【プロジェクトの裏側】なぜカイテクは、今「インパクトロジック」という会社の羅針盤を刷新したのか?
こんにちは!カイテクCorporateの斉藤です。
本日、私たちは「インパクトロジック」を刷新したことをプレスリリースで発表しました!
▼プレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000043426.html
…と、いきなり言われても、「インパクトロジックって、なんだか難しそう…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
一言でいうと、これは「カイテクという会社が、社会に対してどのような良い変化を生み出していくのか」を示した、私たちの羅針盤のようなものです。
そして実は、この新しい羅針盤が完成するまでには、多くのステークホルダーの皆さん、そして社内のデザイナーにも加わってもらい、議論に議論を重ねた、1年以上にもわたる長い道のりがありました。
なぜ私たちは、今この羅針盤を描き直す必要があったのか。
そこにはどんな出会いや発見、そして試行錯誤があったのか。
今回のnoteでは、プレスリリースの裏側にあった、私たちの物語をお届けしたいと思います。
【第1章】プロジェクト始動の背景:なぜ今、"羅針盤"が必要だったのか?
カイテクは創業以来、「テクノロジーで介護医療人材不足をなくし、現場の笑顔を1つでも増やす。」というミッションを掲げ、事業を前に進めてきました。
ありがたいことに、私たちのサービス「カイテク」は多くの事業所様、介護・医療従事者様にご活用いただき、事業は確かな手応えをもって成長を続けています。そして、株主をはじめとするステークホルダーの皆様からも、私たちの取り組みに深いご理解とご期待をいただいています。
このポジティブな流れが生まれている「今だからこそ」、私たちは改めて自分たちの存在意義を社会に示していく必要があると考えました。
これまで私たちが語ってきたミッションやビジョンという「想い」を、誰の目にも明らかな「共通言語」へと進化させる。そして、カイテクがどのようなプロセスを経て社会に良いインパクトを生み出していくのか、その道筋を一枚の羅針盤として描き出す。
そうすることで、私たちの取り組みをより多くの皆様に知っていただき、より深く、建設的な対話が行いたいという思いがありました。
■私たちの未来を「共創」する、最高のチーム
私たちは、独りよがりではない、社会に広く受け入れられる羅針盤を描くために私たち社内のメンバーだけでなく、私たちの活動を日頃から支え、未来を共に見てくださっているパートナーの皆様の視点が必要不可欠と思っていました。
はたらくFUND様:
多様な働き方・生き方を創出し続ける社会の実現を目的に、私たちの事業成長と社会的価値を最大化するための道筋をインパクト投資家の視点から客観的に示してくれる、インパクトを共に追求するパートナーです。
私達と共に歩んでくれているステークホルダーの皆様:
私たちのポテンシャルを信じ、マクロな視点から事業の社会的価値を客観的に捉えてくれる、心強いパートナーです。
社内のデザイナー:
複雑なロジックや私たちの熱い想いを、誰もが一目で理解できるシンプルで力強い「一枚の絵」へと昇華させてくれる、プロジェクトの要です。
こうして、「カイテクの社会的インパクトを再定義し、広く社会に発信する」という目的のもと、社内外のプロフェッショナルが集結した最高のプロジェクトチームが、約1年前に出航しました。
これは、私たちの想いをより確かなものにするための、未来に向けた航海の始まりでした。
【第2章】1年以上に渡る航海:試行錯誤と発見の道のり
今回のプロジェクトは、壮大なゴールを掲げつつも、その始まりはとても静かなものでした。
当初のメンバーは、社内では代表の武藤と私。そして、私たちの想いに初期から共感し、伴走してくださっていた株主である「はたらくFUND」の皆様。まさに数名で乗り出す、一艘の小さなボートのようなスタートでした。
■Excelから始まった、海図の原案づくり
まず私たちが取り組んだのは、カイテクの事業活動が、最終的にどのような社会的インパクトに繋がるのか、その因果関係を一つひとつ丁寧に言語化していくことでした。
その当時の相棒は、Excel。
シート上に無数のKPI候補を書き出し、「この活動がこの成果を生み、その成果が次の変化を促し…」というように、インパクト創出に至るまでのストーリーを可視化する「インパクトロジック」の骨子を組み立てていきました。
そして、そのモデルが独りよがりな理想論で終わらないよう、経営戦略との整合性を徹底的に評価し、本当に追いかけるべき「コアKPI」の候補を抽出していく。地道ですが、これが航海の基礎となる「海図の原案」を作る上で、欠かせない重要な作業でした。
■100件以上のコメントが、私たちの羅針盤を磨き上げた
骨子が見えてきたところで、私たちは議論の場をExcelからデザインツール「Figma」へと移します。
そして、「この羅針盤を、もっと良いものにしたい」という想いから、社内のデザイナー、そして日頃から当社を支えてくださるステークホルダーの皆様にも、続々とクルーとして船に乗ってもらいました。気づけば、私たちのチームは数十名規模にまで膨らんでいました。
Figma上に作られたインパクトロジックの草案は、いわば「誰もが自由に意見を書き込める、巨大なデジタルの模造紙」です。
すると、そこには、あっという間に100件を超える熱いコメントが付箋のように貼られていきました。
「この言葉の定義は、もっと明確にすべきでは?」
「介護を受けるご家族の視点が、ここにも加えられると更に良くなるはず」
「このKPIは、本当に現場のリアルな感覚と合っているだろうか?」
↓こちらがfigmaでの議論した内容の一部です。


それぞれの専門性や立場から投げかけられる鋭い問いや温かいアイデアが、私たちの思考を何度も揺さぶり、ロジックをより強く、しなやかなものへと鍛え上げてくれました。
少人数で描いた一本の線が、多様な仲間たちの知恵と情熱によって、豊かで彩りある「航路」へと進化していく。そのプロセスは、まさに感動的ですらありました。
こうして、Excelの数字から始まった私たちの海図は、数十名の想いが注ぎ込まれた、血の通った一枚の絵へと姿を変えていったのです。
【第3章】ついに完成:私たちの未来予想図「新インパクトロジック」
1年以上にわたる航海の末、カイテクメンバーそして当社を日頃より支えてくれる皆様の知恵と情熱が結集した、私たちの新しい羅針盤がついに完成しました。
それが、こちらです


この一枚の絵は、単なる図ではありません。Figmaに書き込まれた100件を超えるコメント、プロジェクトメンバー一人ひとりの「こうあってほしい」という未来への願いが凝縮された、私たちの約束そのものです。
この羅針盤が指し示す、カイテクの未来予想図を少しだけご説明させてください。
■私たちの出発点:「埋蔵労働時間」という希望の光
超高齢社会という大きな課題の海の中で、私たちが発見した希望の光。それが日本の宝である介護職・医療職の「埋蔵労働時間」です。
「資格やスキルを持っていて、働きたいという意欲があっても子育てや様々な行事でフルタイムでは働けない」、「煩雑なシフト管理が求められるがゆえに個々の事業者の方々の努力のみでは発掘に限界がある」といった理由で眠ったままになってしまっている時間あります。私たちの試算では、現在推定480万人いる介護の有資格者の埋蔵労働時間をそれぞれ月に約3回ほど活用できれば、 約57万人と言われている介護人材の不足を解消できるポテンシャルを秘めていることが分かりました。
これは、日本の介護・医療が未来へ進むための、巨大な潜在エネルギーだと私たちは信じています。
■希望を現実に変える、私たちのエンジン
この眠れるエネルギーに火を灯し、社会を動かす力に変えるのが、私たちのエンジンであるワークシェアサービス『カイテク』とシフト管理サービス『カイテクシフト』です。
これらのサービスが、働き手の「働きたい」と事業所の「助けてほしい」を滑らかにつなぎ、「埋蔵労働時間」の活用を可能にします。
■生まれる変化の波紋、そして私たちが目指す到達点へ
エンジンが動くと、その力は幸せな波紋のように、社会の隅々へと広がっていきます。
・働く人へ:「時間」と「心」の豊かさを。
ライフスタイルに合わせて働くことで所得が向上し、生活が安定する。何より、やりがいのある仕事を通じて社会と繋がることで、心の豊かさが生まれる。介護・医療の仕事が、もっと自由で、もっと魅力的な選択肢になる未来を創ります。
・介護・医療の現場へ:「質」と「笑顔」の好循環を。
人手不足が解消されれば、現場で働く方々の心に余裕が生まれます。その余裕は、サービスの質の向上につながり、利用者様の満足度を高めます。「人手が足りない」から「人がいるからこそできる温かいケア」へ。現場に笑顔の好循環を生み出します。
・サービスを受ける方々と、そのご家族へ:「いつでも、どこでも」の安心を。
そしてこの変化の波紋は、最も大切な場所に届きます。日本全国どこにいても、誰もが安定的で質の高い介護・医療サービスを受けられる。自分や大切な家族の未来を、安心して思い描ける社会。
それこそが、私たちの船が目指す最終的な到達点(インパクト)です。
この一枚の絵に描かれた未来を実現するために、私たちの新たな航海がここから始まります。
【結論】羅針盤を手に、これからの航海へ
1年以上の歳月をかけ、多くの仲間たちと作り上げた、私たちの新しい羅針盤。
しかし、これは決してゴールテープではありません。
むしろ、これから始まる壮大な航海に向けた、新たな「出航の合図」です。
どれだけ立派な羅針盤や海図があっても、それを使って実際に航海しなければ、絵に描いた餅で終わってしまいます。
私たちは、この羅針盤を日々の事業活動の意思決定の中心に据えていきます。この羅針盤が指し示す方角へ正しく進んでいるかを確認するための具体的な指標(KPI)を定め、その進捗を皆様に報告できるようにしていきたいと考えております。
そして何より、この羅針盤を携えて、カイテクに関わるすべての人々との対話を、これまで以上に深めていきたいと考えています。
私たちのサービスを使ってくださる事業所様、介護・医療従事者様、株主の皆様、日頃よりカイテクを支えてくれるステークホルダーの皆様。カイテクという船のクルーは、社員だけではありません。この船を未来へ進める、大切な仲間です。
ぜひ、この羅針盤を見て感じたこと、期待すること、あるいは厳しいご意見でも構いません。皆さんの声をお聞かせください。一緒に、この海図に描かれた未来を実現していきたいと、心から願っています。
■最後に
この長くも充実した航海を、1年以上にもわたって共に乗り越えてくれた、株主の皆様、ステークホルダーの皆様、そして社内デザイナーをはじめとする全ての皆様に、心からの感謝を贈ります。
私たちがなぜこの1年間、これほどの情熱を注いで一枚の羅針盤を創り上げたのか。 その答えは、私たちの存在意義そのものである、この言葉に集約されています。
【Mission】
テクノロジーで介護医療人材不足をなくし、現場の笑顔を1つでも増やす。
【Vision】
人類未踏の超高齢社会を成功に導く立役者になる。
この言葉を、単なるスローガンで終わらせない。事業活動の隅々にまで宿らせ、社会への約束を必ず果たしていく。その決意の証こそが、今回完成したインパクトロジックです。
このミッション、ビジョンの実現に向け、カイテクの航海は続きます。 これからも、どうぞご期待ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
社会的インパクトページには、私たちの思いやこれからの挑戦を込めています。ぜひ一度ご覧ください。
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