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ロゴはデザインではなく、設計だ|第三話 なぜ R だけは、大文字でなければならないのか

第三話
なぜ、R だけは大文字でなければならないのか

N を大文字にするか、小文字にするか。
それは、目立つか、控えるか。
語るか、黙るか。
そんな選択だった。

けれど、R だけは少し事情が違う。
オムロン。
村田製作所。
どちらも京都に本社を置く企業だ。

そして、どちらのロゴにも、
はっきりとした 大文字の R がある。

R は、Responsibility。
Reliability。
Respect。

いろいろな言葉が浮かぶが、
技術の世界でまず思い当たるのは、
責任と信頼だろう。

電子部品は、目立たない。
完成品の中に組み込まれ、
名前が表に出ることはほとんどない。

それでも、一つ壊れれば、製品全体が止まる。
事故が起きれば、言い訳はできない。
だからこそ、R は曖昧にできない。

小文字にして、控えめにするわけにはいかない。

オムロンも、村田製作所も、
「自分たちは黒子です」と言いながら、
責任だけは前に出す。

主張しないが、逃げない。
誤魔化さない。
その姿勢を示す文字が、R なのだと思う。

京都の企業らしい、とも感じる。
声高に語らない。
伝統や格式を振りかざさない。

けれど、筋を通すところは、はっきり通す。
R を大文字にする、という選択は、
「ここだけは譲らない」という意思表示だ。

N や n が、姿勢や立ち位置を表す文字だとすれば、
R は、覚悟を示す文字だ。

技術で勝負する。
結果で評価される。

その代わり、最後まで責任を持つ。
だから、R だけは、大文字でなければならない。

ロゴは、やはりデザインではなく、
企業の覚悟を組み上げた 設計なのだ。

テーマソング↓↓


次回(第四話)は
なぜ、オムロン、村田製作所の m は丸いのか
です。

谷中万世(やなかまんせい)
通称 やなまん


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