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帯状疱疹のCM と新たなワクチン開発

2021年8月頃から突然「帯状疱疹予防ワクチン」のCMが流れ始め、最近、またよく目にするようになりました。その裏側では、新たなmRNAワクチンの開発が進められています。

帯状疱疹を予防するmRNAワクチンの開発

別のことでビオンテック社のサイトを調べていたら、帯状疱疹を予防する初のmRNAベースのワクチンを開発するために、ビオンテック社がファイザー社と新しい研究、開発、商業化の共同研究契約を締結したと知りました。

BioNTech SE
Quarterly Report BioNTech SE for the Three Months Ended March 31, 2022 より

Research & Development Revenues from Collaborations
During the three months ended March 31, 2022, research and development revenues were mainly derived from our collaborations with Genentech Inc., or Genentech. In addition, during the three months ended March 31, 2022, we entered into a new research, development and commercialization collaboration with Pfizer Inc., or Pfizer, to develop a potential first mRNA-based vaccine for the prevention of shingles (herpes zoster virus, or HZV). Under the terms of the agreement, an amount of €67.5 million was classified as upfront payment and recognized as contract liability in our unaudited interim condensed consolidated statements of financial position. The amount is recognized as revenues upon advancement of research and development activities.

https://investors.biontech.de/node/12771/html#bnt_2022q1exhibit99x1.htm

今度は帯状疱疹の予防に、mRNAベースのワクチンです。今、国内で使われているのは、下記の2種類。

1. 「ビケン」:乾燥弱毒生水痘ワクチン(1回接種 )
2.「シングリックス」:乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(2回接種 )

ビケンは、子どもには水ぼうそうの予防として使われています。シングリックスは2018年3月に製造販売承認を得た、50歳以上を対象とした不活化ワクチン。 日本では2020年1月に販売開始された、チャイニーズハムスター卵巣細胞由来のワクチンです。

追記:シングリックス筋注用に係る医薬品リスク管理計画書(令和4年4月提出)

詳細は、下記の記事で取り上げました。

これに加えて、mRNAベースのワクチン・・・。

私は今日知ったのですが、一部メディアでは1月にさらりと報じられていました。2つめの記事には、臨床試験は2022年後半の開始が予定されていると書かれています。すでに、非臨床試験まで進んでいるということなのでしょうか?

「帯状疱疹を予防しましょう」というCMはガンガン流しているのに、それに比べてこのニュースはあまり話題になっていないのは、なんだか不自然な感じです。

通常は、非臨床試験に3年~5年、臨床試験に最低でも3年ぐらいかけます。けれども、臨床試験が2022年後半に開始されるなら、2022年1月5日に「新しい研究、開発、商業化の共同研究契約を締結した」と発表したばかりなのに早すぎます。まだコロナワクチンの安全性も検証されていないのに。

厚労省が発表しているコロナワクチン接種後の副反応疑いの報告では、帯状疱疹も多数でています。

医療機関からの報告(上)と製造業者からの報告(下)は、重複しているものもあるので、実際の数はわかりません。医師が関連ありと認めないと報告されないので、もっと多い可能性もあります。

資料2-1-1より(2022年5月13日公開)
資料2-2-1より(2022年5月13日公開)

初めて使用されたmRNAベースのワクチン接種後の副反応として様々な報告があるなら、まずは、mRNAベースのワクチンを接種した後の副反応について、きちんと検証するのが製薬会社の責任ではないのでしょうか。それらをすべて「因果関係の評価不能」としたまま、新たな開発を進めるのは、人の命を軽視しているとしか思えません。