Day3:Python環境不要。文系が3日で「配布用ソフト」まで作り上げた全記録【文系バイブコーディング実録③】
ワンクリックで動く「配布用exe」を目指す
3日目。完成した「SmartVoice Next」(試作版はSmartVoice)は、私のPCの中で最高の相棒として稼働していました。しかし、「これは本当に売れるのではないか」という思いが拭いきれず、AIに相談してみました。
「今のままでも1980円で売れるポテンシャルがあります」
AIの言葉に背中を押されたものの、大きな壁がありました。Pythonで作ったアプリの最大の弱点は、「Pythonが入っていないPCでは動かない」こと。購入者に「まずPythonをインストールして、pipでライブラリを入れて……」なんて説明するのは不可能です。
目指すは、ダブルクリック一回で起動する市販ソフトのような「exeファイル」。ここから、最後の戦いが始まりました。
PyInstallerの「罠」
折れそうな心で何度も問いかける私に、AIは根気強く応えてくれました。
「`sys.frozen` というフラグを使い、exe実行時とスクリプト実行時で参照先を切り替える条件分岐を入れましょう」
文系の私には呪文にしか聞こえませんでしたが、AIを信じて「Accept」ボタンを押し続け、コードを書き換えていきます。
「パスを絶対パスに」「隠れたライブラリを明示的に指定」……。エラーが出るたび、AIと二人三脚で対策を練りました。
「設定画面が出ません」→「`import sys` が漏れています。追加しましょう」
「アイコンが出ません」→「`_internal` フォルダを参照するように修正しましょう」
AIと二人三脚の「執念」
私が何度も何度も聞くのに対し、AIは根気強く?教えてくれました。「sys.frozen というフラグを使って、exeで動いている時とスクリプトで動いている時で、ファイルの参照先を変える条件分岐を入れましょう」
文系の私には呪文にしか聞こえませんでしたが、AIに言われるがまなに「Accept」ボタンを押し続け、コードを書き換えていきます。
「パスの指定を絶対パスにします」「隠れたライブラリを明示的に指定します」エラーが出るたび、AIと一緒に対策を練ります。
「設定画面が出ません。どうすればいいでしょう」→「import sys が抜けていましたね、追加しましょう」
「アイコンが出ません。何が原因か教えてください」→「_internal フォルダを参照するようにしましょう」
「動いた……!」感動の瞬間
数十回のビルド失敗の末、ついに `SmartVoice_Portable.zip` が完成しました。
恐る恐る解凍し、中にある `SmartVoice_Main.exe` をクリック。
フワッと立ち上がるスプラッシュロゴ。
タスクトレイに常駐するアイコン。
クリックすると現れる、洗練されたモダンなランチャー。
「動いた……!」
Pythonが入っていない環境でも動く、完全なパッケージアプリが誕生した瞬間でした。


プログラミングは「書く」から「指揮する」へ
知識ゼロからスタートして、わずか3日間。配布可能なデスクトップアプリを形にできました。
この経験で確信したのは、これからの時代に必要なのは「コードを覚えて書く力」ではないのかもしれない、ということです。大切なのは、「こんなものが欲しい」と強く願う想像力と、AIに粘り強く指示を出し続ける「指揮力(ディレクション能力)」です。
実は、日本語で正しく意図を伝えられる「文系脳」こそ、この指揮者に向いているのかもしれません。さらに、技術的な制約を知らないからこそ、自由に、大胆に理想を描ける。AIという最強のエンジニアがいれば、アイデアはすぐに形になります。
完成した途端、なぜか「売ろう」という欲は消えてしまいましたが(笑)、この「魔法」のような体験を、ぜひ皆さんにも味わってほしいと思います。
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