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夢と生きる / 種をまく

11月28日からマヤ暦で言うと、「黄色い種」の13日間が始まっている。マヤ暦を知ってから、13日ごとの期間や紋章、色を意識して過ごしていると、それまでの何倍もの気づきがある。

意識して過ごしているというのは、つまり、アンテナを立てているということ。今の期間は、黄色いものにも、「種」というワードにも反応している自分がいる。

例えば、図書館で手に取った「原田マハの名画観賞術」という本の中でも、ジャン=フランソワ・ミレーの「種をまく人」という絵が気になった。この作品や、他にも好きな画家や作品について、本から得たことを書いていこうと思う。

新しい時代を創る人たち

原田マハさんと言えば、アート小説。ニューヨーク現代美術館でキュレーターを務めたことがあったり、何より美術への愛がとても深い人だ。そんな原田マハさんが全国の美術館を巡り、18人の画家について書いた本を読んだ。

私が好きな画家や、本の中で印象的だった部分をまとめてみる。

ジャン=フランソワ・ミレー

当時は、絵画の主題は貴族や上流階級の人々だった。そんな時代に、ミレーは下流階級だとされていた農民が種をまく姿を描いた。

物心がついた時に、祖母の家にミレーの「落ち穂拾い」が飾られているのを見て、なんとなく好きだなと思ったことを思い出した。好きな理由はその時はわからなかったけど、もしかすると、時代の流れに逆らうような画期的な絵を描くミレーという画家に魅せられたのかもしれない。

モネの魅力

他にも私の好きな画家に、モネがある。モネは、筆致を残すのがルールに反するとされていた時代に、独特な筆遣いで絵を描いた。そうやって、新しいものを創っていく人たちに私は惹かれるのだろう。

単純化して本質を捉えたセザンヌ

10歳の時に画家になることを夢見たセザンヌ。法律を学んでいたが、父の反対を押し切って単身パリへ。見たままを絵で再現する写実的な表現が主流だった時代に、新しい芸術の在り方を見せたのがセザンヌである。

自分だけの新しいスタイルを確立することに全てをかけていた

りんごの絵の静物画でおなじみのセザンヌ。

なぜりんごだったのか?

その理由は、セザンヌの幼なじみにあるようだ。中学生の時、フランスから移民として来たゾラは、いじめられていた。セザンヌが助けたことから、ゾラはお礼にりんごをプレゼント。りんごは2人の友情の証。

セザンヌのりんごを描いた作品の数々が好きだが、その理由は分からなかった。こうやって、作品に込められた想いに触れたとき、好きな理由がわかっていくのが楽しくて、絵画の解説を読むのかもしれない。

何歳からでも遅くない

税関史から突然、画家になったルソー。しかも、転身したのは40歳の時だというから驚きだ。今でこそ、人生100年時代で、40歳からの新しい道も珍しくはないけれど、当時ではかなり珍しかったに違いない。

美術を学んだわけでもなく、40歳から画家の人生をスタートさせた彼の作品は、しばしば人から笑われた。それでも彼は描き続けた。

本の中で原田さんは、ルソーについてこう語っている。

夢を見る。夢と生きる。

夢と生きる

夢は見るだけじゃなくて、叶えることが素晴らしいと言われる世の中で、そうできない人は悶々とする。叶えたい夢があっても、それを叶えられていないことは、何か「不足」しているかのような感情を抱かせられる。

でも、「夢と生きる」というのは、何かを達成したり、結果を出さなくても、ただ好きなことをする時間があるだけでもいい。

人に笑われても、どう思われても、自分のやりたいことをやれることこそ「夢と生きる」ことなのかもしれないと思った。

種を撒くということ

原田マハさんは、ジャン=フランソワ・ミレーの章でこう書いていた。

農民の撒いている「種」は、
いろいろなものを象徴しているのかもしれません。

マヤ暦でいう「黄色い種」の期間も、芽が出てほしいと思う「種」を撒くときである。失敗を恐れずに新しいことに挑戦したり、何度も失敗してたしても諦めずにやる。

まとめ

「黄色い種」の期間に出会ったこの本に励まされた。時代に流れに逆らったり、人と違うことをしたりするのはパワーがいること。それでも、私は自分の信じる道を進みたい。画家の人生や気持ちが凝縮された作品を直接見ることができる美術館に、足を運びたくなる本だった。

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