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カメラには、カニの目がある?

カニ目とは

 今回は、カメラの中にある「カニ目」のお話です。
カニ目とは、円盤やリングにある2個の穴や欠けのことです。言葉で説明するのが難しいので画像をご覧ください。

2つの穴「カニ目」

 メーカーの銘板が接着剤で接着されていて、これを剥がすとカニ目が表れます。このようなカニ目を私は「隠しカニ目」と呼んでいます。このような隠れたカニ目を見つけないと、それ以上カメラを分解できないこともあります。 

リングにカニ目(欠け)がある場合

 これは鏡胴を固定しているリングにある2か所の欠け(カニ目)です。多くのカメラがこのようになっています。

リングに2つのカニ目

カニ目レンチ

カニ目レンチでリングを回す

 カニ目がある部品を外す(回す)工具、それが「カニ目レンチ」です。最近では各種市販品が安く手に入りますが、私がカメラレストアを始めたころは、高価な工具しかなく手に入りにくいため、他の工具で代用したり改良したりして使っていました。

いろいろなカニ目に対応できるよう工夫した工具

カニ目が1つしかない

リングにカニ目が1つしかない

 カニ目が1つしかない場合があります。これには困りました。どうやってリングを回すのでしょうか?回転させようとしてもびくともしません。

 試行錯誤して分かったのですが、このカニ目は回転させるのではなく、細いドライバーの先などで、上に少し持ち上げるのが正解でした。レンズ名が書いてある黒い円盤が接着されていたのです。持ち上げると黒い円盤ごと外れました。私はこれを「騙しカニ目」呼ぶことにしました。騙されましたから。

カニ目がない

鏡胴周辺にカニ目がない

 このようにカニ目が見当たらない場合は、周囲に小さなネジがないかを確認します。画像のようなイモネジが埋め込んであることが多いです。このネジを外すことで鏡胴を回転させることができます。

カニ目もイモネジもない

 カニ目もイモネジもないカメラもあります。この場合は「ゴム栓」をレンズ名が書いてある円盤に押し当てて回転させます。試験管に蓋をするときに使ったあの「ゴム栓」です。大小さまざまな直径のゴム栓が手に入りますので便利な工具になります。

こんなカニ目も?

 最後に、フィルムの巻き戻しに使うクランクを外したいときの方法です。図のように、回転軸をドライバーなどで固定して、カニ目レンチ(ラジオペンチでもよい)を円盤に差し込み回転させると緩みます。軸ネジが固着している場合があるので、このような方法が安全です。工具にストローを差し込んで部品に傷がつかないようにしています。
 通常は反時計周りに回転させますが、まれに、時計回り(逆ネジ)のカメラがありますので、慎重に作業して様子をみることが必要です。

撮影 OLYMPUS 35DC(BC)
撮影 OLYMPUS 35SP
撮影 YASHICA 35F2.8

 今回は、カニ目という視点からカメラを見てみました。どうして「カニ目」と呼ぶのか、はっきりしないのですが、正式な用語ではなく、2つの穴が「蟹の目」に似ているからというのが通説のようです。

 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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