コロナワクチン接種後の過多月経
欧州医薬品庁(EMA)に設置されている「ファーマコビジランス・リスク評価委員会(PRAC)」は、10月27日の会議でファイザー製とモデルナ製のコロナワクチン接種に関して、頻度不明の副作用として過多月経を製品情報に追記するように勧告しました。
ワクチンと因果関係がある可能性
EUの医薬品規制当局であるEMAには、安全性業務の効率化や透明性を促進するために、「ファーマコビジランス・リスク評価委員会」(Pharmacovigilance Risk Assessment Committee:PRAC)が設置されています。10月27日に開催されたPRACの会議で、ファイザー製とモデルナ製のワクチン接種後の過多月経について話し合われました。その内容は、下記で確認できます。
以下、一部を引用します。
Comirnaty and Spikevax: heavy menstrual bleeding added as a side effect
Cases of heavy menstrual bleeding have been reported after the first, second and booster doses of Comirnaty and Spikevax.
コミナティ(ファイザー製)とスパイクバックス(モデルナ製)の1回目、2回目、ブースター投与後に、重い月経出血の症例が報告されています。
「そのほとんどが深刻でなく、一時的なものであった」としながらも、下記のように判断しています。
After reviewing the data, the Committee concluded that there is at least a reasonable possibility that the occurrence of heavy menstrual bleeding is causally associated with these vaccines and therefore recommended the update of the product information.
データを検討した結果、委員会は、過多月経の発生がこれらのワクチンと因果関係がある合理的な可能性が少なくともあると判断し、製品情報の更新を勧告しました。
ワクチンと過多月経が関係している可能性があるなら、月経不順や不正出血などとの関係も可能性があるのではないでしょうか。
けれども、厚労省のサイトでは今も下記のように書かれています。

「直接的に起こすことはない」というのが逃げ道という印象ですが、海外で新たな勧告が出ているのに、「可能性」として情報を更新しなくてよいのでしょうか。
心筋炎のときも、アメリカで接種後の発症が2021年4月頃から報告され、その後数ヶ月経ってから日本でも説明書や添付文書に追記されました(下記参照)。過多月経についても、そのような流れになるのではないでしょうか。
厚労省が公開している「副反応疑いの報告」でも、月経異常や不正出血の事例は多数あります。
下記は、初潮前の10歳に起きた不正出血の事例です。
妊娠や出産に影響はないのか?
過多月経にコロナワクチンが関係しているとしたら、妊娠や出産に影響はないのでしょうか。
PRACの資料には、下記のように書いています。
There is no evidence to suggest the menstrual disorders experienced by some people have any impact on reproduction and fertility.
一部の人が経験する月経異常が、生殖や受胎に影響を与えることを示すエビデンスはありません。
「エビデンスがない」と言っているだけで、「因果関係がない」とは言っていません。まだ「わからない」ということだと思います。ワクチン接種と過多月経の関係でさえ、当初は言われていなかったのに、今になって可能性があることが明らかになってきたのです。妊娠や出産に関係があることも、後になって明らかになってくるかもしれません。
可能性を知らされていて、それでも自分で決めて接種した場合と、可能性を知らされずに接種した場合では、大きく違うと思います。人の健康や命、人生を左右する情報なのに、なぜ厚労省はすぐにアップデートして、周知させないのでしょうか。
