2014年「子宮頸がん予防ワクチンに関する意見交換会」で語られた失明の事例
厚生労働省は、HPVワクチンの接種勧奨を一時中断している時期に、海外から専門家を招いた意見交換会を行っていました。けれども、慎重派の仮説は「根拠が乏しい」とされ、国民に広く知らされていません。厚労省のサイトで公開されている、当時の議事録を掘り起こしました。
2014年2月26日 子宮頸がん予防ワクチンに関する意見交換会 議事録
厚労省のサイトには、議事録が公開されています。
発表者
・堺 春美 元 東海大学医学部教授
・Sin Hang Lee (シン・ハン・リー【US】)
ミルフォード病院病理医
・Francois-Jerome Authier (フランソワ・ジェローム・オーチェ【FR】)アンリー・モンドール病院医師
今回は、堺 春美氏(元 東海大学医学部教授)の発言を掘り起こしました。
○堺先生 元東海大学医学部におりました堺春美でございます。よろしくお願いいたします。
本日、私がここに提示いたしますデータの元は、厚生労働省がインターネットに発表していらっしゃいます副反応検討会の資料として出しておられるデータでございます。もう一つは、グラクソ・スミスクラインのホームページに掲示してありますオフィシャルなデータです。3つ目は、子宮頸がん被害者救済連絡協議会に報告された症例でございます。

これはグラクソ・スミスクラインがホームページに出している割合最近のランセットオンコロジーに出ているデータでございます。
(中略)
重篤な有害事象の発生率は9.0%、これは臨床試験でございますから、決まった人数から始まりまして、その方を4年間経過を見て、そして出てきた数字でございます。ですから、接種後4年以内に重篤な有害事象は9.0%発生いたします。
ところで、この重篤な有害事象なのは何なのか、グラクソ・スミスクラインに公式に聞きましたら、お返事がありませんでした。

そして、私は厚生労働省のホームページに出ておりました副反応検討会の資料から、発売以来、昨年の3月末までに報告されたサーバリックスの有害事象について自分でデータベースをつくりました。なぜかと申しますと、重複して報告されてあるものがあったり、1つのナンバーに2つの症例が入っていたりしておりましたので、それを全部データベースに入れて整理いたしまして、そしてサーバリックスの有害事象は1,708例ありました。
そして、その1,708例を私なりに分類いたしまして、重篤な有害事象、新たに発生した慢性疾患、新たに発生した自己免疫疾患、その他、臨床的に重要な症状を呈したものに分けました。その中に、どれぐらい、どういう病気が入っているのか、それを1つずつ割り振っていきましたところ、重篤な有害事象というのは非常に重篤です。死亡あり、流産あり、そして、最も多いのが中枢神経の非常に重篤な症状でございます。これが1,708例のうち合計で1,002例です。
この方たちはどうなるかと申しますと、恐らくは一生にわたって寝たきりとか身体障害とか、あるいは重篤な脳障害でもって一生を過ごす。この方たち、今15歳とすると、あと75年ぐらい生きる。その間中、非常につらい思いをして過ごし、家族も大変です。

これは新たに発生した自己免疫疾患。こういうものは、やはり発生したと厚生労働省が報告しておられます。

さて、先ほど目の症状が出た、失明したという症例報告がございましたが、1,708例の中から失明した症例だけを選び出したら9例ありました。ただし、それは失明だけではなく、ほかに意識消失が起こった、浮動性めまいというのはどうも小脳かもしれないのですが、要するにめまいもあった、心肺停止があって植物状態になったような方、こういうふうに重篤な中枢神経症状に加えて失明を起こしている、それが9例です。
同日午後に開かれた「第8回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」で、有害事象の解釈について下記のように述べられています。
○倉根委員 さらに事務局からは、堺参考人が、治験のデータをもとに、HPVワクチンが高い確率で副反応を起こすとしておりました。特に堺先生が論拠としているデータが、有害事象、すなわちワクチン接種後に発生した健康上の異常であれば、全てのものを報告する。そこで挙げておりましたけれども、極端な例ではありますけれども、例えば交通事故なども含めた、全くワクチンとは関係ないものでも拾い上げているんだということを示しまして、そういうもので算出する、数を出しているという方法なので、それをもとにHPVワクチンの副反応の発生率を論ずるのは根拠がないのではないかというのが、事務局の意見でありました。
たしかに、ワクチン接種後に発生した健康上の異常が「有害事象」として報告されますが、それが接種と関係あるのかを調べるために報告しているのではないのでしょうか。有害事象のデータだから「根拠がない」というのは、調べる気がない、調べたくないのだと読み取れます。この事務局は、何のためにあるのでしょうか。
以下、意見交換会での発言に戻ります。

これは子宮勁がんワクチン被害者連絡協議会に報告されてきたケースです。これも失明のケースだけを選びました。4例ありました。そして、失明はありますが、それ以外にほとんどありとあらゆる中枢神経症状、さまざまな末梢神経症状を呈しております。この症状の羅列を見ただけで、とてもこの後回復して、元の幸せな生活に戻れる方とはとても思えません。

この方も同じで、失明以外に筋肉痛、関節痛、あるいは全身性の散在性の激痛症候群、その他中枢神経のさまざまな症状を持っておられます。

この方も同じです。運動障害、歩行障害、失明。そして、筋肉、関節の痛み、全身の疼痛を持っておられます。

この方も同じです。やはり失明をするということは中枢神経の障害があることでございますから、ほかの脳が障害を受けた症状をさまざまな組み合わせで持っています。

これは被害者連絡協議会に報告された中で、ワクチン接種から疾病の発症、何か異常が起こった、その最初までの期間、間隔を示したものであります。1年以内に症状を発生した方もいらっしゃいますが、全体の3分の1は1年以上たってから症状が出るのです。1年で区切るのは全体を拾うことにはなりません。このワクチンの特徴は、5年先に出るかもしれない、10年先にも出るかもしれない重篤の副反応があるということです。

そして、これはグラクソ・スミスクラインのホームページに出ている今野良先生の臨床試験、市販前の臨床試験のデータです。
(中略)
ところが、その上に選択的妊娠中絶があります。これが30%。これは本来ワクチンを受けていなければ、妊娠を十月十日待てば正常な元気な子供が生まれたはずですが、ワクチンを受けていたために、何らかのトラブルがあって妊娠を中絶しなければならなかった方です。それが30%でございます。つまり、30%の赤ちゃんが日の目を見ることができなかったということでございます。
○堺先生 佐々木先生はワクチン接種と強い疼痛の間には因果関係があるとはっきりおっしゃっておられます。そして、結論を言います。9%の少女が、いわゆる不具になってしまったということは、日本では女性労働力に頼らなければならない時代でございます。若い女性の9%が生産人口にありながら活躍することができないことを示します。それから、生まれてくる子供のことでございますが、このデータから見ますと、出生数は30%減少いたします。子供の数が少ない我が国でこれは重大な問題と思います。
最後に申し上げたいのは、230万人がワクチン接種を受けております。その9%に重篤な副反応が出ている、あるいはこれから出てくる。これはグラクソ・スミスクラインのデータから計算すると20万人おられます。この方たちの救済をどうぞよろしくお願いいたします。以上です。
○堺先生 短くぜひお願いしたいのは、無料券を配っておりますから公費負担なので、その無料券は各市町村にありますので、その方たちの追跡調査をしていただきたい。2年とか3年間、今から調査を始めて2年~3年間していただきたい。
もう一つ、先ほど筋肉のパイオプシーをするのは侵襲がある、それでは、ぜひその方たちの視力と視野を調べてください。失明になっていなくても視力の低下が起こっていたり、視野の狭窄が起こっていたりする方は、やはり中枢神経系に何らかの影響があります。それを調べていただきたいと思います。以上です。
堺氏は「追跡調査をしていただきたい」「視力と視野を調べてください」と言っていますが、行われたのでしょうか。「根拠がない」と言うのなら、調べて報告するべきです。
堺氏は、下記のように締めくくっています。
○堺先生 ありがとうございます。このワクチンの最大の問題は、今まで人類に投与されたことのないアジュバントを含むワクチンであるということです。アルミニウムだけが問題になっているようですけれども、このワクチンは特殊なアルミニウムにDNA破片が入っていることがわかっているガーダシル、もう一つは、水酸化アルミニウムに、先生御専門かと思いますがMPLといいまして、サルモネラ菌の外膜の内毒素が加わっているワクチンです。ですから、これは人間の免疫反応を激烈に刺激いたします。激烈に刺激するということは副反応が強いということでございます。ですから、そこのところをぜひわかっていただきたいと思います。
これだけの新しいものでありますから、一体何がどういう症状がこのワクチンを接種後に起こるかわからないのですから、全部、因果関係があるないを最初に言うのではなくて、出てきたものを素直に全部受け取って、それをまずきちんと見るというところから始めるべきであります。そうして始めてこのワクチンの作用、副反応、全ての全貌がわかると思います。
このワクチンは副反応がいつ出るかわからない、どこに出るかわからない、どんな症状が出るかわからない、ありとあらゆる臓器に、ありとあらゆる症状を出し、その出るまでの感覚は全くわかりません。10年後に出るかもしれない。何しろマクロファージはこれを食べてしまったまま全身の臓器にいますので、これはこれから10年、20年、30年、見なければわからないと私は思っています。以上です。
堺氏の意見と同じようなことが、2010年や2013年の厚生科学審議会でも語られていました(下記参照)。
ガーダシルの審査報告書を見ると、アジュバンド成分は、新添加物と書かれています。しかも黒塗り祭りです。

ガーダシルの臨床試験では、ほとんどのプラセボ群に生理食塩水を使っていません(下記参照)。
このようなプラセボ群を使った比較試験で、なぜ「安全」だといえるのでしょうか。
不健全な協議
この意見交換会は、厚労省と審議会の偏った姿勢を示すものだったという指摘があります。
WHOのワクチンの安全性に関する諮問委員会(GACVS)ロバート・プレス委員長は、HPVワクチンは安全であるという立場からの発表を行わせるため、意見交換会に先だって厚生労働省の担当官らと不健全な協議を行い、HPVワクチンに関する研究業績が乏しく、自ら専門家でないと自認しているヘレン・ペトウシス・ハリス氏を「有識者」として招聘し、同交換会においてHPVワクチンが安全である旨の発言をさせたというのです。下記のサイトでは、招聘した経過などが書かれた、ニュージーランドでの情報公開請求により得られたメール文書も公開されています。
このような重要な意見交換会について、報じているメディアはほとんどありませんでした。日刊薬業のサイトでは、現在は会員限定で当時の記事を公開していますが、他は見当たりません。不健全な協議であることを、報じている大手メディアも見当たりません。メディアの役割とは、何なのでしょうか。
