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10年前に教わった「自由」をもう一度確かめに行きます。

経験から生まれた自由と科学から生まれた自由。その両方を持って、7年ぶりにあの農園へもどります。

去年YouTubeで出会った『ノウカノタネ 科学的に自給自足ch』。

説明書きに【植物生理が分かれば栽培は自由だ!】とあるように、「その作業はなぜするの?(わき芽取りや誘引など)」を、植物の仕組みをもとに解説してくれるチャンネルです。

確かに植物を知らないと、それぞれの野菜の土台になることはわからない。どんな環境がよく育つか、どんな世話が必要かなど、植物に理由があるはずです。

これまでは育て方の「レシピ」を見ながら野菜を育てていました。しかし、レシピによって書いてあることが違い、「いったいどれが正しいのだろう」と悩むこともありました。

動画をいくつも見ていくうちに、植物の仕組みやそれぞれの野菜の個性についての理解が少しずつ深まっていきました。そして、「それならこうしてもいいんじゃない?」と、科学的な知識を根拠にした自由な発想が浮かぶようになりました。正しいかどうかは別にして。


さて、その『ノウカノタネ』ですが、この春頃からさらに奥深い解説動画を出し始めました。
動画のタイトルやサムネイルだけを見ると、ふつうのハウツーものとそれほど変わらないのですが。

例えばこちら。

この動画の中で印象に残ったのは、

植物は土から空に伸びる管である。
根からてっぺんまでがストローになっているイメージ。

根は自分で水を吸っているのではない。
葉から空気中に蒸発する力に引っ張られて水が根から入っていく。
ストローで水を飲むように。

といった話です。

……なんて、こんな紹介を始めると、最近の動画全部を載せないといけなくなりそうです。


「自由」といって自分が思い出すのは、一番初めに利用した貸し農園(下記事中のA農園)です。

家庭菜園経験ゼロだった自分に、たくさんの人がアドバイスをしてくださいました。その中には、いわゆる育て方のレシピには載っていない型破りなやり方を教えてくださる人もいました。

間引きしたニンジンを移植する

ポリポットで育てたブロッコリーの苗は、1株ではなく2株残してそのまま植えつける。

直径15〜20センチほどの穴を掘り、ふるいにかけた土を埋め戻して、そこにダイコンの種をまく。

そんなやり方です。

2016年から2019年まで利用したA農園では、農園有志でバーベキューをしたこともありました。今思えば、人見知りの自分にとっても居心地の悪い場所ではなかったなと思います。

A農園の人の型破りさは、近所に住むおかあさんが「ちょちょっとやってみたらうまくいった」みたいな、科学的知識によらない自由。B農園以降に利用した場所ではあまり出会えないことでした。


さて、世界情勢はまったく先行きが見えず、車で30分かけて郊外の貸し農園へ通うことも、さすがに経済的な負担が大きくなってきました。

自転車で1時間かければ通えるようにはなりましたが、真夏にそれを続けるのは厳しいだろう――。

そう考えた末、郊外の貸し農園の利用を8月末で終了することを決めました。

その一方で、自転車で25分ほどのA農園に空き区画があると知り、7年ぶりに利用することを決めました。

どの区画が空いているかを見に行った時、中におられた数人が顔を覚えてくださっていて、「おいでおいで!」という声に引き寄せられたのも正直なところ。これも何かの運や縁なのかなと思います。

10年前には何もわからないまま教わった「自由」。
そこに植物生理の科学を踏まえた「自由」を加えて、ハウツーにとらわれない家庭菜園の楽しさを味わってみようと思います。


郊外貸し農園のエダマメ(2本立ち×2列)は、うまくいかずに終わりました。
「だいたい1株で100グラムとれたらOK」というのが自分の中であるのですが、今回20株で――

実がふくらんでいるものも少なかった


まあ、やってみないとわからないことです。

でもA農園では、いろんな野菜をぎっしり密植させながらうまく育てている人が何人もいました。あれはいったいなんなのか……。

7年ぶりに戻るA農園で、その「自由」の謎を少しずつ解き明かしてみたいと思います。


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