野球が始まると、春が来た気がする
この記事はこんな人に向いています
* 月見バーガーを見ると秋を感じる
* 高校野球が始まると夏を感じる
* 桜味やいちごフェアについ反応してしまう
* 季節の変わり目の匂いが好き
* 「今年もここまで来たな」と思う瞬間がある
* 大人になってから一年が早く感じる
はじめに
外を歩いていると、
今年も初夏の匂いがしてきた。
草木の匂い。
温まった土の匂い。
雨上がりの少し湿った空気。
カレンダーを見たわけじゃない。
でも分かる。
「あ、季節が動いた」
私は昔から、
こういう瞬間が好きだった。
春になると桜味が増える。
夏になると高校野球が始まる。
秋になると月見バーガーが出る。
冬になるとチョコレートが恋しくなる。
気付けば私は、
食べ物や匂いや野球で季節を追いかけていた。
でも最近思う。
私は季節を感じたいんじゃない。
「今年もここまで来た」
を確認したいのかもしれない。
私は食べ物で季節を追っている
ミスドにもっちゅりんを買いに行った。
でも売り切れていた。
「1時間で完売しました」と言われた。
残念だった。楽しみにしてたのに。
でも帰り道、少し不思議なことを思った。
私が欲しかったのは、
本当にドーナツだったんだろうか。
いちごの季節になると、
いちごのお菓子が増える。
桜の季節になると、
桜味のお菓子が増える。
その次は抹茶。
秋になれば月見バーガー。
私は毎年、
同じようなものに反応している。
桜味が特別好きなのかと言われると、
多分違うと思う。
でも買ってしまう。
月見バーガーもそう。
毎年食べるわけじゃない。
でも見かけると、
「ああ、秋か」と思う。
もしかすると私は、
食べ物を買っているんじゃない。
季節に参加しているのかもしれない。
初夏になると街の匂いが変わる
私は初夏の匂いが好きだ。
ある日突然、街の空気が変わる。
草木の匂い。土の匂い。
少し湿った風。
特に雨上がりは分かりやすい。
誰かが教えてくれるわけじゃない。
それでも分かる。
「あ、もう初夏だ」
桜は目で見る。でも初夏は違う。
鼻が先に見つける。
その瞬間、少しだけ嬉しくなる。
今年も、
あの季節が来たんだなと思う。
高校野球が始まると夏になる
私の家では、
夏になると朝から高校野球が流れていた。
蝉の声。麦茶。扇風機。
昼ごはんの匂い。
そしてテレビから聞こえる応援歌。
夏休みの風景だった。
だから今でも、
高校野球が始まると夏を感じる。
野球が好きだからだけじゃない。
あの頃の夏休みが、
少しだけ戻ってくる。
プロ野球もそうだ。
春になると開幕する。
交流戦が始まる。
気付けば夏になっている。
優勝争いが始まる頃には、
秋が近づいている。
私は野球を見ているようで、
季節を見ているのかもしれない。
季節には記憶が入っている
考えてみると、
季節には不思議な力がある。
桜味を見ると去年の春を思い出す。
初夏の匂いを嗅ぐと、
昔の帰り道を思い出す。
高校野球を見ると、
子どもの頃の夏休みを思い出す。
季節は毎年やってくる。
でも同じ季節は二度と来ない。
だから私たちは、
季節を感じるたびに
少し前の自分にも会っているのかもしれない。
大人になると一年が見えなくなる
学生の頃は、一年がよく見えていた。
進級。卒業。
クラス替え。
文化祭。運動会。
嫌でも今どこにいるのかが分かった。
でも大人になると、
それが急に減る。
気付いたら春。気付いたら夏。
気付いたら年末。
一年が見えなくなる。
だから私は、桜味を見る。
初夏の匂いを嗅ぐ。
野球を見る。
月見バーガーを見る。
そうやって、
自分がちゃんと今年を生きていることを
確認しているのかもしれない。
季節は人生のしおりなのかもしれない
桜味が並ぶ。
野球が始まる。
初夏の匂いがする。
月見バーガーが出る。
私はずっと、
季節を感じていると思っていた。
でも違うのかもしれない。
本当は、
記憶を感じているのかもしれない。
人は変化が好きなんじゃない。
繰り返しの中にある
小さな変化が好きなのかもしれない。
去年と同じ桜。
去年と同じ野球。
去年と同じ匂い。
でも去年と同じ自分ではない。
だから私は、今年も季節を追う。
食べ物で。
匂いで。野球で。
そして気付く。
「ああ、今年もここまで来たんだな」と。
季節はカレンダーじゃない。
人生のしおりなのかもしれない。
最近、
「なんか引っかかる」「なんか噛み合わない」があったら教えてください。
次の記事で考えてみます。
ここまで読んでくれた方へ。
Threadsでは、
こういう観察メモや、言葉になる前の違和感も日々書いています。
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