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「いらない争点」を作られて困る 猫共生型物件をつくってみた17

 融資と並行して困ったのが、隣地との話し合いです。

 隣の家の物が越境しているから、覚書をとらないといけないと、担当を通して、施工会社の営業部門が伝えてきました。

 もともと付き合いのある家族なので、普通に話し合えばそれで終わることですが、工事が止まることを恐れてか、リスク回避で書面が欲しいとのことです。最近ではよくあることでしょうが、顧客側が企業の内輪のルールを押し付けられることが増えています。

 まあ、それでスムーズにいくのなら良いのですが、この覚書に大きな問題がありました。

 通常、甲(私側)と乙(隣家)で作るのが覚書ですが、なぜか丙(施工会社)が主体となっており、乙が不当に丙に対して約束をする内容になっています。

 文書内でも甲と乙、丙の関係が、各項ごとに論理的に矛盾しており、そもそも法的に成立するかも微妙で、私の顧問弁護士は「そもそも日本語の文章として成立していない」と言っていました。

 弁護士曰く、「もともと隣家とは友好関係なのに、これを作ることによって、火種をつくるなら、なんら、あなたにとってもメリットはないのではないか」
 そういう内容の文書でした。

 しかし担当者と営業部門は、「面子を潰された」と感じたのか、融資に続いて、任せろの一点張りです。

 続いて、違法でなければ何をしても許させるという、最近流行りの曲解された「コンプライアンス」解釈を繰り広げます。

 私は疲れたので、担当者の変更をお願いしました。

 しかし、担当者は、自分は出来ると主張し、担当を降りることをせず(最近この手は、多いです)、営業部は新しい担当者を出しませんでした。

 親会社の担当者から、会議でお願いしてもらっても、駄目。
 やっと親会社の支店長が助けてくれて、新しい担当者を紹介してくれました。
 しかし、それも営業部からではなくて、他の部署からでした。

 彼らは元大手メーカーからの転職組が多いと聞きます。
「責任とリスクは回避し、しかし自社のスキームにこだわる。
 それに反するものは敵とみなす。」

 この人たちはそうした企業の姿勢に反発して、転職したのではなく、ただ、会社が大きいと「成り上がれない」から、「より良い条件」を求めて転職したのか、と思われました。

 社長も最大手のメーカーのポスト争いで離反した人だったはずですし、彼らの直属の上司は「儲かることには次々と手を出し、そのコストは社会に押しつけるタイプの最近よくあるベンチャー」の役員だったはずです(記憶違いでなければ)

 私のような生活者目線に合わせてしまうタイプは、こういう権威志向の人たちに忌み嫌われるでしょう。

 でも、私はどうしても、そういうものに面白さを感じないのですから、勘弁してもらいたいのです。

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