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配信映画を観続けて廃人になるまでの日記② ハガキ職人の映画と漫画

Amazonプライムで今日も今日とて無料で映画を観る。

本当には、『トロン・アレス』を観に行こうかと、数カ月ぶりに映画館に観に行こうかと、そんな風に思いつつ、予約するためTジョイのサイトを観ると、レイトショーの価格が1,600円になっていた。100円も上がっている!私は目を閉じて、暫し逡巡した。どうやら、9月から、値上げしたようで、而も、通常料金は2,200円になるのだという。ああ、なんてこと。もはや、映画館はブルジョワジーの遊びになってしまった。

の、で、もう、諦めて、映画を観る。

まずは『季節のはざまで』。ダニエル・シュミットの映画、昨年、リマスター版が公開されていて、劇場で観ようと思い、然し思いとどまったやつだ。

1992年の映画だ。スイスのホテルが舞台。主人公、子供の頃にホテルの持ち主だった祖父母にそこで育てられ、ホテルが取り壊されると聞いて、久方ぶりに赴く、的な、そこで、輝かしい少年時代、活気に満ちていた、ホテルの人々や不思議なお客、素敵な客、色々な出来事、が、回想される、無味乾燥になった、人気のない、白い現在のホテルと、そこを通る度に挟み込まれる美しい時代が、交互に描かれる。
甘い甘い映画だ。こう、盛り上がりはない。強いて言えば、ラストに、一気に、郷愁へと持っていかれる、窓辺の演出がある。

かつての、栄華を誇ったホテル、1950年前後が舞台だと思うが、監督の思い出話だ。だからか、回想シーンは、まぁ、ジブリ映画のように、美しく爛々としていて、誰もが陶酔するような背景に、誰もが共感できるような、少年時代の、数々の思い出のピースが語られていく。

誰もが、子供時代、と、いうものはあるものだ。そして、1950年の9歳の少年にとっては、当時の大人たちが如何に立派な存在に見えていたことだろうか、然し、それも、大人になれば、彼らも又、現実と戦って、悩みや苦しみを抱えて、寄辺なく生きていたことを知るだろう。これは、いつの時代も変わらず、今のご高齢の方を、今の大人たちはそういう風に見ていたし、今の子供たちは、今の大人達をそういう風に見ているだろう。

こういう、過去現在を行き来する映画は、基本的には、過去はノスタルジア、きらきらきらきらしている、が、現在は、もう、無機質なことが多い。これは結句心の投影だ。だって、90年代なんて、私にはきらきらきらきらしているから。どの時代にも、子供たちには、綺羅びやかな場所はあるはずだから。

で、まぁ、90分くらいの映画、なので、私は、嬉しかった。もう、2時間くらいある映画は懲り懲りなのだ。然し、冗長な映画なので、ぶっちゃけ、長く感じる。で、フランス映画、のせいか、ド下ネタが2回ほど挟まれる。ドアノブから覗いた女性の下着の奥の秘密、タンスを使って気持ちよくなる方法ー……これ、いる?と思いながら、妙に生々しく、事実なのだろう。

で、次には、『笑いのカイブツ』を観る。2024年の映画だ。1時間56分もある。で、主演は岡山天音、原作は、ツチヤタカユキ。

原作のツチヤタカユキの自伝的映画、で、あり、もう、お笑いのネタを、1日1000本書く、みたいな、そんな男、が主役で、人間関係不得手、で、あり、そして、何故か、それなのに松本穂香さんと男女の仲になる、と、いう、とんでもない展開が繰り広げられる映画だが、然し、こう、ハガキ職人、ハガキ職人を題材にした映画でもある。

ハガキ職人、私は、お笑いのラジオはあまり聞かないので、このあたりは詳しくない、私がずっと聞いているのは、RHYMESTER宇多丸のシネマハスラー時代からのムービーウォッチメンと、TBSラジオの町山智浩の回だけである。然し、これは、2008年くらいから聞いているので、もう、大分長い、の、で、ある、が、こういうのでも、毎回、宇多丸氏のラジオなどで、常連の投稿者がいる。

で、ハガキ職人、と、いえば、本当にハガキの時代、週刊ファミ通の、ファミ通町内会などで、とがわK氏などの投稿を楽しみにしていたものだ。ファミ通町内会、私は、1990年代後半に読んでいたが、あの頃は本当に面白かったなぁ……(頬を伝う涙)。

で、まぁ、映画、自体は、よくある青春もので、まぁ、主人公が異常に社会性がなく、それを、岡山天音さんが、見事に演じているが、あれで愛想を尽かさない菅田将暉さんのピンクと、仲野太賀さんのベーコンズの西寺(オードリーの若林さんがモデルらしい)の、聖人と言って差し支えなのない対応に、御二方の役者の好感度が上がりまくる仕様。
然し、この二人は美味しい役柄だが、岡山天音さんも、この作品は憔悴するだろうし、勇気のいる演技で、素晴らしかったなぁ。
然し、ハガキ職人から構成作家への道を辿る人がいるのは識らなかったなぁ。お笑い芸人の漫画とか映画が好きなのは、こう、表舞台の裏側がめちゃくちゃ殺伐としている、そういう業界の感じが出ているところかな。

で、ハガキ職人、だが、なんか、もう、最近は、汎ゆるものが漫画にされているため、ハガキ職人漫画もあるかな、と検索したら、あった。而も、つい最近連載が始まり、天下の週刊少年ジャンプだ。

『さむわんへるつ』。深夜ラジオが趣味の二人、の、ハガキ職人お笑いライフにほのかなラブコメを添えてー的な、感じ。

それから、ヤンマガの方でも。

お兄ちゃんはハガキ職人であることを隠しており、然し、その界隈では伝説的な職人、妹はアイドルだ。会社では面白みのないやつ、と、言われながらも、本当には世界一面白い男だと、妹は識っている。

世の中には、こう、爪を研ぎ続けている人間、が、多く、いる、の、だろう。

会社では、糊口をしのぐためだけに、家族を養うためだけに、自分を殺して生きている、けれども本当は夢がある、でっかいでっかい夢がある、そんな人は、きっとたくさんいるのだろう。
小説だってそうだ。俺こそが天下無双ー、そう思いながら、書い続けている、そんな人。
みんな、誰かに認められたい、と思っている。けれども、現実はそう甘くはない。そりゃあそうだ、誰だって認められたいのだから、エゴのぶつかりあいだ。その中で、椅子取りゲームを勝ち抜くのは、一人の修羅にならなければならないのだ。

然し、私には、ハガキ職人、と、いえば、やっぱりはにかみ工場長。


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