見出し画像

たらい回し・診てもらえなかった事例

10代の新型コロナワクチン接種率が高くなるにつれて、厚労省のサイトで公開されている「新型コロナワクチン接種後の副反応疑い報告」にも、10代の症例報告が増えています。接種後に出ている症状は、大手メディアで報道されているものだけではありません。5歳~11歳への接種を検討している保護者の皆様に、どのような症状が出ているか知っていただきたいので、気になる症例を紹介していきます。

歩行障害

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)> 第74回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第25回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料 12月24日

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00036.html

資料1-2-3-1より。
紹介する報告は、重複している部分などは編集してあります。BNT162b2は、コミナティ筋注(ファイザー製)のことです。

事例:16072 17歳女性 コミナティ筋注2回接種 ロット番号不明
本報告は医学情報チームを介して連絡可能な消費者(親)から入手した自発報告である。
2021/10/19、BNT162B2(コミナティ)2 回目接種。
患者の病歴と併用薬は、報告されなかった。
ワクチン接種後、2021 年の不明日に、めまいの症状がひどく、患者は立ち上がれなくなり、現状に至っている

事象の臨床経過は以下の通りであった:
患者がワクチン接種を受けてから 2 週間ほど経っており、現在、患者は重度のめまいを発現していて、立てない。患者は立ち上がっても歩けず松葉杖で生活している。立ち上ってもくらくらすると報告された。患者は本当は歩けないくらいふらふらしているが、学校に行かないといけない学生であるため、報告者は患者を学校に行かせている。患者は医療機関にも行っているが、状況は改善されなかった。医療機関をたらいまわしにされている状態である。すべての事象の転帰は、未回復であった。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000872487.pdf

接種後2週間経っても歩けないくらいふらふらしているのに、たらい回しにされて改善されていないという報告です。

10代の接種が増えてから、消費者(患者の親)からの自発報告が増えているように感じます。接種後に発現した症状が長引いていることだけでなく、きちんと診てもらえないことなども、自発報告が増えている一因ではないでしょうか。

もう1件、歩行不能の事例を紹介します。

事例:15907 12歳女性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号不明
病歴は、無しと報告された 。
ワクチンの予診票での留意点はなかった。併用薬は、報告されなかった。

2021/09/08、BNT162b2(コミナティ)1 回目接種。ワクチン接種後、微熱があった。
2021/09/13、熱はなかった。学校へ行った。体育の授業中に 100m を走り終えたのち下肢脱力を発現した。熱中症疑いで補液施行し帰宅した。一旦症状は改善した。

2021/09/21、学校で 100m 走があり、走ったのち 1 分程して、下肢脱力があった。その後は自立歩行、支え歩行も不能であった。末梢神経伝導速度の異常はなかった頭部 MRI、脊髄 MRI は異常なしであった。器質的な異常は認められなかった。機能性身体症状と診断された。リハビリを行いながら、運動症状は徐々に改善傾向にあった。
2021/10/25、熱中症の疑いの転帰は軽快、2021 年の不明日、微熱は回復し、他の事象は回復したが後遺症ありであった(車いす使用、自力歩行不可)。

報告医師は、事象を非重篤と分類し、事象とワクチン間の因果関係を評価不能と評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性は、以下の通りであった:
精神的ストレスなどワクチン以外の要因による機能性身体症状の可能性あり。

報告医師は、以下の通りにコメントした:
ワクチンの副作用とは断定できないが、ワクチン接種後に起きた症状のため報告する。精神的ストレスによる可能性はあるが、学校生活および家庭においてトラブルなし。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000872487.pdf

自立歩行不可で、車椅子を使用しなければならない状態でも、非重篤と分類されています。そして、原因もわかっていません。ワクチンとの因果関係はわかりませんが、接種後に起きたことです。

血便

成人でも報告がありますが、10代からも血便、下血などの報告が出ています。数日で症状が治まるケースも多いようですが、軽視できないように思います。

事例:16032 14歳男性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号:FK0108
本報告は、医学情報チーム経由で連絡可能な消費者(親)から入手した自発報告である。
患者の病歴と併用薬は報告されなかった。
不明日時、 BNT162B2(コミナティ)を初回接種。

反応の詳細は以下の通り報告された:
報告者の息子(患者)は 、2021 年不明日時、1 回目接種の翌日から下痢を経験した。
2021 年不明日時、患者は血便も経験したため、胃腸科のかかりつけ医を訪れたが、先生は他の患者を持っているためワクチンまで手が回らなかった
血便が出るので、2021 年不明日時に内視鏡検査をし結果は不明で、患者は不明日時に潰瘍性大腸炎の検査を受けていた。
2021/11/11、消費者は診断として感染性大腸炎が否定されたと報告した。菌ではなかった。カンピロバクターも否定された。糞便検査(2021 年)では何もでなかった。内視鏡検査が実施され、生検も依頼中であり、結果待ちであった。医者の診断は潰瘍性大腸炎であったが、時間経過とともに回復していた。血便、下痢は止まった。発症は 10 日以上前であった。
患者は初回接種を受けただけであった。事象の結果は病院受診であった。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000872487.pdf

この事例も患者の親からの報告ですが、かかりつけ医は「他の患者を持っているためワクチンまで手が回らなかった」と書かれています。「ワクチン接種後の患者まで手が回らなかった」ということだと読み取れますが、そうだとしたら、同じ患者なのに、なぜワクチン接種後の患者は優先順位が下になってしまうのでしょうか。

血便の事例はいくつかありましたが、下記のように3日ほどで症状がでなくなったという事例もありました。上の事例では、「菌ではなかった」と書かれていますが、体の中で一体何が起きているのでしょうか。

事例:16483 14歳男性 コミナティ筋注 ロット番号不明
不明日、 BNT162B2(コミナティ)接種。
患者の関連した病歴と併用薬は、報告されなかった。
不明日(ワクチン接種後)、患者は下痢と血便を発現した。それは 3 日間ほど続き、現在はなくなった。重篤性は、提供されなかった。
有害事象は製品使用後に発現した。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000872487.pdf

グレア(まぶしさ)

まぶしさから、日常生活に支障が出ている事例です。

事例:16356 14歳女性 コミナティ筋注2回接種 ロット番号不明
本報告は、医学情報チームを介して連絡可能な消費者から入手した自発報告である。
2021/11/06 BNT162b2(コミナティ)2 回目接種。
病歴は、報告されなかった。併用薬は、報告されなかった。

臨床経過は以下の通り:
2021/11/07、発熱と嘔吐を発現した。
2021/11/08、発熱と嘔吐は治まったが、眼のまぶしさを訴えるようになり、室内でもサングラスをかけなければ耐えられえない状況になり、生活ができなくなった。まぶしさとともに、字を読むとすぐに眼が疲れてしまい、吐くような気持ち悪さではないが、気持ち悪さも訴えていた。読み物もできず、サングラスをかけていても液晶の画面を見ることもできない状態であった。

眼科医を受診したが、眼に異常はなかった。内科的にも副反応かはわからなかった。ちゃんと診てもらっておらず問診してわからないと言われ、何の所見もなかった。事象の転帰は、不明であった。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000872487.pdf

日常生活に支障がでるほどの症状が出ているのに、ちゃんと診てもらえず「問診してわからないと言われた」とあります。転帰は不明と書かれているので、その後どうなったかわかりませんが、このままでは日常生活を送るのもたいへんな状態です。

接種を勧めている医師は、接種後の症状にも責任をもって対応するべきだと思いますが、このように、そうではない報告も出ています。上記のように「わからない」という医師がいるのは、本当に「わからない」からだと思います。

接種券と一緒に送られてくる接種の説明書にも、「これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります」と書いてあります。副反応は、熱や頭痛とは限らないのです。けれども、「わからない」ということを接種前にきちんと説明している医師は、どのくらいいるのでしょうか。接種後に起きている「わからないこと」について、説明している医師はどのくらいいるのでしょうか。テレビに出ている医師や専門家と呼ばれる人たちからは、そのような話を聞いたことがありません。

接種の説明書は、随時改訂されています。ファイザー製3回目の接種用には、副反応についての追記があります。

https://www.mhlw.go.jp/content/000856250.pdf


1回目、2回目用はこちら。

https://www.mhlw.go.jp/content/000739391.pdf

比べてみると、脇の下のリンパ節に腫れが多く報告されている、という追記があることがわかります。さらにモデルナ製は、ファイザー製(5%程度)より多く、20%程度と書かれています。けれども、先日見た番組に出演していた専門家は、3回目も接種した方がいいということばかりで、リンパ節のことには触れていませんでした。

https://www.mhlw.go.jp/content/000868741.pdf

心筋炎のときもそうでしたが、説明書や添付文書はいつのまにか追記されているので、自分で最新版の資料を確認しておかなければなりません。テレビに出演している人たちは、追記されたことは教えてくれません。