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第1話「ケースができれば大丈夫」は幻想だ!小次郎君、コンサル面接で散る【ビヘイビア対策修行】

拙者はケース侍田中。
日々、ケース面接対策のことを考え、人々にケース的思考のすばらしさをどう伝えたら良いかを考えている。
 
そんなある日、一通のメッセージが舞い込んだ。
送り主は、大学時代のサークルの後輩でJTC(いわゆる日系大手企業)に勤めている小次郎君からだ。
小次郎君は戦略ファームへの転職を目指している。
ついこの前も、ケース面接対策を一緒に行っていた。
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そういえば最近連絡がなかったが、どうやら転職活動で進展があったのだろうか。
と思いきや、内容はこうだった。

「田中さん、やばいです。力試しに数社受けてみたのですが、全滅です。何が悪いのか全く分かりません…」

切羽詰まった様子である。
拙者はすぐさま週末に、小次郎君と面談の機会を設けた。

―――休日―――

田中「コンサル選考で苦戦しているそうじゃないか。何があったの?」

小次郎君「そうなんです!先輩に鍛えていただいたケースは手応えがあったんですが、面接は立て続けにお見送りで…何が悪かったのか、見当もつかなくて…」

田中「なるほど。本番ではどんなやり取りがあったの?」

小次郎君「はい、まずケースが出されて、◯◯というお題でこう答えました(以下略)」

田中「うん、話を聞く限り大きなミスはないように思える。確かにそれで見送られるのは厳しいな…。それで、その後は?」

小次郎君「そうですよね!ケースをやった後に、志望動機等も聞かれたのですが、さらっと答えておきました」

田中「さらっとて、どんな感じで話したの?」

小次郎君「はい、コンサルの志望動機を聞かれたので『世の中にインパクトを与えたい』、『たくさん成長したい』って答えておきました!」

田中「本当にさらっと答えたんだね…他には?」

小次郎君「それで終わりました!ネットでよく見る志望動機なので問題ないかと」

田中「…ちなみに、ビヘイビア対策は?」

小次郎君「いや、全然していません。やっぱり大事なのはケースですよね?」

田中「…小次郎君、確かにケースは重要だけど、ビヘイビアも同じくらい重要だよ」

ーーーー

コンサルを志す多くの方が「ケース面接さえ出来れば、何とかなる」と考えがちだ。
拙者もそうであった。

でも、それでは片手落ちなのである。

面接で評価されるのは「コンサルとして成果を出せる素養があるか」だ。
それを見極める手段として、ケース面接、ビヘイビア面接、があり両輪で準備する必要がある。

たとえば、ビヘイビア質問の代表格である、
・「なぜコンサルか(志望動機)」
・「あなたが貢献できることは何か(強み・再現性)」
これらに対し、表面的・汎用的な回答しか出来ないと、「志望度が低い」「再現性がない」「深掘りに耐えない」と判断されてしまうだろう。

加えて、コンサルタントの仕事は、「忙しい経営層の難解な問題に対する対応策を明快に伝えること」が必要なので、ビヘイビアでの受け答えでも以下が求められる。

・内容に説得力がある論理性
・聞き手の情報処理負担を下げる構造的な話し方や言葉選び

これらを満たすのに付け焼刃の準備だと難しい。

更に、面接官は「この人は本当に、当社のコンサルワークで活躍できそうか?」という点も当然見ている。
働き方改革が進んでいる、このご時世であるが、コンサルの現場はクライアントからの高い期待を短期間で示す必要がありプレッシャーがかかることも多い。
そのプレッシャーの中で、成果を上げられるような「自己認識力」「困難への耐性」「継続的な自己改善力」が備わっていることが伝わらなければ、採用側としては見送る判断にならざるをえないのだ。

ーーーー

田中「……というわけで、ビヘイビアでも“コンサルとしての素養”が問われているんだよ」
 
小次郎君「なるほど…そんなに深く見られてるんですね…」
 
田中「改めてコンサルを志望する理由や活かせる経験を答えてもらえるかな?」
 
小次郎君「……(汗)」
 
田中「…小次郎君、まさか…」
 
小次郎君「対策って何からしたらいいっすかね…」
 
田中「そこからか~…」
 
こうして、小次郎君と田中の「ビヘイビア修行編」が幕を開けたのであった!

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