トウモロコシ)栽培カレンダーを作ったのに―はたけのきろく3/30
今年もトウモロコシの生長予測カレンダーを作りました。
トウモロコシは、芽が出てからかれるまでに出る葉の数が、品種ごとに決まっています。日本で育てられているものは、だいたい13~20枚くらいの葉がつきます。
そのため、葉っぱの数を見ると、どれくらい成長しているか(どのくらい大きくなっているか)を知ることができます。
以下の栽培カレンダーにある「V」の後ろの数字は、本葉の枚数は葉の数を表しています。
さて、3/21(土)に種をまきました。
「だいたいこんな感じで育ちます」という目安として見ていただければと思います。
発芽期(0〜8日目:3/21〜3/29)
① 気温目安
日中15〜20℃、地温15℃以上
② 成長予測
吸水・膨潤・発根。
地表にはまだ何も見えないけれど、
地下で動き始めている
③ 観察ポイント
土の表面の乾き具合
気温の推移
発芽の兆し
④ 作業
乾燥を防ぐ潅水(必要に応じて)
夜間の冷え込み対策(不織布や簡易トンネル)
⑤ 補足
発芽の遅れは地温のせいかも。
焦らず見守る時間。

種まきした後、不織布を上にべたがけしました。
(べたっとかけるから「べたがけ」)

V1(9〜12日目:3/30〜4/2)
① 気温目安
最低10℃以上、日中20℃前後
② 成長予測
地上に双葉が現れ、本葉1枚目が開き始める
③ 観察ポイント
芽の立ち上がり
葉色
発芽の揃い具合
④ 作業
発芽不良株のチェック
不織布の必要性を見直す
⑤ 補足
ゆっくりの株もあとから追いつくことがある。
小さな葉が出ればもう成長は始まっている。
……と、はい、ここまで。
3/29(日)に農園に行きました。
気温が高かったこともあり、V1期にきているかも、と。
② 成長予測
地上に双葉が現れ、本葉1枚目が開き始める
こうなってるかな、と。
不織布を外すと、

ゼロ……。
ちなみにとなりのエダマメも、


エダマメは芽が出ないまま終わったことが何度かあります。水分が多いと種が腐るので。
(「種まきした後水やりするな」という意見もあるほど)
でも、トウモロコシの芽が出なかったことはないです。
その後の管理(水やりや受粉)でうまく実がつかなかったことはありますが、1週間たって「ゼロ」は初めて。
去年6月から利用しているこの郊外の農園。
苗を植えた野菜は立派育つのに、畑にじかに種をまくと芽が出ないまま終わることが少なくなくて。
ダイコンも発芽しやすい野菜ですが、去年秋は6か所まいて芽が出たのは1か所だけ……。
自分なりに想像した原因は――
1)今まで利用していた町中の農園と土が違い、ここは粘土質。
2)100円ショップの不織布を使ったが、水を通しにくい(はじく?)素材の気がする。
とりあえず、2)の対策で、べたがけの不織布を防虫ネットに変えました。
鳥が食べに来るので、芽が出るまでは何らかの防止策は必要だと思うので。
1)は、ニンジンでやったのと同じことをしました。
それ以外に理由はあるのか――
来週様子を見てまた「発芽ゼロ」だったら……。
何か考えます。
1)2)以外に考えられる理由が思いつく方、ぜひそれを教えてください。
以下、一応作った【トウモロコシ2026栽培カレンダー】を載せておきます。
・去年の気象記録
・今年の3か月予報
も参考にして作成しています。
去年はだいたいこの流れで成長したので、目安にはなると思います。
(ただし、去年2025は「92日」の品種、今年2026「78日」の品種という違いがあります)
【V2期から収穫まで】
V2(13〜16日目)
① 気温目安 日中20〜23℃・夜間10℃以上
② 成長予測
本葉2枚目が展開
③ 観察ポイント
葉の厚み 茎の色 個体差
④ 作業
防寒継続の判断 株元の乾燥チェック
⑤ 補足
低温で茎が赤くなることもあるが
一時的なら心配なし
成長に差が出始める頃 あわてず観察を
V3(17〜21日目)
① 気温目安 日中20〜24℃
② 成長予測
本葉3枚目が展開 株が少し広がってくる
③ 観察ポイント
光の当たり方 根元の太さ 株間の混み具合
④ 作業
1回目の間引きをスタート 軽く除草
⑤ 補足
早生品種は成長が早いため
間引きは遅れないように
V4(22〜25日目)
① 気温目安 日中22〜25℃
② 成長予測
本葉4枚目が展開 見た目もたくましく
③ 観察ポイント
葉の重なり 茎の太さ 根元のぐらつき
④ 作業
最終間引きで1本立ちに 株元に土寄せ
⑤ 補足
「葉が厚くて色が濃い株」を残すのが目安
V5(26〜29日目)
① 気温目安 日中23〜26℃
② 成長予測
本葉5枚目が展開 茎がしっかりしてくる
③ 観察ポイント
節の太さ 葉色 根元の乾燥
④ 作業
観察中心 追肥の準備を考えはじめる
⑤ 補足
目に見えなくても
内側では急速にエネルギーがたまっている
V6(30〜33日目)
① 気温目安 日中24〜27℃・夜間15℃以上
② 成長予測
本葉6枚目が展開
ここから一気に草丈が伸び始める
③ 観察ポイント
茎の伸び 節間の広がり 葉の勢い
④ 作業
追肥①(N-P-K=10-5-5) 必要なら中耕も
⑤ 補足
この追肥がその後の草勢を決める
伸びる力のスイッチを入れる追肥
V7(34〜36日目)
① 気温目安 日中25〜28℃・夜間15℃以上
② 成長予測
本葉7枚目が展開 草丈がさらに伸びる
③ 観察ポイント
葉の角度 直立性 草丈の変化
④ 作業
株元の安定確認 仮支柱も検討
⑤ 補足
1日で「違いが分かる」ほどの伸び方に
V8(37〜40日目)
① 気温目安 日中25〜28℃
② 成長予測
本葉8枚目が展開 雄穂の準備が内部で進む
③ 観察ポイント
草丈 茎の色 葉の厚み
④ 作業
乾燥チェック 風通しの調整
⑤ 補足
水切れが成長に影響しやすくなる
外見だけでなく
中でも「花の準備」が始まっている
V10(41〜45日目)
① 気温目安 日中26〜29℃・夜間18℃前後
② 成長予測
本葉10枚目が展開 雌穂の形成スタート
③ 観察ポイント
茎のふくらみ 葉のつやと張り
④ 作業
水やりの頻度アップ 除草と通気の確保
⑤ 補足
この時期の乾燥がのちの実入りに影響
水は未来の甘さをつくるため少し多めに
V12(46〜49日目)
① 気温目安 日中28℃前後
② 成長予測
本葉12枚目が展開 草丈は最終段階へ
光合成力がピークに
③ 観察ポイント
葉の枚数と大きさ
株全体の姿勢
雌穂のふくらみ
④ 作業
人工授粉に向けた雄穂・雌穂の確認
支柱補強
⑤ 補足
葉1枚1枚が「実を支える工場」に変わり始める
V14(50〜52日目)
① 気温目安 日中28〜30℃
② 成長予測
雄穂が茎の先端に見え始め
雌穂ももうすぐ顔を出す
③ 観察ポイント
雄穂の出方
葉の重なりや通気性
雌穂のふくらみ位置
④ 作業
人工授粉のタイミングを見定める
葉の整理(込みすぎた部分のみ)
⑤ 補足
水とカリウム不足は受粉不良に直結
雄穂が出るこの瞬間が
育ちのズレを読み取る絶好のチャンス
VT(53〜56日目)
① 気温目安 日中28〜30℃
② 成長予測
雄穂が完全に開き 花粉が放出開始
絹糸の出現と重なり 受粉期へ
③ 観察ポイント
花粉の出方 絹糸の色と長さ 天候変化
④ 作業
追肥②(5-5-10、カリウム多め)
人工授粉の開始(晴れた朝が理想)
⑤ 補足
1回ではなく3〜5日継続が受粉成功のコツ
人工授粉は「確実に届ける」ための繰り返し
VTの「T」…Tassel(タッセル)の頭文字
Tassel は雄穂のこと
R1(57〜61日目)
① 気温目安 日中28〜30℃ 夜も暖かくなる
② 成長予測
絹糸が出そろい受粉が進む
成功すれば粒の形成が始まる
③ 観察ポイント
絹糸の量と色(黄白〜黄緑)
花粉の出方
天気予報
④ 作業
人工授粉の継続(午前中の晴れ間が理想)
水やりをしっかり
⑤ 補足
絹糸が乾く前に花粉を届ける
ヒゲが出たらチャンスの合図
晴れ間を逃さないで
R2(68〜73日目)
① 気温目安 日中28℃前後
② 成長予測
受粉から約2週間
粒がふくらみ始め
内部ではでんぷん蓄積が進行中
③ 観察ポイント
ヒゲの変色(褐色)
果実のふくらみ
茎葉の色
④ 作業
病害虫(アワノメイガなど)に注意
葉の状態を観察し潅水
⑤ 補足
早生品種は実の充実が早い
害虫は芯まで入り込むので早朝観察が有効
R3(76〜80日目)
① 気温目安 日中28〜30℃
梅雨入りの可能性あり
② 成長予測
粒が乳白色〜黄色になり糖分が高まる
収穫適期へ
③ 観察ポイント
ヒゲの枯れ具合(濃褐色で縮れる)
皮の下の粒の色とつや
④ 作業
収穫(糖度が高い早朝が理想)
穂先の弾力とつやで見極める
⑤ 補足
収穫が遅れると糖がでんぷんに変わり
甘みが激減する
軽く押した時の“ぷっくり感”と“つや”が
収穫のサイン
V期:栄養成長期
・根を張り、葉を広げ、育ちの基礎をつくる時期
・「V」はVegetative=栄養(生育)
R期:生殖成長期
・開花・受粉を経て、実を充実させる収穫期
・「R」はReproductive=生殖
