

近鉄橿原線の田原本駅とJR大和路線、和歌山線、近鉄生駒線の乗り入れる王寺駅を結ぶ路線なのですが、田原本線はそれぞれの接続駅が西田原本、新王寺となっていて別の駅となっています。
どことも線路を接していないけど多くの路線と接続する路線。
そんな禅問答のような路線に乗車してまいりましょう。(笑)

田原本駅で下車します。
乗換はこっちですね
田原本駅の外観です

駅を降りて駅前広場のようなところの向かい側に田原本線の始発駅西田原本駅があります。改札口どおしの乗り継ぎ所要時間は1,2分というところでしょか。
駅は別々だけど橿原線と田原本線の間の切符は通しで使うことができます。

田原本駅を降りてやってきた田原本線の西田原本駅です(紛らわしいな)
新王寺行の列車が停まっていました。

ホームには新王寺行の列車が入線しています。
写真は田原本発車間際のところで閑散としていますが、駅に停まるごとに乗り込む人が増えて、立ち客が出るほど賑わっていました。

辺りは自然豊かな住宅街といった感じ

途中駅はほぼ郊外の住宅地といった趣でそこで乗降される方も一定数いるのですが、見た感じ王寺で他の路線に乗り継ぐ方が大半のように見受けられました。
列車は王寺までの10.1kmを20分ほどかけてコトコトと進みます。
王寺に到着すると折り返し列車を待つ方も多く、乗り継ぐ方も多く幹線どおしを繋ぐ路線としてしっかり機能している印象があります。

多くの方が乗り継ぎの王寺駅に向かいます。
行き止まりのホームにすっぽりとはまるように停まります

新王寺駅内の線路は1本ですが、ホームは両側に乗降が分かれていて利用客が多いのが判ります。

新王寺駅の外観

田原本線が他の路線と孤立した形になっているのは、もともとはこの路線が独立した会社の路線だったからなんです。
1918年に大和やまと鉄道という会社が作った路線を1961年に信貴生駒しぎいこま電鉄という会社が買収して、さらに1964年に近鉄がそれを買収して今日に至ります。

今や私鉄では日本一の路線長を持つ近鉄ですが、もともとは大阪と奈良を結ぶ路線を所有する大阪電気軌道(大軌)という会社が母体となって他の鉄道会社との吸収合併を繰り返して巨大化し、東海近畿地方に覇をのう現在の姿になったんです。
Vシネマの『日本統一』みたいなもんですかね?。知らんけど(笑)

王寺駅:フリー素材の画像をお借りしました。

さて、新王寺駅に隣接する王寺駅は打って変わって奈良県有数のジャンクション駅、多くの路線が乗り入れていることはお話しましたが、一日の乗降客数は近鉄も入れると約30000人でJRの中では奈良県最大(近鉄を入れても4位)、奈良駅や和歌山駅など県庁所在地の中心駅より多いんです。
そしてここは市ではなく町、町村にある駅では乗降客数全国1位なのです。

一大ジャンクション駅に町の掲示板がありました。

今回ご案内した鈴鹿線も田原本線もマイナー路線ながら人と街、幹線と幹線をそれぞれしっかり繋ぐ役割を果たしていたのが印象に残りました。
そんな姿を脳内で擬人化して「これからも頑張って」と思う自分はイタイ奴です(笑)
でもこういう支線があって幹線がしっかり機能するというのも事実なのだと思います。

さて、ここからJR大和路線に乗って次なる支線を目指していきますが、また次回のお話といたしましょう。

美濃赤坂支線以来のJR

今回もご乗車いただきありがとうございました。
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次話のご利用をお待ちしております。

ゆさっちとのお約束だよ。
(続きます)

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Sony α7c II
FE 24-105mm F4 G OSS
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