動作分析は答えを教えてくれない2―答えの測り方編―
1. 数字で比べるということ
科学の世界では、ざっくり言うと「数字を使って比較する」ことが基本です。
「すごい!」「速い!」といった感覚的な表現(主観)では、どちらが本当に優れているのか比較ができません。だから、数字(客観)で表すのです。
2. スポーツにおける“数字化”の意味
たとえば『ドラゴンボール』では“戦闘力”という数字が出てきますよね。
あれも、誰にでも「どのくらい強いのか」をわかりやすくするために数字にしているわけです。
スポーツでも同じです。
「160km/h!」とか「170m弾!」のように、“すごさ”を数字で共有します。
投手も「MAX153km/h左腕」などと紹介されます。
3. 科学がMAXを使わない理由
では、科学の世界ではどんな数字を使うのでしょうか?
意外かもしれませんが、「MAX(最大値)」はあまり使いません。
なぜなら、まぐれで出た数値だったり、計測機器の誤差だったりする可能性があるからです。
実際、こんな動画もあります:
👉172km右腕爆誕?!
このように「MAX」はインパクトがありますが、科学的には信頼性が高くありません。
そのため、多くのスポーツ科学では「平均」を使います。
4. 平均が示す本当の実力
まぐれの影響を取り除くために、投手の能力はMAXよりも、平均球速が投手の実力をより正確に表しているということです。
経験的には投球の場合、ストレートを10球ほど投げれば、データは安定してきます。
(10球のうち最大値、最小値をカットして平均化するという方法もあります。)
5. MAXより平均が大事な理由
このことから考えると、「上手くなる」の“何が”を測るときにも、
メディアでよく見る「MAX◯km/hになった!」という表現よりも、
「平均球速が何km/h上がった!」の方が、その選手の本当の成長を示していると言えます。
6. 石井大智投手の言葉に見る科学的思考
最近読んだ記事の中で、阪神の石井大智投手が
「今年は数字はよかったけど、去年よりも平均球速は落ちて、三振も取れなかった。」
と語っていました。
さらっと「平均球速」という言葉を使っているのが印象的です。
MAXを狙うと、どうしても一球一球に力が入りすぎてしまいます。
一方で、平均的に球速を上げるには、全力を出さなくても速い球を投げられる必要があり、
これはまさに「本当の能力の向上」につながります。
こうした発言が自然に出てくるのは、石井投手が投球を“科学的に考えている”からではないかと感じます。
7. まとめ:科学的に見る“上手さ”の測り方
MAXは派手で目を引きますが、科学的に関hが得ると”平均”こそが選手の“本当の実力”を映し出します。
科学的に見るということは、まぐれや偶然ではなく、安定した力をどう伸ばしていくかを考えることです。
もし仮に答えを教えてくれるのであれば、投手の場合、何をすれば平均球速があがるかがはっきりとしていると言うことです。
最終的にどうしたらいいのかはこちらの記事です。
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