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【語り尽くし】箕輪厚介、モテ論から炎上、出版秘話まで。本音だらけの1時間

NewsPicks出禁からの「和解」、大ヒット『死ぬこと以外かすり傷』の裏話、インフルエンサーをやめたくなる瞬間、ムカつけばキックボクシングに走る衝動まで―。箕輪厚介さんの数々の本音を、NewsPicks繋がりの筆者が伺いました。


【プロローグ】

箕輪:あのさ、何も成し遂げてないのに社会的影響力を持ってる有名人が多いけど、ダメだよ。マジで何者でもないのに。それって嘘になるから。

佐野:そうですよね。そういえば、箕輪さんはすでにSNSやメディア、動画で話し尽くしていらっしゃるので、本日は何をお伺いしようかなあと⋯。

箕輪:俺がオープンにしてない話を引き出してよ。NGはないから。

佐野:ありがとうございます。読者の皆さんも箕輪さんの色々が気になっていると思いますのでどんどん質問しますね。ところで、箕輪さんと初めてお仕事でご一緒させていただいたのは、私がNewsPicksの正社員だった頃でした。

箕輪:「NewsPicks Academia」の立ち上げね。一緒に頑張ったよね。

佐野:昨年11月に相談した時も、即レスでアドバイスを下さったんですよね。「自分が得意で、他の人ができないことを見つけて早く価値を作れ!」と。それで、この経営者メディアを立ち上げました。

箕輪:すばらしい。みんなやらないから。無理しないでね。

【第1章】NewsPicksとの歩み、出禁、そして和解

佐野:NewsPicksでは、箕輪さんはAcademiaも「NewsPicks Book」も先導していました。2017年当時、幻冬舎では何をなさっていましたか。

箕輪:幻冬舎では居場所がなかったね。NewsPicksと協業しようと思いついて、ゼロイチでNewsPicks Academiaを立ち上げた。NewsPicksは2014年の黎明期から使ってたよ、ビジネスメディアは好きだから。

佐野:元「中の人」としてありがとうございます(笑)。幻冬舎は大きなメディアなので「新参者と組んでいいのか?」といった反対はありましたか。

箕輪:全然なかった。出版社なんて終わってるから、いかにWEBメディアと組むのかが大事だった。NewsPicksが一番面白くて輝いてると思ったから、佐々木紀彦さんに会って「俺と組みませんか?」って。佐々木さんも「やりましょう」って言ってくれた。あの時、俺は実績がなかったけど一番イケてる若手だったし、鼻息も荒かったからめちゃくちゃ嬉しかった。

佐野:佐々木さんがAcademiaのビジネスモデルを、箕輪さんはビジネスサブスクコミュニティを立ち上げたんですよね。

箕輪:そう。イベントを定期的に開催して、NewsPicks Bookを設立して、月イチで本をリリースしてた。第一弾は「リーダーの教養書」。佐々木さんがやりたがってたやつだけど、あの編集が人生で一番大変だったの。人文学とか行動心理学とか、意味わかんなかった。既存の教養書を100冊解説するって本で、マジで編集が辛くて涙が出そうだった。

「教養を読め。教養書こそ日本人に必要な血液だ」って佐々木さんの理想はあったよ。でも、売れなかった。だから「自分に好き勝手やっていいですか?」って完全にコントロールしてホリエモンの「多動力」を出したら鬼売れた。それから「箕輪さん勝手にやってください」ってなった。

佐野:田端信太郎さんの「ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言」や、佐藤航陽(かつあき)さんの「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」など、次々とベストセラーを出しましたよね。特に思い入れのあるものはありますか。

箕輪:全部だけど、強いて言うなら前田裕二さんの「人生の勝算」かな。当時、前田さんのことを誰も知らなかったけど、俺は面白いと思ってて。本が売れて、彼がスターになっていくのが楽しかった。

佐野:でも、NewsPicks Bookは突然終了しましたよね。2020年に。

箕輪:ああ。でも、もうビジネス書を作ることに飽きてたんだよね。最後らへんは俺、名前を貸してただけで携わってなかった。マレーシアとかに移住しようかなと思ってたタイミングで文春が来て、ある意味終わらせてくれたっていう。売上が立つから誰もやめられなかったんだよね。

っていうか、そんな緊張しないで聴いてよ(笑)。

佐野:ふふ、分かりました。最近「箕輪さんとNewsPicksが和解した」とXで拝見しました。

箕輪:俺って現場に愛されてて。NewsPicksのオールドメンバーたちって、俺のこと好きなの。現場の皆さんには「出禁になっている箕輪さんをどうしても画面に映したい」っていう熱量があって、それが俺が戻ってくるムーブになった。あとはNewsPicksが上場廃止して自由になったから。今でも皆さんのこと好きよ。

【第2章】大ヒット「死ぬこと以外かすり傷」の裏

佐野:ベストセラーについて伺います。「死ぬこと以外かすり傷(以下、死ぬかす)」は2018年、「かすり傷も痛かった」も2023年に出していらっしゃいます。

箕輪:ある種、「死ぬかす」は時代が作った現象だよね。ビジネス書ブームとかネオリベとかって自己責任で弱肉強食みたいな時代だったのよ。全てのヒットって個人の能力じゃなくて、時代が押し上げるから。俺がいい本を書いたっていうよりも、その象徴として扱われたって感じ。

佐野:「かすり傷も痛かった」も出した理由は何でしょうか。テーマが仕事術から人生論にシフトしています。

箕輪:あれは俺は常にふざけてたいから書いただけ。「かすり傷も痛かった」とか言ったら面白いんじゃない?っていう企画ネタだよね。

佐野:「必死に競争した先に、幸せとは何かを考えた」と拝見しました。

箕輪:確かに当時は考えたよね。けど、ぶっちゃけ「幸せ」ってなかなか難しくて。競争しないのも辛いのよ。成長や競争がない方がいいって「かすり傷も痛かった」で言ってる。だけど、成長や競争もしないで幸せを感じられるほど、人間って成熟してない。やっぱり資本主義的なレールに乗った方が楽だったりする。「ありのままでいいよ」って言われて生きられるほど、人間って楽じゃないし達観してない。

俺は他人との競争はさすがになくなったけど、自分の存在意義とか、能力を発揮している感覚とか、評価される機会とかってやっぱりないと無理だろうって思った、最近ね。

佐野:今(2025年9月)、どなたに評価されたらテンションが上がりますか。

箕輪:見たことも会ったこともないすごい人に「箕輪くん、いいよね」って言われるのはたまにあるのよ。恩田陸さんや重松清さんとか。そういうのは嬉しいよね。「箕輪くんの言っていることは正しいと思う」と人伝で言ってくれて。

佐野:書籍を通じて、世の中にお伝えしたいことは何でしょうか。

箕輪:自己肯定と個人の解放かな。もうこれでいいんだ、と。「世の中はこうあるべき、こうあらねばならないって、思い込みじゃない?」を一貫して訴えてる。

【第3章】インフルエンサーをやめたい時は、ある

佐野:箕輪さんの現場でのお仕事ぶりを知っているので、世の中のイメージは違うなあと思います。敢えて違うペルソナをまとっていますか。

箕輪:真面目な素顔は人に見せたいし、愛されたい!いつも自分には嘘をつけなくて、思ったことを言ってるから、やっぱり炎上しちゃうよね。俺頭いいし、大衆を掴んでポピュリズムに寄ろうと思ったらできるけど、やろうとは思わない。

自分が思ってることを言うと上位5%の人だけに刺さる発信になっちゃうよね。でも、嘘をついてもしょうがない。俺は逆に退廃的な人間にも共感されるし、自分自身もそういう人間だと思ってる。別にエリート志向でもないんだよね、だって昼間から酒飲んでるダメな部分もあるから。

佐野:個人的には、言いたいことを代弁してくださるのでスカッとします。

箕輪:ありがとう。みんなDMで「めっちゃ共感します!」「応援してます!」と言うけど擁護してよ、みたいな(笑)。もちろん集中攻撃されたくないから言えないのは当たり前なんだけど。Xで引用とかリポストとかしてよって思う。俺1人で戦っててさ。

佐野:箕輪さんのフォロワーとアンチの割合はどれくらいですか。

箕輪:リアルでは、みんな味方よ。アンチは見たことも会ったこともないから比べる必要性もない。でも、こうやってアンチを揶揄したら一種のエリートイズムみたいで良くないから、クソリプする人たちのこともむしろ愛してる。「一緒に地球を作ってる友達」って思ってるの。でも、会うことがないから傷つきもしない。アンチが1人で来たって、俺のオーラで溶けちゃうし。

佐野:その心構えは有名になってきた時から持っていらっしゃるんですか。

箕輪:かさぶたみたいなもので、傷ついて厚くなっての繰り返しだよね。最初は傷ついてたと思うし。今は傷つかないのは「ああ、またお前らか」って見てるから。俺は金はあるし、仕事もできるし、友達もいっぱいいるし。

佐野:美しい奥様もご家族もいらっしゃるし。

箕輪:そう。気にする理由が1個もないの。みんながキモいとか言ってきても、俺はいい思いしてるけど?って。本当に楽しいもん。あ、楽しくないかな、メンヘラだから。

佐野:箕輪さんは幻冬舎の編集者というビジネスパーソンの傍ら、インフルエンサーになって「REAL VALUE」にご出演になったり経営顧問を担ったりしています。得たものと失ったものはありますか。

箕輪:いい質問だね。得たものは自由、金、影響力とか?失ったものは平穏、安心、安全。市場に出てるから常に旬でなきゃいけないって、本質とは違うムーブを本能的にやり続けてるよね。それって大変。楽しいんだけどね。だから降りたいなってたまに思うよ。インフルエンサービジネスに半噛みしてるじゃん。普通の編集者に戻りたい、普通の人になりたいって。

佐野:どのような時にそう思いますか。

箕輪:疲れた時とか。でも寝たら「やってやろう!」って復活しちゃう。ちょっと脚を骨折したり胃が痛くなったりしたら表舞台から去りたくなるから、健康って大事なのよ。子どもっぽいかもしれないけど、ワンチャン殴り合っても勝てると思えるし。光文社ふざけんなよ、絶対俺の方が強いだろ、みたいな(笑)。

【第4章】ムカついたら、キックボクシングに没頭

佐野:ここから突然、箕輪さんとスポーツについて伺います。

箕輪:なんかわかんないけど、いいよ(笑)。

佐野:ふふ、箕輪さんはキックボクシングの試合に年に数回出ていらっしゃいます。そもそもなぜ始めたのでしょうか。

箕輪:水道橋博士っていう左翼芸人が俺のことをXでボロクソ言ってきたの、会ったこともないのに。ふざけんなよクソ!ってリプしたらそれを見てたホリエモンが「お前ら、キックボクシングで試合しろ」って言って、2017年に初めて対戦することになった。楽しかったんだよね、相手がめちゃくちゃ弱かったし。「あー試合って楽しいな」ってずっとやってる。

佐野:すごい経緯ですね⋯(笑)。

箕輪:今は例の騒動があって行けてないけど、年末も誰かと戦う。そういえば、光文社のスネ夫みたいな記者が執拗につきまとってきたから、絶対5秒でKOする。いや違った、一緒に地球を作ってる友達だった(笑)。

佐野:キックボクシングはどれくらいの頻度でトレーニングしていますか。

箕輪:元気な時はやる。サボりやすいから、ムカつくヤツを見つけて試合の日程を決めて練習する。

佐野:キックボクシングを続けていると、箕輪さんの心身や日常生活にどのような効果がありますか。

箕輪:相対化するんじゃない?筋トレとかキックボクシングとかをやっている時はめちゃくちゃ大変だから、日常的にハードシングスがあってもどうにかなるでしょって思える。

佐野:箕輪さんは2年前から毎朝、3分瞑想していらっしゃるんですよね。

箕輪:うん。心に余裕が持てるようになるね。朝ちょっと静かに目をつぶらないと生きてられないのよ、心がざわつきすぎて。どうにでもなる、大丈夫だと落ち着かせてる。

佐野:箕輪さんは今年8月で40歳になります。秒単位でお忙しいと思いますが、ご自分の体を管理していらっしゃいますか。

箕輪:太りすぎないようにしてる。日中にご飯を食べるとやる気が出なくなるから空腹状態をキープして、夜だけ食べてる。あとはサプリを鬼のように飲むようになった。8種類飲んでるから何がどう効いてるかわかんないけど。

【第5章】新出版社誕生。「幻夏舎」のこれから

佐野:箕輪さんは新たに幻夏舎を立ち上げましたよね。本当に作りたい本やご自分が読みたい本をコスパを無視して1年かけて作りたい、と。

箕輪:俺が、っていうよりも世の中的なニーズがそうじゃない?映画もそうだけど、本がだんだん読みにくいもの、コスパやタイパが合わないものになって制作費度外視みたいな。最終的にヒットして制作費を回収する流れになってきてる。内容がライトなものはYouTubeでいいじゃんって。

佐野:幻夏舎の第一弾として、スペースデータ創業者の佐藤航陽さんの書籍を手掛けていらっしゃいます。

箕輪:佐藤航陽さんの唱える宇宙と地球の惑星思考って、明日からの人生には直接関係ないよね。でも、俺って憑依するからめちゃくちゃその思想に染まってる。クソリプしてくる人も一緒に地球を作ってる仲間だと思うようになったのも惑星思考なのよ。

価値デザイナーの渡邉賢一さんとの合作でめっちゃ分厚いハードカバーの本になるはず。久しぶりに本気出しますよ。佐藤さんは他の出版社と話を進めてたけど、箕輪さんとやりたいってわざわざ言ってくれた。嬉しいじゃん、そういうの。面白いことをやりたいなら、それに応えられる幻夏舎と組んで第一弾を出したら話題なるはず。一緒にやるのは「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」以来かな。

佐野:箕輪さんに手掛けてもらいたいと希望する方は多いと思います。

箕輪:意味のあるものしか、やらない。幻冬舎はとりあえず何でも着手しちゃうけれど、俺の出版社の幻夏舎は本当にピンと来たものだけ。今、300ページの書籍を作っててタイパもコスパも合わないけど、本気度が伝わった時に本の価値が生まれると思ってる。

佐野:箕輪さんは今後、何に挑戦したいですか。

箕輪:別にない。ちょっと頭に思い浮かんだものは、すぐにやってるよ。だってもう、やるだけじゃない?やりたいなあ、なんてありえないでしょ。南アフリカに行きたいとか、希望をステイしたことがない。

佐野:すごいですね⋯。行動力を見習います。

箕輪:当時のNewsPicksもそんな感じだったと思うよ。「今、これをする」みたいな。周りから反対されたり否定されたりするよ?でも、したいからする。だって明日、死ぬかもしれないんだよ。まあ、突発的なことをいきなりやったり失敗したりして、周りに迷惑をかけてるけどね。

佐野:ご家族はどのような反応をしていらっしゃいますか。

箕輪:妻からは「どっちかを選んで。今すぐこの場で死ぬか、今すぐ精神病院に行って診断を受けるか」と。そう言われたら仕事に行きますってこういう場所に逃げてる。

佐野:まあ、あらゆるアクションを続ける箕輪さんと長年一緒にいらっしゃるご家族ならそういう心境になるかもしれませんよね。

【第6章】箕輪さんの本音の本音の本音

箕輪:俺は俺らしく生きたい。みんなが絶望した時「箕輪さんは、やっぱ箕輪さんだね」って言ってほしい。みんな安心するじゃん、「箕輪さん、また炎上してんだ」「またキックボクシングで対決してんだ」とか。もちろん、人を傷つけちゃいけないよ?でも、箕輪さんって最後の人間だねって言われたい。「ラスト人間」。今こうやってインタビューしてくれてるってことは、俺のラスト人間性にちょっと興味があるわけだよね。

佐野:はい、おっしゃるとおりですね(笑)。

箕輪:でしょ?俺はラスト人間であり続ける。その限りにおいて、男からも女からも人気があってモテてんだよね。っていうか、令和なのにこんなに昭和な話になってて大丈夫(笑)?やっぱり今って野獣がいないじゃん。ロックミュージシャンも社会的なことを言ってるじゃん。俺は令和で唯一、野良。人間って、本能的にはそれを求めてるよね。

佐野:確かに…、そうかもしれません(笑)。

箕輪:もう、俺は野良として生き続ける。ジェンダーに関してもクソクソ。たいていエッチが足りてないだけ。フェミニストだって、夫婦ゲンカだってカップルのケンカだって、エッチしたら解決する。人間なんて動物だから。

佐野:最近、倫理的な言動をよりいっそう意識しないと社会から消されるという危機感を持つ方は多いと思います。気軽にアプローチしたり社内恋愛したりできなくなっていますよね。

箕輪:そんな時にがっつり野良で目がギラギラしてるヤツってモテる。「この人、ヤバ。なんで放たれてんの?」って。そういうの、みんな好きだよね。

佐野:人間も生き物ですからシンプルに考えるとそうですよね。

箕輪:だから、俺はこの道を最後まで生き残るラスト人間。これからAIが発展した社会になったら、chatGPTのアルゴリズムで働かされるだけなの。AIに相談して「どうやって生きたら給料が上がるか」「どうやって生きたら仕事が上手くいくか」。それはAIのアルゴリズムで生きてるだけ。俺はそれに抗い続ける。

佐野:最後に、何者かになりたくて悩む読者の皆さんにメッセージをお願いします。

箕輪:中途半端な立ち位置から「何者かになりたい」とか言うな。本当に死ぬ気でやれって。自分の欲望を貫け。今キスしたいなら、しろ。今トイレに行きたいなら、行け。必死にやれ。必死で生きろ!俺はやる。

⋯⋯っていうか俺、なんでこんなに愛されてるんだろうね。

佐野:優しいからですね(笑)。箕輪さん、お話をお聞かせいただきありがとうございました。

(企画・取材・執筆:佐野 桃木   写真提供:箕輪 厚介  サムネイルデザイン:星野 美緒  最高顧問:Z)

● プロフィール「幻冬舎編集者・幻夏舎創業者 箕輪厚介さん

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