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中国はアメリカに戦わずして勝つ/副島隆彦

習近平の次のトップは誰か
「日本を中国にぶつけよ」参政党を操るアメリカの新戦略。「中国が衰退し、日本が復活する」を煽動する者の大ウソに騙されるな!

この記事では2025年10月1日刊行の、副島隆彦・著『中国はアメリカに戦わずして勝つ』より「まえがき」を全文公開いたします。



まえがき


この本の書名タイトル「中国はアメリカに戦わずして勝つ」にある、「戦わなくても勝てる」は何故か。第3章で説明する。この本で、一番の大事は、「習近平の次は誰になるか」である。きっとこの問題には多くの人が関心を持つだろう。

どうもうわさどおり習近平の体調は良くないようだ。このルーマーが5月から世界中に広がった。だから中国の次のトップは誰かが問題になる。私は、ここではっきりその名前を書く。最有力は陳吉寧ちんきつねい(チェン・ジーニン 1964年生まれ、現在61歳)という人物である。日本人は誰も聞いたことがない名前の男だ。

私のこの予測(予言)についても、本書の第1章に書く。中国のトップ人事のことに、多くの人が関心を持つだろう。3ページに載せた、米と中の関税タリフ(貿易)交渉についての最新の動きを説明する。去る7月28、29日にアメリカ財務長官のスコット・ベッセントと、中国の何立峰かりつほう副首相が交渉した。

この記事にあるとおり、どうせトランプは習近平と2人で直接、サシで話し合おうとしている。果たして、この秋から来年にかけて首脳会談となって習近平がトランプの要望(その実はあい願、願訴である)に応じるかまだ分からない。

中国は、アメリカにヘコヘコしない。日本、欧州(EU)、イギリスのように「関税タリフを15%にしてくれて、よかった!」というような軟弱野郎ではない。中国は“音無しの構え”である。自分の方からは、尻尾しっぽを出さない。余計なことは一切言わない。

何故なら、アメリカ(トランプ)は、強大国で強そうなことをさんざん言っているが、本当は、国家財政ファイナンスがボロボロの借金(負債)大国だ。だから、世界中に関税タリフ(外国への税金タックス)をかけて、おカネをぶったくって国家予算に回しているのである。

日本からは7月22日に、合意で(ただし、まだ合意文書なし)80兆円〈5500億ドル〉を払わせる。トランプは、これを日本からの投資インヴェストメント(自由に使える)だ、と強弁きょうべんする。しかし日本側の赤沢あかさわ大臣は、「これは融資ゆうし(ローン)です(厳しいヒモ付き)」と言った。

日本のメディア〈テレビ・新聞〉は、この初原しょげん(そもそも)の「アメリカは破産している」を言わない。トランプが狂ったように、外国への課税をしているのだ、と書かない。説明しない。

現在の最先端の半導体はんどうたい戦争の主役は、① 台湾TSMCティエスエムシー(モーリス・チャン元会長、94歳)と、② 中国ファーウェイ(華為技術。任正非じんせいひCEO、80歳)と、それからこの3年で急激に出現した③ NVIDIエヌヴィディアA(米国企業。しかし台湾人のジェンスン・フアン社長・CEO、62歳)と、それから、④ 中国Deep SeekディープシークというAIエイアイ企業の40歳(1985年)のガキンチョの梁文鋒りょうぶんぽうである。

この4社の競争のことも説明する。なんだ、みーんな中国人じゃないか。加えて、Appleアップル社の最新のスマホiPhoneアイフォーン16(シックスティーン)は、ぜーんぶ、本当は中国製じゃないか。フォックスコン(富士こう郭台銘グオダイミン会長、74歳)が中国各地で作っている。これらのことも全部ぶちかまして真実(本当のこと)を私は書く。

この本の仕上がりに石破辞任のニューズが流れた。石破首相は、よく頑張った。アメリカに80兆円(5500億ドル)のみつがねを、最後の最後まで、払わないと、頑張った。日本国民のためである。それで自民党内でイジめが続いて辞任表明した(9月7日午後6時)。

このあと、日本に反共はんきょう右翼の政権ができるだろう。参政党と国民民主党と連合する、新しい政党になるかも。そうなると自民党は分裂する。残った全国の温厚な保守の経営者、資産家たちの意向を受けた、自民党ハト派(中国、ロシアとも仲良く付き合う)の政党ができるだろう。私はこの動きを支持する。

目次


第1章 習近平の次のトップが分かった

・「戦わずして勝つ」は「孫子兵法」に書いてある
・習近平の次のトップは誰か
・アメリカのトランプ大統領の動揺が中国に影響している

第2章  日本人よ、バカ右翼に乗せられるな。日米中の背景を理解せよ

・日本の過去のあやまちを昭和天皇は鄧小平に詫びた
・松下幸之助は鄧小平に「よろしおます」と言った
・こういう流れで中国はアメリカと組んだ

第3章 米中半導体戦争

・米中の関税交渉と半導体交渉が重なり合う
・スマホ屋の時価総額が日本のGDPに匹敵する異常事態
・半導体は6つある
・「線幅2ナノ」の技術競争に中国企業が加わった
・TSMCとトヨタとソニーの関係
・日本のロジック半導体で起きた“問題”
・中国は台湾に攻め込まなくても奪い返せる
・この状況下でさらにバカさが目立ってきた日本人
・商売人は商売になる方に付くのが当たり前なのだ
・台湾のTSMCの争奪戦というのが、米中問題の正体
・台独の人たちはすでに台湾脱出の準備を終えている
・TSMCのモーリス・チャンが開き直ったから恐ろしい
・半導体が中国人にしか作れなくなったから、台湾が中国に帰ってくる

第4章  「中国が衰退し、日本が復活する」の大ウソ。煽動する者たち

・ソロスのブレーンが突然表に出てきた
・バブル崩壊後の1992年からが、「失われた30年」
・1995年に、斎藤ジン氏はサイスを卒業
・2009年から2017年がバラク・オバマ大統領
・その国のことは、その国の頭のいい原住民に聞かないと分からない
・同性愛者特有の「血の命脈」

第5章 台独の人たちはすでに台湾脱出の準備を終えている

・参政党躍進の裏にあるもの
・神谷宗幣を操っているのはこの男だ
・「日本を中国にぶつける」という戦略

第6章  トランプは、参院選を利用して石破を脅して日本から80兆円を奪った

・トランプが自讃した「史上最大の取引」
・変質するトランプ政治
・日本人が理解しようとしない「ファースト!」の真の意味
・日本の操り方を変えてきたアメリカに備えよ

第7章 習近平と父習仲勲の苦難の人生の物語

・育ての親の胡錦濤を平然と切り捨てた習近平
・「大長征」の真実は地獄の逃走劇だった
・毛沢東は裏で日本とつながっていた
・フランスに通行料を払って中国を侵略した日本軍
・習仲勲の失脚と文化大革命
・凄さと曲解を合わせ持つ、遠藤誉の習近平論
・鄧小平を嫌う中国のインテリたち
・毛沢東が死ぬまで、中国は堕ち続けた
・中国人エリートたちが海外留学で獲得するもの
・集団発狂した人間の群れの恐ろしさ
・善人は使い物にならないと分かった鄧小平
・女も稼げという客家の精神
・習近平は戦争ができる男だと鄧小平に見込まれた
・天安門事件の学生たちは留学したあと海亀になった
・葉剣英が鄧小平と習近平をつなげた
・サッチャーは鄧小平の脅しに震えた
・1992年に天皇は夫婦が中国に行ったことの重要性


お読みいただきありがとうございました。
続きはぜひ本書でお楽しみください!



\ 2025年10月1日発売!/
副島隆彦 著
『中国はアメリカに戦わずして勝つ』

【電子書籍】は、Amazon Kindle版が
10月1日頃より配信されます

【書店店頭】では10月3日頃より
順次発売となります

副島隆彦(そえじま・たかひこ)
1953年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授などを歴任。副島国家戦略研究所(SNSI)を主宰し、日本人初の「民間人国家戦略家」として、講演・執筆活動を続けている。日米の政界・シンクタンクに独自の情報源を持ち、金融経済からアメリカ政治思想、法制度論、英語学、歴史など幅広いジャンルで、鋭い洞察と緻密な分析に基づいた論評を展開している。

主な著書に、『中国は嫌々ながら世界覇権を握る』『新装版 小室直樹の学問と思想』『ディープ・ステイトとの血みどろの戦いを勝ち抜く中国』(ビジネス社)、『金は下がったら買う。トランプはドルを切り下げる』(祥伝社)、『人類の月面着陸は無かったろう論』『新・ドル覇権の崩壊 金はまだまだ上がる』(徳間書店)など多数。

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