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北海道で出会った「言葉」が、私の心を耕してくれた

この歳になって、初めての北海道旅行を経験しました。
北海道といえば、美味しい食べ物や美しい風景など、キラキラと輝く魅力にあふれた場所というイメージがあります。

今回の旅はちょうどラベンダーが見頃。彩り豊かな花畑の光景は、一度は見てみたかった景色の一つ。なので、直に見られたことは、本当に幸せなことでした。
ホテルのアクティビティで熱気球体験にも初挑戦!熱気球から見下ろす空の景色は最高でした。家族と一緒に観光名所を巡り、美味しいものもたくさん味わうことができました。

けれども、この旅で私の心に一番深く残ったのは、そうした華やかな観光の奥にあるものでした。それは、北海道の地で生活を営み、厳しい自然と向き合ってきた方々が残した「言葉」です。

「富良野・ドラマ館」で立ち止まった、倉本聰さんの問いかけ

旅の中で、特に大きな感動に出会ったのは「富良野・ドラマ館」を訪れたときのことでした。

館内にかけてあった倉本聰さんの直筆の言葉を何度も何度も読みなおして、動けなくなりました。
(お店の入り口付近だったので、超迷惑な客だったと思いますが……笑)。

便利な日々にすっかり慣れてしまった私たちに、鋭く問いかけるような言葉の数々。大自然の厳しさと豊かさの中で生きてこられたからこそ紡げる言葉が、私の心の奥深くにぐさっと刺さりました。

この言葉にすっかり魅了され、そこで倉本さんの点画と詩集が一緒になっている『森のささやきがきこえますか?』を買い、朝の静かなニングルテラスの森の中でその詩集を読む。鳥のさえずりと木々の木漏れ日の下で、倉本聰さんが感じた自然を読ませてもらう、こんな時間を過ごせていることが、ただただ幸せでした。

朝のニングルテラスの森の中で、木漏れ日が降り注ぐ中での散歩は最高でした。
即買いした本

美瑛「拓真館」で出会った、風景への敬意

もう一つ、深く心に残った場所があります。美瑛にある「拓真館」です。
そこには写真家・前田真三さんが撮影した、北海道の美しい風景が展示されていました。
絵画のような丁寧に耕された丘の畑の写真の横に添えられていた言葉が、私の心を強く打ちました。

「丹念に耕された丘の畑などに出合うと、
『風景に心が宿っていること』を強く感じる。
手をかけ心を砕いたものが
風景にも表出しているのである。
と同時に、「写真にも心が宿ること」を強く感じる。
写真には不思議なもので往々にして
心が映ってしまうのである。

拓真館にて
拓真館にて

この言葉を読んだ瞬間、「そうそう、これだったんだ。」と思いました。
整った畑を見て、「きれい」「素敵だな」と感じていた理由を言葉にしてもらった気にがしました。
この風景に敬意を払いながら写真を撮る前田さんの想いが詰まっている写真。だから私は、この写真が好きになったのだと思いました。

心を深く耕してくれた、特別な旅

北海道の自然は、雄大で豊かで優しいけれど、きっと同じくらい厳しい。 その両方を知っている人たちの言葉だからこそ、なんとも言えない説得力があり、私の心まで優しく、深く耕してくれたような気がしました。

キラキラと輝く北海道の魅力だけでなく、朝の森で過ごした贅沢な時間、そしてそこで暮らす人たちの心の深さに触れられた、一生忘れられない旅になりました。 大切な家族と一緒に、この特別な時間を過ごせたことに心から感謝です。

今回は、息子は仕事の関係で来られなかったので、次回はぜひ一緒に行けますように。 「今度は子どもたちの家族みんなで来られたらいいな」なんて未来の希望も込めて、羊ヶ丘公園のクラーク博士像の下にある「大志の誓い」にメッセージを残して帰路につきました。

また必ず行きますね、北海道!


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