道具は変わっても「眼」は古びない:私が立ち返る7人の写真家たち
どうも、ナギです。
昨日、「AI時代の腕前とは、最終的には画像を見極める『眼』の洗練にあるのではないか」という考察を書きました。
プロンプトという呪文は、モデルの進化とともに変化する、いわば「はかない」ものです。でも写真の良し悪しを感じ取る「人間の眼」は、プラットフォームが変わっても、なんならテクノロジーそのものが進んでも、古びることはなさそうな気がする.
機材を操作する経験値がAIでは無効になり、またモデルそのものが頻繁に変化する状況を考えると、写真を質を捉える眼の有無が、けっこう決定的な要素になる気がしているわけです.
これは、言い換えると、
どこまで見えているか
というけっこうシビアな問題.
自分を振り返ると、見えていないものがまだまだ多そうで、足がすくむ思いです.
とはいえ、今の自分のレベルを高めていくことはできます、たぶん.
というわけで今日は、私がAIで画像生成する際にも、念頭においている7人の写真家さんたちをクリップさせていただこうと思います。
目標、というのとも違う.そもそもそこまで至っていない.
憧れ、というほうが近いかな.
でははじめます.敬称略です、あしからず.
1. 空気の粒子を写す:川内倫子
白飛びしそうなほどの淡い光の中に、生命の輝きと儚さを閉じ込める作家さん。私がプロンプトで soft diffused light や airy と打ち込むとき、頭の片隅にはたいてい彼女の「透き通る世界」があります。
2. 静寂の青を湛える:上田義彦
広告写真の巨匠.被写体との絶妙な距離感と、言葉を超えた静寂。ずっと見ていられる.表現力の幅もすごい(語彙力).
3. 記憶の中のシアン:市橋織江
私の好きな、少しシアン寄り+パステルトーンの空気感.
誰かの記憶を覗き見ているような、切なくて優しい色調.
デジタルでありながら、どこか温度を感じるトーン作りの理想形です.
小松菜奈さん主演の『恋は雨上がりのように』の撮影など、きっと多くの方が目にしたことのある絵づくりです.
4. 正統派の美学:秋山 庄太郎
公式サイト:akiyama-shotaro.com
女性を美しく、気高く見せる。その古典的な「型」を学ぶなら、この巨匠は外せない.王道のライティングや構図は、時代を超えて通用する教科書のような存在でしょうね.
5. 引き算の美学:藤井 保
めっちゃ好きな写真家さんで、そのストイックな表現に触れていると呼吸が変わります.直接的な参考にはできないけれど、ともかく挙げないわけにはいかない.(語彙力)
6. 魂を剥き出しにする:リチャード・アヴェドン
公式サイト: avedonfoundation.org
白背景というシンプルさの中で、被写体の「意志」を強烈に引き出すファッション写真の神.ヴォーグとかハイファッション系というイメージで、この方もひとつのスタイルですね.
7. 光そのものへの探究:モホリ=ナジ
私のHN「ナギ」の由来でもあるバウハウスの巨匠.
文脈からしてちょっと唐突かも知れませんが.
彼は写真を「光の造形」と考えていたそう.カメラという道具を超えて、光そのものと戯れるような彼の実験精神は、プロンプトで光を編む私たちの姿と重なります.新しい技術に対してオープンで、実験的な姿勢も学びたいところ.被写体のない光の操作、という点では、生成AI時代でもこの方の造形論はまだ有効かも知れないです.
おわりに
まあその、私のAIポートレイトはアイドルのグラビア的なテイストですので、ここに挙げた写真家の方々とはかなり距離があると自覚してます.
それでも、ふとした瞬間に「あ、この光はあの写真家の質感に似ているな」と思うこともあります。
それは心のどこかで、かつて写真集をめくっていた少年・僕の記憶が、AIというツールで呼び覚まされているのかも知れません.
新しいテクノロジーを使いながらも、結局は自分の「好き」という感覚のルーツを辿っている.その時間そのものが私にとって心地いい.
皆さんにも、もしお勧めの作家がいたら、ぜひ教えてください.

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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