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人間ドックの結果とFitbitと食事記録をAIに繋げて見えてきたこと

先日、人間ドックに行ってきたのですが (胃カメラは、いつも慣れなくて怖いね..)、その結果が本日届きました。

いつも、結果を開くときは心臓がバクバクして、緊張します。。我が家では一か月前から、Obsidian × Claude code 環境を構築して、そこにFitbit(ヘルスコネクト経由で体重計と連携)や食事データを集めてローカル環境で蓄積しており、ここに検診結果を入れたらどういう考察をしてくるんだろうと、楽しみにしていました。

過去の経緯はこちらの記事で紹介しております

健診の紙には、「なぜ」という考察がない

健診の結果は、封筒を開けると、判定欄にアルファベットがずらっと並んでいますよね。なんとなく、小学校の通知表みたいにAとBとCが並んでいて、「あー、Cだった」で、いつも終わっていました。

少し食事を最初の一か月だけ気をつけてみたりはするのですが、自分では数値以上の仮説を考えることが、なかなかできません。笑

以前の自分とこれからの自分 (たぶん笑)

しかーーーーし、蓄積している運動・食事データの登場です。データ蓄積構築は大変ですが、できてしまえば食事前に写真を撮るくらいで、ほぼ自動で蓄積されていくんです。

データを同じ場所にためると、改善策がみえてくる

これから、Claude codeに健診の結果を入れて、フィードバックをもらう様子をご紹介するのですが、気をつけていただきたいのは、ここから先はあくまで仮説の範囲内だということ。

まだ蓄積されたデータ量も少なく、精度も良くないかもしれません。それに、検査値そのものの解釈は医師の領域です。実際このあとAIも、いくつかの項目を「生活改善ではなく見立ての領域」と切り分けて考えるように促しています。

そのうえで、今後、予防医療の意識を高めていく中でも、日常に取り入れたい、面白い実験だと思ったので、共有しますね!

以下、Claude Codeとのやりとりを一部ご紹介します。病院から届いた検診結果の画像をアップロードするところから始まります。

Claude codeとのやりとりの一部


病院から届いた検診結果画像をアップロード・・・・・完了!

💻 改善したところ:

身体計測 C→A(体重 75.6→72.2kg、腹囲 86.7→84.5cm で基準内へ)

腹部超音波 C→B、脂肪肝の所見が消えた

肝酵素も AST 31→24(基準内)、ALT 51→39、γ-GTP 30→22 と揃って改善

新しく出た注意点:

尿検査 A→C。要因は尿沈渣の赤血球 5-9/H(基準0〜4)。ただし尿潜血・尿蛋白の定性はどちらも(−)

肝機能は C 継続(ALT 39、総蛋白 8.7、A/G比 1.10)

総合判定 C(要経過観察)、保健指導レベルは情報提供です。

(私の質問😂) なぜ、肝機能がひっかかる?LDLコレステロールとか。脂肪肝良くなったのに。

いい疑問です。「脂肪肝が消えた=肝臓の数値は全部よくなるはず」と思うのが自然ですが、
まず、整理から。肝機能Cの中身は「3つ」。肝機能パネル11項目のうち、
基準を外れたのはこれだけ:
ALT, 総タンパク, A/G比
AST・γ-GTP・ALP・LDH・アルブミンは全部基準内。
つまり「脂肪肝の話(ALT)」と「タンパクのバランス
の話(総蛋白・A/G比)」が同じ箱に入っているだけで
、原因は別々の可能性が高いです。

① ALT 39 — 方向は正しい、ただ超音波が先に消
えただけ

腹部超音波は感度に限界があって、肝臓の脂肪がおおよそ
2〜3割以上たまらないと「脂肪肝」と映りません。

「エコーで消えた」は「脂肪ゼロ」ではなく「検出線を
下回った」ということ。軽い脂肪化が残っていればALTは
残ります。

そしてALT自体はちゃんと 51→39 と落ちている。
AST 31→24 は基準内に戻り、γ-GTP も 30→22。
全部同じ方向です。あと9で基準内なので、これは
「引っかかった」というより「途中経過」に近い。

加えて、減量している最中は体脂肪が分解されて
脂肪酸が肝臓に流れ込むぶん、ALTが下がり
きるのは体重が落ちてから半年〜1年遅れるのが普通です。

② 総蛋白8.7・A/G比1.10 — これは脂肪肝と無関係

引き算すると見えます。

今回:総蛋白 8.7 − アルブミン 4.5 = グロブリン 4.2

前回:総蛋白 8.4 − アルブミン 4.9 = グロブリン 3.5

グロブリンが +0.7 増えた。これがA/G比を1.40→1.10に押し下げた正体です。アルブミン
(肝臓が作るタンパク)は基準内なので、肝臓の働きが落ちた形ではありません。

・・・一部省略。


・LDLが下がらない理由
減量で真っ先に効くのは中性脂肪とHDLで、LDLは一番動きにくい項目です。
実際そのとおりになっています。

ここで出てきた「超音波では映らなくなる」という話には、裏づけがあります。腹部エコーが脂肪肝を検出できるのは、肝臓の脂肪がおおむね2〜3割以上たまってからだと報告されています[4]。つまり「消えた」は「ゼロになった」ではなく「見えなくなった」。運動が肝臓の脂肪を減らすこと自体は、体重が落ちなくても起きるとされています[5]。

減量したときに中性脂肪HDLが先に動いて、LDLが一番遅れるという順番も、体重減少と血中脂質の関係をまとめた解析と一致しているそうです[6]。(とても学びになりますよね。。)

中性脂肪, 総コレステロール, LDL, HDL

ここから、食事データを読みにいってくれました。

LDLは体重より「食べた飽和脂肪の量」と体質で決まる部分が大きい。体重が3.4kg落ちても
LDLが動かないのは、よくあるパターンです。

そして実は、LDL 122(基準超え3)よりHDLが50→45
に落ちたほうが気になります。HDLはLDLと違って体重よ
り運動量に強く反応するので、ここが下がっているのは
「食事は減ったが有酸素運動が足りていない」形に見えます。

食事記録(7/28〜31)を見ると、LDL側の材料が
揃ってはいます:

卵がほぼ毎日、しかもマヨネーズがけが複数回
ウインナー・豚の生姜焼き・牛肉炒め・唐揚げ
(2日連続)・餃子・チャーハン
食物繊維 18 / 10 / 12 / 5g — 
LDL低下に効く20g/日に届かない日が多い

LDLへの効き目は 
飽和脂肪(肉の脂・ウインナー・揚げ油)> 
コレステロール(卵)> 食物繊維不足 
の順です。卵よりまず揚げ物と加工肉のほうが効きます。

どこから手をつけるか(3案)
案A:HDLを上げに行く(推しやすい)
週150分の早歩き相当を足す。HDLは運動で
一番動く項目で、中性脂肪も一緒に下がる。
Fitbitの
データがあるのでBefore/Afterが測れるの
も利点。ALTにも効きます。

案B:飽和脂肪と食物繊維に絞る
揚げ物を週2回まで、ウインナー・加工肉を減らし、海藻・きのこ・豆類で食物繊維20g/日を狙
う。LDLに直接効く一方、続けるハードルは案Aより高め。

案C:数値は次回まで動かさず、医師に確認事項だけ整理する
総蛋白・A/G比・CRP・血小板・尿沈渣赤血球がまとまって動いている点は、生活改善ではなく
「見立て」の領域。次の受診機会に聞く形にする。

個人的には案A → 案C → 案B の順をすすめます。案Aは効果範囲が広く(HDL・中性脂肪・ALT)、
いま一番動かしやすい。案Bは案Aが習慣化してから足すほうが続きます。

(う、ウ、ウ、ウインナー、赤身肉ってこれか・・・気持ち減らします😂)

朝ごはん

😂意識ポイントは、有酸素運動?

はい、いま一番、効果が大きいのは有酸素運動です。ただし「これで全部片づく」ではないので、
効く範囲を切り分けておきます。
有酸素運動と関係している項目理由が3つあります。 


…以上、やりとりの一部の共有でした。LDLは運動に影響されづらく、飽和脂肪の量が効いていて、ウインナーや加工肉を減らしてみては、というアドバイスが一番、響きました。

ここには載せていませんが、他にもとても有益なアドバイスをもらいました。解像度高いアドバイスを貰えるので、自分は不健康なんだ、、と必要以上に落ち込むことがなく、ここが調子悪いんだ、、という受け止め方になりました。

今後も蓄積を続けていこうと思います。とても頼もしいアドバイザーが増えた気分です。

1年後の答え合わせは、きっと精度も良い

食事の記録を始めたので、来年の健診は、はじめて全部が1年分そろった状態での考察になるかなと思います。

そのあいだにやる方針も、考察から決まりました。

  • 歩き方は、増やさない。 週150分あたりを上限にして、安静時心拍が上がった週は翌週引く

  • 麦ごはんを「たまに」から「基本」に変える

  • 揚げ物と加工肉の登場回数を、ちょっとだけ落とす などなど

意外だったのは、いちばん上が「増やす」ではなく「増やさない」だったことです。がんばる方向を足されると思っていたのに、返ってきたのは「もうできているから、そこは触らなくていい」でした。これだけ考察しても、やることはとてもシンプルです。

そして、ここを読んでくださっている方に伝えたいのは、3つ全部そろえる必要はないということです。

体重計と、スマホに最初から入っている歩数計。それだけでも「入力」と「反応」のかけらは残せます。健診の紙は毎年届く。あとは捨てずに、蓄積して、AIに入れてみる(私は、クラウドにはデータは置かずに自宅PCのローカル環境で運用しています)

紙の上の「C」は、去年も今年もCのままでした。でもその1文字の後ろにある情報は、去年よりだいぶ見えるようになりました😂

なお、この記事はあくまで個人の記録と、そこから立てた仮説です。しかし、今後、予防医療が重要視されていく中で、家族の健康データを一か所に管理して、AIでフィードバックをもらうやり方は、未来の自分や家族を守る一手になるかもしれません。

以上、AIを使った実験でした。誰かの一歩になればうれしいです。


関連記事


参考文献

[1] Effect of Aerobic Exercise Training on Serum Levels of High-Density Lipoprotein Cholesterol: A Meta-analysis(Kodama S, et al. Arch Intern Med. 2007;167(10):999-1008.)https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/486847

[2] Association of Daily Step Count and Step Intensity With Mortality Among US Adults(Saint-Maurice PF, et al. JAMA. 2020;323(12):1151-1160.)https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2763292

[3] World Health Organization 2020 guidelines on physical activity and sedentary behaviour(Bull FC, et al. Br J Sports Med. 2020;54(24):1451-1462.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33239350/

[4] Diagnostic accuracy and reliability of ultrasonography for the detection of fatty liver: A meta-analysis(Hernaez R, et al. Hepatology. 2011;54(3):1082-1090.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21618575/

[5] Exercise and non-alcoholic fatty liver disease: A systematic review and meta-analysis(Keating SE, et al. J Hepatol. 2012;57(1):157-166.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22414768/

[6] Effects of weight reduction on blood lipids and lipoproteins: a meta-analysis(Dattilo AM, Kris-Etherton PM. Am J Clin Nutr. 1992;56(2):320-328.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1386186/

[7] Effects of saturated fatty acids on serum lipids and lipoproteins: a systematic review and regression analysis(Mensink RP. World Health Organization. 2016.)https://iris.who.int/handle/10665/246104

[8] β-glucan from barley and its lipid-lowering capacity: a meta-analysis of randomized, controlled trials(AbuMweis SS, Jew S, Ames NP. Eur J Clin Nutr. 2010;64(12):1472-1480.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20924392/

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