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【英国文豪、令和を歩く】第33回:Pokémon, game on,Level up and move along!

ドイルは手帳を閉じ、カフェの窓の外でスマートフォンを熱心に操作しながら歩く若者たちを、深い興味を込めた眼差しで見つめている

                                                                                                                           コナンドイル

……ふむ、ウィル。現代の若者たちは、どうやら目に見えない「獲物」を追う、風変わりな狩猟に夢中のようだ。さっきからあそこで足を止め、虚空に向かって指を弾いている彼らが見えるかい? あれは「ポケモン」という、この時代の不思議な生き物を捕らえているのだそうだよ。

ウィリアムシェイクスピア                                                                                                                    

(窓の外の若者たちを眺め、楽しげに首をかしげて)
ポケモン。……響きからして、どこか妖精(フェアリー)のいたずらめいたものを感じるわね。ドイル、あれはかつて私たちが森の中で出会った、名もなき精霊たちの現代の姿なのかしら?

ははは、君の想像力には恐れ入る。だが、あながち間違いでもない。彼らは火を吹き、雷を操り、時には水辺に潜む。ホームズなら、その生態系を分類し、足跡や生息地から完璧な図鑑を編纂しようとするだろう。……実はね、私も少し調べてみたのだが、あれは単なる遊びではない。一種の「収集と育成の叙事詩」なのだよ。

収集と育成。……それはまるで、私が舞台の上に役者を集め、彼らに魂を吹き込んで成長させていく過程に似ているわね。小さな球の中に、あんなに強大な力を持つ生き物を閉じ込めて持ち歩くなんて……。まるで、人の胸の内に燃える情熱や、言葉にできない悲しみを、たった一行の詩に凝縮するようなものかしら。

実に鋭い。私がかつて書いた『黄色な顔』の事件でも、人々は真実を小さな箱の中に隠し、それを守ろうと必死だった。ポケモンもまた、持ち主との「絆」という名の見えない糸で結ばれている。彼らは主人のために戦い、共に旅をする。……ワトソン君が私の冒険についてきてくれたように、彼らもまた、孤独な現代人の良き相棒(パートナー)なのだろう。

(少し悪戯っぽく微笑んで)
絆、ね。でもドイル、あんなに可愛らしい生き物たちを戦わせるなんて、少し残酷だとは思わない? 私の劇なら、最後には嵐が吹き荒れて、すべてが夢だったと消えてしまうような、そんな儚さを感じてしまうわ。

いや、ウィル。あれは単なる闘争ではない。「切磋琢磨」だよ。ホームズがかつて、退屈を紛らわすためにコカインに手を出しそうになった時、私はいつも彼に新しい「事件」という名の知的格闘を与えた。ポケモンたちも、戦いを通じて自らを高め、ついには「進化」という劇的な変貌を遂げる。それは、未熟な若者が苦難を乗り越えて真の騎士になる、ビルドゥングス・ロマン(成長物語)そのものじゃないか。

進化。……脱ぎ捨てた古い皮の向こうに、新しい自分が待っているのね。素敵だわ。もし私がポケモンを連れるなら、そうね……。夜の闇に紛れて、人々の夢を司るような、そんな幻惑的な子がいいわ。ドイル、あなたなら、やはりあの黄色い、雷を操る有名な子が似合うのかしら?

(真面目な顔をして)
いや、私はもっと実直なタイプがいいな。例えば、岩のように堅実で、どんな難事件の壁も突き破って進むような……。だが待てよ、ホームズなら「ピカチュウの放電現象から、犯人の潜伏先を割り出す」などと言い出しかねないな。

ふふ、名探偵とポケモンの共演なんて、どんな新作喜劇よりも贅沢だわ。……ねえ、ドイル。今度、その「モンスターボール」というものを私にも見せてくださる? 私の言葉を一つ、その中に閉じ込めて、誰か大切な人に届けてみたいの。

ああ、いいとも。だが気をつけて、ウィル。君の言葉はあまりに強力だ。一度ボールから解き放たれたら、世界中が君の魔法にかかってしまうに違いないからね。

あら、それは素敵なエイプリルフールの続きになりそうだわ。さあ、行きましょうか。私たちの前にも、まだ見ぬ「新しい種」が潜んでいるかもしれないもの。

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