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ペプシコ株を10株持つと配当はいくら?実は売上の約6割が「飲み物ではない」会社

ペプシコ株を10株持つと配当はいくら?実は売上の約6割が「飲み物ではない」会社

コカ・コーラと似て見える2社を、配当利回りだけで比べない方法

娘:

caroパパ、次はペプシコだよね。

コカ・コーラと同じような飲料会社なら、内容も似た感じになるの?

caro:

そう思うよね。

でも、ペプシコを「ペプシコーラを売る飲料会社」だと思っていると、この会社の本当の姿を見落としてしまうんだ。

娘:

コーラの会社じゃないの?

caro:

もちろん飲料も大切な事業だよ。

でも、2025年のペプシコの売上構成は、

飲料が42%

スナックなどの食品が58%

だったんだ。

つまり、ペプシコは飲料よりも食品の売上が大きい会社なんだよ。2026年上半期も、食品57%、飲料43%と、同じ傾向が続いています。証券取引委員会

娘:

えっ!

ペプシの会社なのに、飲み物よりポテトチップスの方が大きいの?

caro:

そこが、今回最初の驚きだね。

今回の記事では、ペプシコ株を10株保有した場合の配当金を確認しながら、

・ペプシコは、なぜ飲料だけの会社ではないのか

・食品と飲料を組み合わせると、どのような強みが生まれるのか

・コカ・コーラとペプシコは、何を比べるべきなのか

・事業が分散されていれば、本当に安心なのか

を分かりやすく確認します。

今回のサブテーマは、

「事業分散と比較の視点を学ぶ」

です。

Instagramでは「PEP10株の配当額」を紹介

Instagramでは、

「ペプシコ株を10株持っていたら、年間どのくらいの配当収入が得られるのか」

を1枚の図解にまとめます。

[Instagramの元投稿はこちら]
(https://www.instagram.com/reel/Da_tqaJSmat/?igsh=MnRrMDY1MmhyN2x5)

今回は、Instagramとnoteで数字がずれないように、同じ基準日の株価と為替を使います。

この記事で使用する条件は、次のとおりです。

株価:143.50ドル

為替:1ドル163.51円

年間配当:1株あたり5.92ドル

保有株数:10株

株価は2026年7月29日の取引時点、為替は2026年7月30日に公表された三菱UFJ銀行の仲値を使用しています。三菱UFJリサーチ&コンサルティング

PEPを10株持つには、いくら必要?

今回の条件で、ペプシコ株を10株保有するために必要な金額を計算します。

143.50ドル × 163.51円 × 10株

=約234,637円

約23万5,000円で、ペプシコ株を10株保有する計算です。

前回紹介したコカ・コーラよりも、10株をそろえるために必要な金額は大きくなります。

ここで大切なのは、

「10株の配当金が多いか」

だけを見るのではなく、

「その配当を得るために、いくら必要なのか」

も一緒に確認することです。

10株という株数が同じでも、必要な投資額は企業によって大きく異なります。

PEPを10株持つと、年間配当はいくら?

ペプシコは2026年、年間配当を1株5.69ドルから5.92ドルへ約4%引き上げました。

四半期配当は1株1.48ドルです。

ペプシコは1965年から四半期配当を支払い続け、2026年には54年連続の増配となりました。ペプシコ

10株保有した場合の年間配当金は、

5.92ドル × 10株

=59.20ドル

為替を1ドル163.51円とすると、

59.20ドル × 163.51円

=約9,680円

税引前の年間配当は、約9,680円です。

年4回に分けて支払われると考えると、1回あたりの税引前配当は、

約9,680円 ÷ 4回

=約2,420円

1か月あたりに置き換えると、

約9,680円 ÷ 12か月

=約807円

となります。

今回の条件による配当利回りは、約4.13%です。ペプシコ

娘:

KOの年間配当は3,000円台だったから、PEPの約9,680円はかなり多く見えるね。

caro:

そうだね。

でも、PEPの方が10株を買うための金額も大きい。

だから、受け取る配当金だけでなく、必要な投資額と配当利回りも一緒に見る必要があるんだ。

なお、これは税引前の金額です。

NISA口座と課税口座で手取りが変わる仕組みは、前回のMCD記事で詳しく解説しています。

https://note.com/caro_money_lab/n/nf7d7601b5a12

今回の驚き①

ペプシコは「飲料会社」より「食品会社」に近い

ペプシコと聞くと、多くの人がペプシコーラを思い浮かべます。

しかし、同社の主なブランドには、

ペプシ

ゲータレード

マウンテンデュー

ソーダストリーム

などの飲料だけでなく、

レイズ

ドリトス

チートス

トスティトス

ラッフルズ

クエーカー

などの食品ブランドがあります。ペプシコ

2025年の売上構成は、

食品58%

飲料42%

でした。証券取引委員会

娘:

ペプシという名前なのに、売上の中心はスナックなんだね。

caro:

そうなんだ。

会社名や有名な商品だけを見ていると、実際に何で稼いでいるのかを間違えてしまうことがある。

これは、ほかの企業を調べるときにも使える大切な視点だよ。

株を調べるときは、

「その会社で一番有名な商品は何か」

ではなく、

「売上と利益を生み出している事業は何か」

を確認する必要があります。

今回の驚き②

ペプシコは「1日のさまざまな時間」に商品を持っている

ペプシコの商品を並べてみると、興味深いことが分かります。

朝には、クエーカーのオートミール。

昼食や休憩時間には、ペプシやマウンテンデュー。

運動中には、ゲータレード。

夕方や夜には、レイズやドリトスなどのスナック。

これは「必ず同じ人が毎日すべての商品を買う」という意味ではありません。

しかし、ペプシコは飲料だけでなく、食事、間食、運動、水分補給など、異なる消費場面に商品を持っています。

ペプシコの商品は、世界200以上の国と地域で販売され、1日に10億回以上、消費者に楽しまれていると会社は説明しています。2025年の売上高は約939億ドルでした。ペプシコ

娘:

コーラが飲まれない日でも、ポテトチップスやオートミールが売れる可能性があるんだね。

caro:

その考え方が、事業分散なんだ。

ただし、食品と飲料を持っていれば、どんな状況でも必ず安定するという意味ではないよ。

両方が同時に苦戦することもあるし、事業が増えるほど管理も複雑になる。

「分散しているから安心」と決めつけないことも大切なんだ。

今回の驚き③

商品だけでなく「お店に届ける力」も資産

ペプシコの強みは、ブランドの多さだけではありません。

同社は商品や地域に応じて、

店舗への直接配送

小売店の倉庫への配送

外部の販売会社を通じた配送

インターネット販売

など、複数の販売方法を使い分けています。

店舗への直接配送では、ペプシコや販売会社が商品を店舗へ届け、売り場で商品を並べることもあります。

この仕組みは、頻繁な補充や店頭での販促が重要な飲料やスナックに向いていると、ペプシコは説明しています。証券取引委員会

娘:

人気商品を作るだけではなく、お店の棚に並べ続けることも必要なんだ。

caro:

その通り。

どれほど有名な商品でも、お店に並んでいなければ消費者は買えない。

ブランド力と配送網の両方があって、初めて売上につながるんだ。

私たちがスーパーやコンビニで、ペプシコの商品を頻繁に目にする背景には、この販売網があります。

企業を見るときは、

「何を売っているのか」

だけでなく、

「どのように消費者まで届けているのか」

も確認すると、強みが見えやすくなります。

今回の驚き④

54年連続増配でも、KOとは増配の中身が違う

ペプシコは2026年に、54年連続の増配となりました。

50年以上にわたって増配してきたことから、一般に「配当王」と呼ばれる水準に達しています。ペプシコ

前回のコカ・コーラは、64年連続増配でした。

連続増配年数だけを見ると、コカ・コーラの方が長くなります。

しかし、投資先を考えるときに、連続増配年数だけで優劣を決めることはできません。

コカ・コーラは、飲料ブランドと原液・ボトリングの仕組みを中心とする会社。

ペプシコは、飲料に加えてスナックなどの食品事業を大きく持つ会社。

同じように長期間増配してきた企業でも、配当を生み出している事業の構造は異なります。

大切なのは、

「何年増配したか」

だけではなく、

「どの事業が、今後の配当を支えるのか」

を確認することです。

KOとPEPは、似ているようで違う

コカ・コーラとペプシコは、どちらも世界的なブランドを持つ米国企業です。

どちらも飲料を販売し、50年以上にわたって増配を続けています。

しかし、事業構造には大きな違いがあります。

コカ・コーラ

飲料が中心

ブランド、原液、ボトリングパートナーの仕組みが強み

64年連続増配

ペプシコ

食品と飲料を組み合わせている

売上の約6割はスナックなどの食品

自社や販売会社による配送網も大きな強み

54年連続増配

娘:

どちらも有名な飲料企業だけど、利益の作り方は同じではないんだね。

caro:

そうなんだ。

配当利回りだけを比べると、会社の違いが見えなくなってしまう。

似ている企業ほど、売上構成や事業モデルを比べることが大切なんだ。

KOとPEPのどちらが優れているかを決めることが、この記事の目的ではありません。

自分が、

飲料に集中したビジネスに魅力を感じるのか

食品と飲料を組み合わせたビジネスに魅力を感じるのか

を考えることが目的です。

ペプシコを見るときの注意点

ペプシコには、食品と飲料の幅広いブランドがあります。

しかし、事業が分散されているから安心と決めつけるのは危険です。

確認したい注意点は、主に次の4つです。

健康志向と規制

砂糖、塩分、脂肪などに対する消費者の意識が高まり、一部の国や地域では、飲料やスナックへの課税、表示規制などが導入・検討されています。

ペプシコも、ゼロシュガー、少量サイズ、食物繊維、たんぱく質、水分補給などを意識した商品を増やしていますが、消費者の好みが変わるリスクは残ります。証券取引委員会

原材料と物流費

ペプシコは、ジャガイモ、トウモロコシ、小麦、砂糖、植物油、アルミ、プラスチックなど、多くの原材料を使用します。

原材料価格、輸送費、人件費などが上昇すると、利益が圧迫される可能性があります。investor.pepsico.com

大口取引先への依存

2025年には、WalmartとSam’s Clubを含む関連企業への売上が、ペプシコ全体の売上の約14%を占めました。

世界的な大企業でも、特定の大口顧客の影響を受けることがあります。証券取引委員会

消費者の節約

2026年第2四半期には、インフレによって米国の消費者予算が厳しくなり、食品・飲料市場の勢いが弱まったと会社は説明しています。

日常的に買われる商品でも、値上げが続けば、購入頻度や商品選びが変化する可能性があります。investor.pepsico.com

配当利回り4%台なら、KOよりPEPが良いのか?

今回の条件では、PEPの配当利回りは約4.13%です。

前回のKO記事では、当時の条件による配当利回りは約2.58%でした。

数字だけを見ると、

「PEPの方が配当利回りが高いから、PEPの方が良い」

と思うかもしれません。

しかし、2社の記事では株価と為替の基準日が異なります。

また、配当利回りは株価が下がると高くなるため、利回りが高いことが、そのまま企業の安全性を意味するわけではありません。

比較するときは、少なくとも次の点を確認する必要があります。

現在の配当利回り

必要な投資額

増配実績

利益とキャッシュフロー

事業の成長性

現在の株価水準

企業が抱えているリスク

配当利回りは、比較材料のひとつです。

答えそのものではありません。

10株の配当を家計に置き換える

PEPを10株保有した場合、今回の条件による税引前配当は年間約9,680円です。

1か月あたりでは、約807円です。

これだけで家計が大きく変わる金額ではありません。

しかし、

日用品代の一部

動画配信サービスの料金

家族のおやつ代

次の株を購入するための再投資資金

など、小さな支出と結びつけると、配当の役割が分かりやすくなります。

一方、PEPを10株保有するためには、約23万5,000円が必要です。

毎月2万円を投資する場合は、約12か月分。

毎月3万円を投資する場合でも、約8か月分に相当します。

10株を一度にそろえる必要はありません。

家計に無理のない範囲で、1株ずつ検討する考え方もあります。

大切なのは、配当額を増やすことよりも、生活を守りながら投資を続けることです。

PEPを調べるときの7つのチェック項目

ペプシコに限らず、複数の事業を持つ企業を調べるときは、次の項目を確認してみてください。

現在の株価と必要な投資額

1株あたりの年間配当

現在の配当利回り

売上を生み出している事業の構成

最も利益を生み出している事業

商品を消費者へ届ける仕組み

事業分散によって増えるリスク

「有名な商品をたくさん持っている」

だけでは、十分な分析になりません。

どの商品が売上を生み、どの事業が利益と配当を支えているのかまで確認することが大切です。

MCD・KO・PEPで学んだこと

MCDのサブテーマ

「口座と税金を学ぶ」

配当金は、税引前と実際の手取りで異なることを確認しました。

KOのサブテーマ

「時間と増配の力を学ぶ」

現在の配当額だけではなく、長期保有と増配によって配当が育つ考え方を学びました。

PEPのサブテーマ

「事業分散と比較の視点を学ぶ」

似ている企業でも、売上構成や利益の作り方が異なることを確認しました。

入口はすべて、

「10株持つと配当はいくら?」

です。

しかし、3つの記事で持ち帰る学びは異なります。

今回のまとめ

今回、覚えておきたいことは3つです。

1つ目

2026年7月30日時点の条件では、PEPを10株保有するために必要な金額は約23万5,000円です。

税引前の年間配当は約9,680円、配当利回りは約4.13%となります。

2つ目

ペプシコは飲料だけの会社ではありません。

2025年の売上構成は、食品58%、飲料42%でした。証券取引委員会

3つ目

コカ・コーラとペプシコは、どちらも世界的なブランドと長い増配実績を持ちます。

しかし、コカ・コーラは飲料中心、ペプシコは食品と飲料を組み合わせた事業構造です。

配当株を比べるときは、

「どちらの配当利回りが高いか」

だけではなく、

「何が利益と配当を生み出しているのか」

を確認する必要があります。

ペプシコから学べるのは、スナックと飲料の話だけではありません。

似ている企業を、同じものとして扱わない比較の考え方です。

あなたはKO派?PEP派?

飲料に集中し、世界的なブランドと原液ビジネスを持つコカ・コーラ。

食品と飲料を組み合わせ、日常のさまざまな場面に商品を持つペプシコ。

あなたは、どちらの事業モデルに魅力を感じましたか?

よければ、その理由もコメントで教えてください。

投資判断ではなく、

「企業の仕組みとして、どちらに興味を持ったか」

を聞かせてもらえると嬉しいです。

次回予告

次回は、

「アメリカを象徴する9つの配当株」

を取り上げます。

これまで紹介したMCD、KO、PEPを含む企業を、

配当利回り

増配実績

必要な投資額

事業の強み

注意すべきリスク

という同じ物差しで比較します。

目的は、

「一番配当利回りが高い銘柄を探すこと」

ではありません。

自分の家計と投資目的に合う企業を考えるための、判断基準を作ることです。

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Instagramでも発信しています

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日々の投稿はこちらからご覧いただけます。

https://www.instagram.com/caro.money.lab/

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免責事項

この記事は、特定の銘柄の購入や売却を勧めるものではありません。

株価、配当、為替、税制などは変動する可能性があります。

投資判断は、ご自身の家計状況、投資目的、リスク許容度を確認したうえで行ってください。

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参考資料

PepsiCo 2025 Annual Report

PepsiCo 2026年第2四半期 Form 10-Q

PepsiCo 2026年第2四半期決算資料

PepsiCo 2026年7月17日 配当発表

PepsiCo Our Brands

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