【高価格販売のコツ編】1万品・15モールを運営する現役社長が語る、AI時代のリユースEC攻略 #6【1億円以上の失敗と業界の裏側】メルカリShops/ヤフオク/楽天/物販/古着/おもちゃ/せどり
※こちらの記事はシリーズ物となります。本記事から読み進めても分かる内容にしておりますが、もしお時間がございましたら#1~#5の記事もご覧ください。
今回の記事は「相場より高く売る」ための導入となります。高値でも売れる3つの方向性を、私の失敗談も交えながらご紹介します。
改めて私の自己紹介させていただきます。
2008年同志社大学 文学部 美学及芸術学専攻を卒業後、某財閥系倉庫会社へ入社、2011年に副業として行っていたヤフーオークションでのEC販売が軌道に乗り独立、2018年株式会社BERGを設立。
現在ではビンテージ古着やブランド物の靴・バッグ、腕時計、おもちゃ、ゲームなどのリユース品を10,000品以上取り扱い、ヤフーショッピング、ヤフーオークション、楽天ラクマ公式ストア、メルカリSHOPS、スニダン、Qoo10、ジモティーなどの国内主要モールだけでなく、ebay、Shopeeなど海外モールも含め計15以上のプラットフォームでEC物販を行っております。




・・・と、ここまでの経歴を話すと立派で順風満帆のように思えますが、現在に至るまで1億円以上の資金を溶かしてしまい、挫折や失敗の連続でした。
本シリーズでは私が過去に失敗し続けてきた教訓から得たノウハウを紹介すると共に、私のリアルな失敗談を通じて十数年分の失敗を擬似体験していただき、リスクを避けるための糧にしていただけたらと思います。
#1~#3で過去のしくじり談、5つの仕入れルート、本当に利益を生む目利きのコツをご紹介し、#4~#5で生成AIを利用した商品ページ作成のノウハウについてお教えしてきました。
今後、連載予定の#7~#9では「利益率の高い仕入れ&生成AIを利用した高品質な商品ページ」を活かして、他者より圧倒的高額で販売していくEC物販の実践的な戦術・販売テクニックをご紹介する予定です。
本記事である#6はその導入となり、私の過去のしくじり体験を反面教師にして、どうすれば高価格で販売できるのかという思考をご紹介していきます。
販売戦略 ~相場より圧倒的に高値で売るには〜
まずは、以下に紹介する出品者AとBの商品の値段・タイトル・商品説明文をそれぞれ比較してみてください。
例として取り上げるのはSFC(スーパーファミコン)の「ストリートファイターZERO2」という1996年発売されたレトロゲームソフトです。

どちらも箱・説明書付き、動作確認済の同じ商品状態で、販売ECモールはメルカリShopsとします。画像の情報はなしで、タイトル・商品説明文と価格だけで判断してください。


ーー皆様はAとBの商品、どちらが売れやすいと思いますか?
「箱付き ストリートファイターZERO2 スーパーファミコン」とメルカリで検索した売り切れ相場は下記画像の通りです。

正解はAです。
購入者は価格に一番シビアですので、おそらくAの方がBより10倍以上売れやすいと思います。もし同じ価格であればBの方売れやすいですが、およそ3.8倍の価格差はいくら説明文やタイトルを頑張って作ったとしても覆すことはできません。
実際に、箱・説明書付きで12,980円という価格はメルカリ内の売却済相場としては平均程度です。無理な安売りをせずに平均程度の利益を取れる1番売れやすい価格帯で、教科書通りの値付けであるといえるかもしれません。
一方、49,800円という価格は相場から大きく乖離しており、3万円・4万円どころか2万円以上ですら売れている商品ページが存在しません。
💡・・・ただし、皆様は必ずBで売るようにしてください!💡
その秘密は#7で詳しくご紹介させていただきます。
高価格で販売する3つの販売戦略
リユース物販の世界に足を踏み入れた方の多くが、「とにかく数をたくさん売りたい」「毎日発送通知ボタンを押したい」という罠にハマります。もちろん、多く売れるに越したことはありません。しかし、リユースECショップが扱っているのは替えのきかない「1点物」の中古品ばかりです。
広大な倉庫と豊富な人員を確保し、潤沢な手元資金がある大手企業であれば、薄利多売のパワーゲームで押し切る戦略も正解でしょう。しかし、個人や小規模で運営している販売業者のほとんどは、そんな力技を使えません。
私の薄利多売しくじり経験
実は、私も以前は販売数を最重視し、できるだけ多くの商品を右から左へ高速で捌くことに心血を注いでいました。しかし、そこで待っていたのは、やってもやっても終わらない過酷な労働でした。
薄利多売といっても仕入れ値の3~5倍で売れているので、確かに大きな利益は出ているのですが、ゆとりある生活を求めて脱サラしたつもりが、気がつけばサラリーマン時代以上の労働量になっていました。
そして、多くの従業員の生活を抱えているので絶対に止まることができない自転車操業状態になっていたのです。
売上げが200万円出たとしても毎月の人件費・テナント代・倉庫代・仕入れ代などの経費が150万円以上かかっていては手元にほとんど残りません。
もし、自転車ペダルの踏み込みを辞めた場合はあっという間に転倒してしまう恐れがあります。
(実際にその恐ろしい危機が何度も起こってしまうのです…)
話が少し脱線してしまいましたが、同じ商品が複数ないリユース品をインターネットで薄利多売するということは、膨大な手間と労働力を毎回ゼロから消費し続けることを意味します。
様々な角度から一生懸命に撮影し、綺麗に加工して作り上げた商品画像も、必死で調べ上げて書いた商品説明文も、その商品が「1品売れてしまえば」基本的にはもう使えません。
売れるたび、新しい商品の撮影と説明文作成を永遠に繰り返さなければなりません。
(※逆に言えば、型番商品のように情報を何度も再利用できる商材や、出品に大した労力がかからないジャンルであれば、生成AIを利用した薄利多売で販売実績を積み上げるのは有効な手段です。これについても今後お話しします。)
手間暇をかけて作ったページだからこそ、できる限り相場より高値で売りたい。しかし、当然ながら価格を上げれば上げるほど、売れる確率は反比例して下がっていくのが市場の原理です。
そこで、以下3つの販売戦略をご紹介します。
(1)付加価値をつける
他出品者と同じような商品でも生成AIを駆使したハイクオリティーのサムネイルや商品説明・タイトルなどで差を付け、購買意欲を高めることで高値でも売れやすくなります。
リユース品を求める購入者が大事にしているのは使用感に関するわかりやすい説明や、商品に対する深い愛です。愛といっても本当に愛情を込める必要はありません。AIにほとんど書かせて、自分は商品に全く愛着がなくても「このショップは分かってる」と購入者に思わせれば勝ちです。
また、返品保証をつけるなど安心感を与えると高値でも敬遠されにくくなります。
そして、クーポンやタイムセールを利用することで、元々の販売希望価格だとしてもお客様に「今買うとお得だ」と思わせる方法もあります。特にモール側原資の配分が高いキャンペーンなどは積極的に参加しましょう。
クーポン・タイムセールは数字のマジック!?
皆様はECモールで「50%OFFクーポン」、「5,000円OFFクーポン」などを貰ったときや、「本日限定!ポイント10倍」などのキャンペーン中にウキウキしながら、特に今必要でもない商品やその日まで存在すら知らなかった商品を衝動買いしてしまった経験はないでしょうか?
(私はめちゃくちゃあります)
こういった方は、ショップやモール側にとって良いカモといえるかもしれません。
大手の人気ショップは数字のマジックを仕掛けて、熟考させる暇を与えないまま衝動買いさせる心理ゲームを仕掛けています。
#7では魅力的なタイトル付け・安心感を与える商品説明のコツ、タイムセール・クーポンで使える数字のマジック、モールで上位表示させるコツなどをお教えします。

(2)購入できる入り口を増やす
ここが一番の肝です。具体的には1つのモールに頼るのではなく複数のモールに同商品を出品することで売れる確率が1.5倍、2倍、3倍と乗算で跳ね上がります!
メルカリやQoo10は若年層・女性、ヤフーオークションは中高年男性・マニア、ebayは日本製商品・ブランド物といったように、それぞれのECモールによって強い客層や得意な商品が異なり、同ECモール内であっても取扱い商品によって強い分野は変わります。
Aモールで5千円でもなかなか売れなかった商品が、Bモールでは1万円で即売れするといったことはザラにあります。また、その逆も然りです。
販売するモールを増やすという事はリスク分散にも繋がります。
例えばヤフーオークションの個人出品や担当者が付いていない小規模なストアであれば、電話番号・メール認証などの巻き込まれ規制や、いたずら通報などによるアカウント停止などで数日〜数週間全く収入がなくなるということが起こり得ます。
異議申し立てにより数日で復活できれば良いのですが、1ヶ月以上かかる場合もあります。また、電話相談できる担当者がついていない場合は、全く取り合ってももらえず、アカウントの永久凍結といった事も普通にあり得ます。
何を隠そう、私もヤフーアカウントが複数停止された経験があります
💡ヤフオクアカウントを永久凍結された私のしくじり経験
法人化前の8年ほど前に、私のヤフーアカウントで三陽商会製ではないバーバリーの古着を出品していたところ、商標権の侵害との事で予告なくアカウントが停止されました。
1つのアカウントだけでなく、私の住所が入ったアカウントが3つとも巻き込まれて全て停止です。
ヤフーの運営に「こちらは台湾製のバーバリーで海外の正規ライセンス品であり、偽物ではございません。反省しており、以後、こういった並行輸入品は出品しないと誓いますので規制解除をお願いします。」といった趣旨の長文メッセージを送ったのですが、数時間後にテンプレートのような文章が返ってくるのみでした。
当時の私は公式ストアではなく、個人IDでしたので窓口の電話番号などもわからず、担当者と直接会話する事すらできません。
法人化する前の個人事業主だったとはいえ、ヤフオクでの売上は毎月100〜200万円程度はあったので「これだけ売って手数料を納めているお得意様を簡単に永久凍結するわけないだろ」と、正直、私はどこか高を括っていたところがありました。
ところが、何度メッセージを送ってもまともに取り合ってもらえず、機械的なテンプレート文が数時間後に返ってくるのみで対応終了です。
事前の警告などもなく、たった一度のミスで1日にして3,000品以上、総額1,500万〜2,000万円分相当のデータが全て飛びました。
アカウントが止まったとしても、翌月以降の事務所テナント代・倉庫代は発生します。仕事や資金の余裕がないからといってスタッフ全員をクビにできるわけはないので、倉庫の整理や検品・修理などの軽作業をしてもらっても人件費は発生し続けます。
当時からメルカリ(個人)はやっていましたが、ヤフオクと比べて力を入れていなかったので売上は全くカバーできませんでした。
ヤフオクIDが停止される以前は、楽天市場にも出店していたのですが、月額プランが高額でヤフオクよりも売上が低かった為に退店していました。
要するにヤフオクのみが大きな柱で、その1本が崩れた後は何も残らなかったのです。
このヤフーID凍結のピンチが私のEC物販人生で2〜3番目に辛かった時期です。
「じゃあもっと辛い事があったのかよ!」というツッコミが入りそうですが、それは今後の投稿に残しておきます。
私のしくじりは1つのモール(ヤフオク)に頼りきっており、何の後ろ盾もないのに「お得意様の私が切られるわけない」と慢心していた事です。
100万や200万円ぽっちの落札額で納める8〜16万円程度の落札手数料など、ヤフーという巨大企業にとっては微々たるものです。単なる個人事業主である私はビジネスパートナーでもなんでもなく、雑多な個人IDの1つに過ぎなかったのです。
1つだけに頼っていたモールのアカウントが凍結された場合、過去何百・何千時間とかけて作り上げてきた商品画像・商品説明・保管場所など全てのデータが消えてしまうことになります。
(実はヤフオクに関してはデータを復旧できる方法があるのですが、#8で詳しくお教えします)
プール資金に余裕がない自転車操業の場合、モールからの収入が絶たれた期間中、家賃・仕入れ代・スタッフへの給料などが支払えなくなり、自分の貯金を切り崩すことになります。
貯金で凌げれば良いですが、出品数0の状態から再スタートしてそのまま立て直せなかった場合、多額の借金を残して廃業という可能性もあり得ます。
商品画像・商品説明文・価格・保管場所などの情報を全てバックアップし、複数のモールに出品することはプロのEC物販においてほぼ必須といえます。
💡メルカリ個人出品はすぐに卒業しよう
怪しい物販スクールやユーチューバーが、「メルカリShopsへは絶対移行するな!売れなくなるからそのまま個人アカウントで出し続けた方が良い!」「会員のデータを取ったけど、BANされた人なんてほとんどいないし、今まで通り出し続けて問題なし!」
といったような意見を発信していますが、無視してください。
私はWEB会議やカンファレンスなどの交流会で株式会社メルカリの社員様方から直接お話を聞いたり、運営アドバイスなどを受けていますが、口を揃えて仰るのが
「今後、メルカリShops ・ m department(高額リユース品向けサービス)をもっと伸ばしていきたいです。ただ、まだShopsへ移行せずにプロ出品している方々が多数いるので、どのようにして移行してもらうか苦慮しています。」
「一般のユーザーが今後安心して利用できるサービスを提供できるようにするには、一般アカウントで大量出品しているプロのセラーをいかにしてShopsへ移行させるかが大事です。」
・・・といったような話です。
さきほどから散々注意喚起していますが、何の後ろ盾もなく1つのモールに出し続けているということは、首に縄紐をかけられている状態だとお考えください。モール側の匙加減でいつでもその紐を引っ張る事が可能です。
リスクを高めるような事はできるだけ行わないのが賢明で、ご主人様と奴隷の関係ではなく、少しでも対等なビジネスパートナーに近づけるよう努力しましょう。
個人アカウントのメルカリではAPI連携による複数モールへの連携・データ転用、CSVを使用しての1万品単位の出品・編集作業、タイムセール・クーポンの設定、メルマガの発行、カート機能、バリエーションの設定、ショップデータの分析などが全て行えません。
特にAPI連携とCSV利用不可というのが最大の差です。
わざわざ個人のIDを勧めている人々の話を聞くと、おすすめ検索結果の露出量、新着商品の上位表示、入金サイクル(個人は無制限でShopsは月に最大2回)などの差でしたが、あまりにもスケールが小さいです。
Shopsでも広告費をかければ上位表示も可能ですし、追加費用なしで月間2回の入金サイクルというのはEC物販のキャッシュフローでかなり優良な部類です(月末締めの月1回入金 or 入金回数を増やす場合は入金額に対する手数料が引かれるというECモールが大半)。
BANされるかはともかく、何より問題なのは、出品数2,000品、5,000品、10,000品と規模を拡張していく事が個人アカウントでは不可能であるという事です。そして、出品を増やす度にリスクだけが上がり、次のステージへステップアップする為の手間も増え続けていきます。
副業で小さく続けるだけであれば移行しなくても良いですが、今後ショップをスケールアップしたい方は、必ずメルカリShopsへの移行を行い、複数モール出店にチャレンジしてください。
フリマアプリの個人アカウントと公式アカウントの違い
個人アカウントとメルカリShops・楽天ラクマ公式ショップなど公式アカウントの大きな差は、公式ツールとAPI連携した複数モール出品、数千品規模の大量出品を推奨しているかどうかです。
個人アカウントは不用品処分や個人売買目的であるのに対して、公式アカウントは商用目的ですので売上げを出すことに特化しています。
例えばメルカリやラクマの個人アカウントであれば、商品紛失・在庫切れでキャンセルする場合のペナルティはかなり重く、もし短期間に3〜4回程度連続で自己都合のキャンセルを繰り返してしまった場合、一時的にアカウントが停止されてしまうなど、かなり厳しい処分が下される恐れがあります。
しかしながら、公式ショップは商用目的で複数モール出品、数千品規模の大量出品を推奨している為、数回のキャンセルでペナルティを負うことはあまりありません。
メルカリShopsで「優良ショップバッジ」の認定を受けるには「キャンセル率5%以下」という条件があります。これは、逆にいえば100件の注文で4件程度のキャンセルであれば優良ショップの許容範囲ということになります。
個人アカウントは商用ではなく個人間の売買が目的なので、1日に数十品出品するだけで出品規制がかかることがあります。
一方、公式アカウントであればCSVや公式のツールを使うことによって、他モールで出品していた1,000品単位の商品を一括出品をしたり、1万品分の価格や商品説明を一括変更するといったことも可能になります。
個人アカウントで5,000品を出品するには何十時間という単位ではなく何十日・何ヶ月とかかるかもしれませんが、API連携可能な公式ツールを用いると、事前に用意した商品データをそのモール向けに数分間編集するだけで5,000品をその日にすぐ出品できます。
(アップロードしてから反映されるまでに数時間かかる場合もありますが、操作はその数分だけです。あとは出品完了するまで放置して、エラーが出た何点かの商品を修正する作業を行えば完了です。)
また、公式アカウントであれば個人アカウントよりもサポートが厚くなります。ある程度の売上げを出しているストアであれば、担当者が付くので運営に関する相談や打ち合わせをすることもできるようになります。
個人アカウントであれば何かトラブルがあって問い合わせをしようとしても、電話番号やメールアドレスを教えてもらえず専用フォームから投稿するしかありませんが、担当者が付いている場合は直接問い合わせることもできます。
テンプレートのような文章ではなく、電話やWEB会議などで運営の打ち合わせをしたり、キャンペーン情報などを事前に教えてもらえるのは大きなメリットです。
カンファレンスなどに参加すれば、社員様と対面で相談することもできますし、他社の方やツール会社など関連企業の方と名刺交換などをしてコミュニティを広げることもできます。
メルカリShopsの審査はWEBだけなので比較的通りやすいですが、楽天ラクマ公式ショップやオークションストア(ヤフーショッピング)の審査は業務実態の把握(各証明書のコピー、取扱い商品や店舗・保管倉庫の写真、仕入先の納品書のコピー、真贋マニュアルの提出など)や信用会社(クレジットカードの決済など)の審査、審査担当者と複数回のWEB面談などがあるので、認可されるまで1〜2ヶ月前後かかります。
特に楽天ラクマ公式ショップの審査は2ヶ月以上かかり、1番大変でした。メルカリShopsの審査は私が出店した4年ほど前であればWEB面談などもなく数時間で終わりましたが、審査内容は年々厳しくなっているようです。
審査が厳しく出店のハードルが高いということは競合の店舗数も少ないので、より手厚いサポートを受けられます。公式アカウントだけのキャンペーンや特典も多数あります。
また、審査が通らないような怪しいショップではないという、お客様からの信頼性にも繋がります。
できればメルカリShopsだけではなく、各モールの公式ショップも申し込みを検討するようにしてください。
「審査とかめんどうだな」「うちは規模小さくて色々適当にやってるから個人アカウントでいいよ」などと思う気持ちはわかりますが、ハードルが高いということはそれだけライバルを振り落とせるということです。
複数モール出品をする際に、ツールによるAPI連携が可能な公式ショップと制限が厳しい個人アカウントでは利便性・売上げで大きな差がつきます。
まとめ
複数のモールに出店していれば、どれか1つのモールで急なルール変更など販売環境が大きく変化したり、最悪アカウント停止になったとしても、同商品を別モールに出品し、セールにかけるなど工夫すれば簡単に立て直しが可能です。
大事なことなので2回言います。【商品画像・商品説明文・価格・保管場所などの情報を全てバックアップし、複数のモールに出品することはプロのEC物販においてほぼ必須といえます。】
ただ、同じ商品を複数のモールに出すことに不安や抵抗感のある方も多いのではないでしょうか? ご安心ください。
#8ではモール毎の規約を守り、簡単に在庫連携が可能な方法や多モール運営の様々なコツをお教えします。
また、国内外で出店すべきおすすめECモール・ECカートシステム23選を徹底解説します。私はどこかのモールやシステム会社からお金を受け取っているわけではありませんので、忖度なく意見させていただきます。
(3)そもそも早く売ろうと考えない
これは逆転の発想ではないでしょうか!?
高値を付ければ売れないのは当たり前です。1つ売れれば利益が大きいのですから、焦って売りさばく必要はないと考えましょう。
#3で紹介したような商品であれば、むしろ何年間も売れ残り続けることで市場価値が上がる場合もあります。
また、そういった商品であれば売れ残りの在庫数が膨らんだ場合でも、税制上のリスクは低いです。
魅力的な商品はショップの看板にもなるので、売れたらラッキーくらいの価格にして残しておくのも手です。看板商品をたくさん残しておけばお客様の入り口が増え、全体の閲覧数も増加します。
#9で詳しくお話しますが、日本のお客様にはほとんど売ろうとせず、各モールの海外購入代行業者へ最大限に媚びた運営をするというのも1つの手です。
実際に弊社が運営している国内ECモールの大半は一般顧客への販売数をかなり絞っています。
弊社の注文管理担当スタッフと会話していると「ヤフオクで高額出品してた◯◯がやっと落札されたんですけど、落札したのは評価数が100くらいで普通の日本人の方でしたよ」と言われることがあります。
これは表面だけ読み取ると、「高額商品が日本人に売れた」というだけですが、「ヤフオクに出品している高額商品は海外購入代行業者や評価数が数千ある業者っぽい人ばかりに売れるから、一般の方が買うのは珍しい」といったニュアンスが含まれています。
では、更にその言葉の裏側に含まれている別のニュアンスまで読み取れたでしょうか?そこに、大事な要素が隠されています。
また、#3でもお話しましたが、B to Bで毎月の運営資金を捻出できていれば焦って数を売る必要がなくなります。
もちろん売れ残りだらけになってはいけないので、安く数を売る商品も必要です。
ヤフオクやメルカリといったプラットフォームでは、「落札率(売れた割合)」や「月間転換率(販売数 ÷ 閲覧数)」などの指標がスコア化されており、取引が全く発生していないアカウントは「おすすめ順」などの表示順位が徐々に落とされていく仕組みになっています。
高価格商品と量販商品で分けていく戦略も必要となります。
#9では、「なぜ商品が売れ残り続けても良いのか」、「売れ残り商品と保管スペースの考え方」、「長期保有に適した商品」など商品を売れ残すというあまり聞き慣れない戦術について解説します。
裏技・販売テクニックについて
裏技やテクニックについては昔は通用しても今では対策されて意味がなくなったり、むしろペナルティで表示順がマイナスになってしまったりというものもよくあります。
過去の例を出すと、「メルカリSHOPSでA・B 2パターンの同商品CSVを用意し、Aで1000品単位の再出品することで常に新着扱いにし、タイムセールの期間を満たす14日後にタイムセール→Aがタイムセール中にBを1000品単位で再出品し新着扱い→Bが14日経つ前にAを非表示にし、SKUやタイトルの文字列を少し変えて今度はA’を作る」・・・といったような常に新規出品とタイムセールを繰り返す事で露出を上げる裏技を使っていた販売業者もかつてはいました。
※何を言ってるかわからなければ申し訳ありません。もう使えない裏技なので読み飛ばしても構いません。
しかしながら、今ではむしろ逆効果です。AI監視が強まり同じ画像を何度も使う再出品はすぐに迷惑行為とみなされ、掲載順が下がります。
また、2年ほど前までは再出品で新規扱いにすれば、何千品出そうが必ずおすすめ順の1番上に表示されたので、狙った時間に何千品もの自ストア商品を表示させ、商品ページ一覧をジャックすることもできました。
しかし、現在のおすすめ順アルゴリズムはブックマーク数や転換率が重視される為、新着商品が必ずしも上位表示になるとは限りません。特にメルカリShopsから出品された商品は新着の効果がかなり薄いアルゴリズムになっています。
そして、タイムセールの条件についてはここ1〜2年だけでも3回以上見直し・調整が入っています。
ただ、規約変更やアルゴリズムの壁をすり抜け、規約違反にならないような裏技も、確かに存在します。
今後の記事では私が現在進行形で検証し、厳選した今すぐ使える最新の販売テクニックを紹介していきます。
私が#6~#9で最もお伝えしたいのは 、多モールに出品した売れ残り商品の蓄積は、低リスクな「貯蓄」であり、将来への「投資」であるということです。 たくさん売れ残ったからといって全く残念がる必要はないです。むしろ売れ残りを貯めていくという戦術にシフトしましょう。
#7からは、泥臭い「薄利多売の作業ゲー」から抜け出し、高利益・高単価でゆとりのある物販インフラを作っていくノウハウをご紹介させていただきます。
国内の一般顧客を相手にせず、爆買いしていく海外代行業者を引き寄せる「ショップ設定の盲点」とは何なのか?
そして、複数モール出品で一番恐ろしい「同時売れ(在庫切れペナルティ)」のリスクを減らしながら、出品作業の手間を増やさず売上を2倍3倍に跳ね上げるための具体的なシステム構築の手順とは?
こういった内容に興味がある場合は、ぜひ次回以降の記事もご覧ください。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
もし「続きが気になる」「この業界のリアルをもっと知りたい」と思っていただけたなら、スキとマガジンフォローをぜひお願いします。次回の公開がすぐに届きます。
皆さんのビジネスに、この記事が少しでもヒントになれば幸いです。では、また#7でお会いしましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!