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新感覚! 悪霊キャッチャー(レビュー『あのコはだぁれ?』)

オススメ度:★★★★☆

とある夏休み、臨時教師として補習クラスを担当することになった君島ほのかの目の前で、ある女子生徒が突如屋上から飛び降り、不可解な死を遂げてしまう。“いないはずの生徒”の謎に気がついたほのかと、補習を受ける生徒たちは、“あのコ”にまつわるある衝撃の事実にたどり着く……。彼らを待ち受ける、予想もつかない恐怖とは……?

 まさに先週の『見える子ちゃん』のレビューで私は以下のように書いたわけだが、

 これが難しいため、多くのホラー作品は終盤で失速する。私が★3評価を付けている作品は、たいていがこの「途中までは面白かったんだけどねー」である。途中までがメチャクチャ面白いと★が4になることもある。「最後まで面白い」作品はあまりに稀なため、終盤の不出来に関しては若干の手心を加えているのが実際だ。

 本作はこの意味での星4評価である。

 というわけで、先にダメなところから言っておこう。ラストだ。ネタバレになるのでご注意頂きたいが、本作のラストはバッドエンドとなっている。「バッドエンドが許されることこそ、ホラーの強みである」を持論とする私であるが、その私であっても本作にはこう言わざるを得ない。


「これは流石にグッドエンドで良かったんちゃうか?」


 グッドエンドと見せかけてのバッドエンドなのだが、その見せかけのグッドエンドが相応にまとまっている。絶賛するほどのものではないが一定の満足度をもたらすレベルであり、そのまま終わっても「結構良かったね!」と前向きな評価を得られていただろう。総合満足度も高かったはずだ。

 しかし、清水崇監督は「一定の満足度」では我慢できなかったのだと思われる。さらにそこから視聴者をびっくりさせよう、驚きの結末を付けよう……と考えたのだと思う。確かに、その大どんでん返しはびっくりはした。なのだが、まとまりという点では大きく欠けており、グッドエンドの方向でそれなりに満足していたわれわれは、その満足分が毀損されて、よく分からない、納得もいかない、驚きの感情だけを押し付けられた。結果、残念ながら後味の非常によろしくない作品として終わってしまったのである。

 バッドエンドであること自体は問題ではない。ホラーファンとしてむしろ歓迎する。しかし、取って付けたような雑なバッドエンドを見させられるくらいなら、丁寧にロジックを押さえたグッドエンドを見せて頂けた方が満足度は高くなる。要するに、最後まで真摯であって欲しいということだ。先週の『見える子ちゃん』が整合性の面で非常に真面目な作りだったために、対照的な印象を受けることになってしまった。

 というわけで、大オチの残念さにより大きく減点を受けた本作だが、それでも、中盤の輝きは否定しがたい。清水崇監督はご存じ『呪怨』の生みの親であるが、最近は微妙な評価の村ホラーシリーズなどでだいぶ名を落とし、清水監督の名前があると逆に警戒してしまうまでになってしまった。ところが本作はその『呪怨』のセンスと通底する部分があり、一方で、全く新しいホラー演出に挑戦している部分もあって、保守的な意味でも革新的な意味でも見どころのある作品となっている。

 『呪怨』的な部分は、中盤に描かれる「家庭訪問」のシーンだ。純粋にホラー的な意味では、このシーンが白眉と言えよう。そもそも本作の悪霊である「高谷さな」はなかなか豪胆な悪霊であり、日中に人目も憚らず普通に教室に混じってくる。前作を見て「さな」のことを知っている我々であっても、そのあまりにもしれっとした佇まいに、だいぶ混乱させられてしまう。

「あれ? この子って悪霊だよね?? え? 普通に生きてるの?? あれ? もしかして時代設定がだいぶ前とか?? さなの生前の話だっけ?? いや……? これ、現代軸の話だよね!????」

 悪霊なのか、生者なのか分からない。この感覚が「家庭訪問」シーンで活きてくる。

 主人公が「さな」を家まで送っていくのだが、そこには普通に家があり、普通に家族がいて、普通に生活がある。「さな」の親も主人公にお菓子など進めてくる。「あれ? やっぱり、まださなが生きてる時代の話なのかな?」と、視聴者が油断した頃合いを見計らって、

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