AIが答えられないものを、先につくる。宇宙・航空、超電導に邁進する由紀精密のエクストリーム製造論
1950年創業の由紀精密は、精密切削加工を起点に宇宙・航空領域の部品製造や開発支援へ事業を広げてきました。現在は、超電導を通じてAI時代のエネルギー課題にも向き合っています。由紀精密を中核企業とする由紀ホールディングス代表取締役社長の大坪正人さんに、難加工や航空宇宙品質で選ばれる理由、宇宙産業のサプライチェーン、超電導を含む今後のものづくり戦略を伺いました。
【第1章】量産下請けから航空宇宙の高付加価値領域へ
― 由紀精密の事業概要について教えてください。
由紀精密は、1950年創業の精密切削加工メーカーです。祖父が茅ヶ崎で「大坪螺子製作所」として創業した町工場を原点とし、ねじや金属部品の加工から事業を広げてきました。現在(2026年7月)、航空・宇宙や医療、電気電子、機械式時計などに向けた精密部品の製造に加え、宇宙機器や医療機器などの技術開発支援も手がけています。
精密加工事業では、切削加工を中心に、量産部品から高い品質要求を伴う一点ものの難加工まで対応しています。量産部品の製造で培った工程管理と、難削材・微細形状・高精度加工への対応力を組み合わせている点が特長です。アルミ、インコネル、ステンレス、チタン、ベリリウム銅など幅広い材料を扱っています。
技術開発事業では、図面どおりに部品を加工するだけでなく、顧客とともに設計、開発、試作、製造、試験支援にも関わっています。宇宙空間、月面、超高温・超低温環境など、特殊環境で使われる装置や部品に対し、設計開発の段階から課題解決を支援しています。

― 大坪さんは東京大学大学院修了後、インクス(現SOLIZE)で高速金型製造などに携わり、2006年に経営危機にあった由紀精密へご入社になりました。
入社後は、電気電子系の量産下請けを中心としていた事業を航空宇宙・医療などの高付加価値領域へ転換しました。2013年に代表取締役社長に就任し、開発部門の強化、航空宇宙・防衛産業向けの品質マネジメント規格「JIS Q 9100」の取得、フランス法人の設立などを進めてきました。
現在は由紀精密単体の加工会社というよりも、由紀ホールディングスを通じて中小製造業を支える構想がより前面に出ています。2017年にこの由紀ホールディングスを設立し、営業戦略や人材採用・HR、デザイン、広報、開発、海外展開をグループで強化してきました。LVMHのように各社の強みを生かしながら多角化するグループ経営を目指しており、由紀精密を含むグループ企業は7社です。一時は10数社まで広がりましたが、ポートフォリオを見直しながらAI時代に備えて事業を絞り込んでいます。

【第2章】「マグマのような高温でも使える装置」も、つくる
― 大坪さんはものづくり企業として、どのようなお考えをお持ちですか。
私たちは顧客が「こんな特殊なものをつくりたい」とひらめいた時に「由紀精密に聞けば何とかなる」と想起される会社でありたいです。例えば「核融合を実現したい。こんなものが必要だが、つくれるところがない」「小型人工衛星を量産したいが、どうすればいいか」といった場面で役に立ちたい。私たちは宇宙事業や超電導など、他社がやらない「エクストリームな領域」に挑戦する企業を支えたいと考えています。
由紀精密が手がけるものづくりは超高温、超低温、宇宙、月面など普通ではない環境下で使われるものが多い。核融合では1億度から絶対零度に近い温度まで、宇宙では真空、深海では超高圧を扱う。そもそも、一般的な装置は高い放射線下では使えません。このような過酷な条件でも由紀精密だったら何とかしてくれるだろうと期待されるポジションを取りたいのです。
「マグマのような高温でも使える装置が欲しい」と言われたら、普通は「できない」と断りますよね。由紀精密は、それを何とかする。冷却ジャケットをつくり、外側を溶けない金属で覆う。こういった難題を一度でも経験すると「こうすればいい」と新たなノウハウが蓄積されていきます。

― なぜ、由紀精密は「できないこと」をやりたいのでしょうか。
AIには、過去に人間が成し遂げたことのデータが入っています。AIに「どうやってつくるのか」と尋ねたら過去の事例をもとに答えてくれるし、そのスピードも日々速くなっています。
ただ、私たちはそれをトレースするだけでは面白くない。由紀精密は、AIがまだキャッチできないものを先にやっていきたいのです。AIが「こんなことをしてみたらどうか」と提案してくれることもあるかもしれません。とはいえ、現時点では「やる」と決めて実行するのは人間です。そこには人間のエグゼキューション・スキルが必要になるはずです。
― 2019年に取材した時も、高付加価値領域に特化して事業を広げたいとおっしゃっていました。
安いものを大量につくって薄利を積み上げる製造モデルもあります。しかし、私はものづくり自体が好きです。尖った良いものをつくり、高く評価される形で売りたい。そのためにはもちろん、高い技術力が求められます。私たちは事業を立ち上げ、ゼロからものを設計・完成させて、世の中に出す。大規模な量産は、それを得意とする企業にお任せすればいいと考えています。
― 政府は、2023年6月に改定した宇宙基本計画で、宇宙機器と宇宙ソリューションを合わせた市場規模を、2020年の4.0兆円から2030年代早期に8.0兆円へ拡大する目標を掲げています。[1]
地球にも未開の領域はありますが、宇宙はさらに分からないことだらけです。新しいものに出会う確率が高く、やはりエクストリームで魅力的なんです。そんな宇宙領域では、ものをよりいっそう丁寧につくらなければなりません。大量消費時代の「使い捨てでもいい」「すぐ壊れてもいい」という考え方では通用しない。宇宙に持って行ったものが壊れても、その場で簡単には修理できません。打ち上げ費用も高く、失敗の影響も大きい。そんな意味でも、高品質なものをつくって打ち上げるという覚悟があります。
【第3章】宇宙で使うものをつくるなら由紀精密に聞こう
― 由紀精密を代表する製品、部品、開発案件などをお聞かせください。
宇宙領域では、人工衛星やロケット関連の案件が増えています。例えば、アクセルスペースさんとは最初に打ち上げた超小型人工衛星の筐体製造に関するご相談からご一緒しており、現在は人工衛星の最終組み立てや試験にも携わっています。私たちは「宇宙機器の一部品をつくるメーカー」という立ち位置でしたが、現在はより完成品に近い領域までご依頼いただくようになりました。
また、スペースワンさんとはカイロスロケットに搭載される電子機器(アビオニクス)ユニットの構造設計・解析、製造組立、環境試験などを行い、アストロスケールさんとはスペースデブリ除去衛星の一部の開発・設計を支援しています。その他にも、宇宙で使う機器を地上で試験するための試験装置や、人工衛星の姿勢制御に使われる小型ロケットエンジン「スラスタ」も手がけています。

― これらの製品は、どのような場面で利用されていますか。
人工衛星は通信や地球観測などに使われます。例えば、低軌道の小型衛星を複数機打ち上げるコンステレーションでは、地球を繰り返し観測できます。地表に近い低軌道を飛ぶ衛星は、解像度の高い画像を撮りやすい一方で地球の周りを高速で周回するため、同じ地点を継続的に見るには複数の衛星が必要なのです。
観測衛星には通常のカメラで地表を撮るものだけでなく、レーダーを使って地形や建物などを把握するSAR衛星もあります。夜間や雲がある環境でも観測できるため、防災やインフラ監視、安全保障などさまざまな用途があります。もちろん、由紀精密がそれら全てを手がけているわけではありませんが、このような宇宙機器の一部品から最終組み立てや試験に近い領域まで関わる案件が増えています。
― 宇宙領域のお客様には、どのようなお悩みがありますか。
宇宙のマーケット自体は広がっています。やりたいことは沢山ありますが、つくり手が足りない。特に、機械系エンジニアが不足しています。従来の宇宙産業は大手企業が担ってきましたが、現在は多くの宇宙ベンチャーが立ち上がり、それぞれが役割を分担しながら人工衛星や宇宙機器をつくる体制になりつつあります。由紀精密は、そのベンチャーに対してさまざまな技術や知見を提供しています。
― お客様はどのようなタイミングで由紀精密に相談するのでしょうか。
かなり早い段階からご相談いただきます。アストロスケールさんは、会社が立ち上がる前から由紀精密に相談してくださっていました。アクセルスペースさんも、まだ数人で事業を進めていた頃から部品加工の一部をご依頼いただいています。宇宙ベンチャーの場合、最初から詳細な仕様書が整っているとは限りません。「こういうものはできるか」「打ち合わせしながらつくりたい」というお声も多い。由紀精密は、宇宙関連の展示会などにも積極的に出ているため「宇宙で使うものならまず、由紀精密に頼もう」とお問い合わせいただく機会が増えています。

【第4章】高精度加工や微細加工で選ばれる理由
― 宇宙領域のお客様が由紀精密を選ぶ理由をお聞かせください。技術力、品質保証、開発への関わり方など、複数の要素があると思います。
あらゆる宇宙ベンチャーが立ち上がり始めた15年以上前から関わってきたからではないでしょうか。また、彼らは初期段階では少人数で動いていることが多く、全員が忙しい。詳細な仕様書をつくり込む時間がない中で「ざっくりした要件定義から相談したい」といったニーズがあります。由紀精密はこのような段階から親身に対応し、どうつくれば宇宙品質を満たせるのかを一緒に考えながら開発してきました。
部品加工を長く手がけてきた立場として宇宙部品で気をつけるべきポイントも分かっているため、顧客から依頼されたものをつくるだけでなく、こちらから提案することもあります。私たちはまだ小さな会社のため、小回りが利いて柔軟に動ける点も強みです。

― インコネル、チタン、ステンレスといった難削材への高精度加工には、どのような知見や技術が求められるのでしょうか。
削るのが難しい材料というと、一般的には「硬い」というイメージがあるかもしれません。しかし、難しさは硬さだけではありません。材料に粘りがある、削る時の摩擦で発熱する、その熱が材料や工具にとどまる、切り粉が製品に絡まって傷がつく―。こういった理由で工具が折れたり精度が安定しなかったりします。例えば、耐熱合金は文字どおり熱に強い材料で一般的な金属のようには削れないため、機械の選び方、刃物の扱い方、切削油の選び方、加工条件の設定など、総合的な経験値が欠かせません。
また、工具が摩耗しやすい金属では、削り始めと削り終わりで製品寸法が変わることもある。それでは精度が出ないため、摩耗することまで見込んで加工条件を組んでいます。高性能な機械を買えば自動的に解決するわけではありません。プログラムでどう刃物を走らせるか、回転数や速度をどう設定するか、どの順番で削るかを人間が考える。高品質な鉛筆を持っていれば字が上手く書けるわけではないのと同じですね。

― 航空宇宙・医療のような失敗が許されない領域では、材料証明や品質保証、安全性なども求められます。高い信頼を得るために、どのような考え方を重視していらっしゃいますか。
そもそも品質が信頼されないと、ご依頼いただけなくなります。特に旅客機や宇宙機器の部品で失敗は許されません。由紀精密では、航空宇宙・防衛産業向けの品質マネジメント規格である「JIS Q 9100」を取得し、毎年その基準に沿って運用しています。認証を持っていること自体よりも、その仕組みを形だけにしないことが重要。毎月品質会議を開き、社内で不良が見つかった場合は全員に共有し、再発を防ぐために原因と対策を考えます。品質向上の仕組みが会社の文化として組み込まれているのです。
もし一人の担当者に依存していたら、その人がいなくなった時に品質を維持できません。不良品を出さない仕組みを会社全体でつくらなければならない。ヒューマンエラーは起こり得ますが、最終的に顧客先に出ていく製品でエラーが起きてはならないため、複数のチェックする機会を設けています。100分の1の確率で生じるミスでも、別のチェックを重ねたら1万分の1になり、さらに重ねたら100万分の1になる。要求される品質水準に応じて検査工程や管理方法を設計しています。

【第5章】まだ確立していない市場で、世界1位を狙う
― 現在、航空、宇宙、医療のようなエクストリームな領域はどのようなフェーズにありますか。ベンチャーや中小企業にとって、自社の技術を提供する機会は増えていますか。
由紀精密やグループ企業ではグローバルニッチトップ戦略を立てています。大手企業にとって十分な市場規模がない領域は、中小企業が狙うべき領域だと考えています。例えば、自動車で1位を目指すにはトヨタ自動車に勝たなければなりませんが、それは現実的ではありません。一方で、まだ市場が確立していない部品や技術なら、最初から世界で1位を狙える可能性があります。
現在、グループ企業の日本超電導応用開発(JSA)が注力している超電導もその一つです。世界でも超電導向けの電線を手がける企業は少なく、JSAだけが髪の毛よりも細い超電導線材に取り組んでいます(2026年6月取材時点)。まだ世の中にないからこそ、中小・ベンチャー企業として先に取り組む余地があります。大手企業が本格参入する前に、スピード感を持って走り抜ける。戦後まもない日本には、新しいことに挑戦するハングリー精神がありました。現在ではその勢いがアジアに移っているようにも感じます。やはり、もっと挑戦していきたいですね。

― 宇宙産業では、ロケットや人工衛星の企業が注目されがちです。その反面、加工技術、品質保証、試験装置などを担うサプライチェーンにはどのような課題がありますか。
宇宙産業自体は、もともとトラディショナルな産業です。三菱重工、三菱電機、NEC、東芝などが長く担ってきた領域で、既存のサプライチェーンは健在です。同時に、昨今では宇宙ベンチャーが増えていわゆるニュースペースの領域が広がっていますが、それに対応するサプライチェーンはまだ確立されていません。ロケットや人工衛星をつくる企業が増えても、それを支える加工、機構設計、試験装置、品質保証の担い手が追いつかないと産業としては広がりません。
― 高い技術を持つ中小企業が宇宙・医療・航空のような成長領域に参入する際、大きな壁になるものは何ですか。
まず、自分たちで「できない」と思い込んでしまうことです。例えば、10を要求された時に9まではできるが、残りの1ができないと「これは絶対にできない仕事だ」と諦めてしまう。加えて、会社規模が小さすぎると相手にしてもらえないこともあり、由紀精密もその苦しさを経験してきました。由紀ホールディングスが経営戦略だけでなく「この会社は大丈夫です」と顧客に安心していただけるような体制もつくることには意味があるのです。製造業とホールディングスという両輪は今後のサプライチェーン構築においても有利に働くはずです。

【第6章】顧客の「できない」を「できる」に変える
― これからのAI時代、由紀精密はどのような役割を担っていきたいとお考えですか。
今は、AIに聞けば何でも分かる時代になりましたが、経営も同じです。「自社の戦略を考えたい」と言えば、AIが考えてくれる。ただ、それではみんなが同じことをやる。人間はAIを活用した上で、その先にある「その人にしか考えられないこと」「想像もつかないこと」をやらなければならないでしょうね。AIだけでリアルなものはつくれませんが、AIを使うことによって設計や開発の効率は上がり、昔より早く良いものをつくれるようになる。その点から、AIの普及はものづくりの会社にとって追い風でもあります。
同時に、AIが広がっていく背景では大量のサーバーが動きます。データセンターの電力消費や発熱は今後、より大きな課題になるでしょう。そこで、私たちは超電導の会社を興しています。電気抵抗をゼロにすれば発熱によるロスを抑え、AIで使われるサーバーの電力消費を大きく改善できる可能性があります。AI時代にこそ、これらの課題に向き合いたい。電気抵抗によって発熱してしまう現状を解決することは私たちの事業目標の一つであり、次の産業革命にも繋がると信じています。
― 由紀精密や由紀ホールディングスが長期的に担いたい役割は何でしょうか。
冒頭でも言いましたが、やはり宇宙事業や超電導など、他社がやらない「エクストリームな領域」に挑戦する企業を支えたい。何かを叶えたい方が「できない」と諦めているものを叶えられるようにしたい。「安くやってほしい」よりも「できなかったことをできるようにしたい」というニーズに応える会社でありたいですね。
私たちは「ものづくりの力で世界を幸せに」をミッションに掲げています。私たちが開発したもので世界の課題解決に少しでも貢献していきます。さらに、データセンターの電力消費を下げられたら、エネルギー問題の解決にも貢献できる。資源を奪い合わなくても済む世界のほうが幸せですよね。ものづくりを通じてこのような課題にも取り組んでいきます。
― 中小製造業が低収益構造に悩む中、由紀精密は一つのロールモデルにも見えます。
ありがとうございます。製品を安く安定供給して利益を上げることは難しく、ここにも高い技術が必要です。しかし、私たちにとってはそれが得意分野ではありません。また「使い捨てでいい」「寿命が短くてもいい」というものづくりよりも、良質なものを長く使う文化に貢献したい。私の子どもたちが成長する時、表面や形がきれいにつくられた積み木を買ったことがありますが、購入時は多少高くても、長く使えるものには価値がある。この文化が広がって人々が幸せになっていく時、由紀精密は何ができるのか。それを常に考えています。
【第7章】社長の素顔と、ものづくりを続ける原動力
― プライベートでは何に一番ワクワクしていらっしゃいますか。
私は車が好きなんです。機械としての車も、運転することも好きです。月に一度、休日の早朝にドライブして箱根に行っています。綺麗な景色を眺めながら新鮮な空気を吸って、車好きの仲間たちと缶コーヒーを片手に話して帰る。もう20年以上続けていますね。
これ、やっぱり気持ちいいんです。頭や心が一度リセットされるというか。仕事で忙しくしている時は、ビジネス街で空を見上げる余裕もないですからね。大自然の中にいると、自分のちっぽけさも感じます。乗馬で馬との一体感を楽しむように、箱根を走っている間は車と対話しています。サスペンションがどう動いているのかが分かって、楽しいんですよね。
― いつから車がご趣味なのでしょうか。
18歳で免許を取ってからなので、33年前からですね。ここ20年以上乗っているのは、ロータスというイギリスの車です。とにかく軽い車で、800kgしかない。電子制御もほとんどありません。窓も手でレバーを回して開けるし、ドアミラーも自分で動かすし、パワステもない。機械を使っていることが好きなんです。
― 心身の状態を保つための習慣はありますか。
運動はするようにしています。その時によって内容は違いますが、海のそばに住んでいた頃はサーフィンをしたり、子どもがテニスを習っていた時は一緒にやったりしていました。40歳を過ぎた頃からは歩いたりジムに行ったりしています。最低でも週1回はジムに行こうと決めていますが、忙しくて達成できていない時もありますね。運動していないと不健康になった気分になる。駅の階段を駆け上がったら体が重く感じる、みたいなことがありますから。

― 改めて、大坪さんにとってものづくりを続ける原動力は何ですか。
高精度につくられた美しい部品を見るのが、とにかく好きなんです。それに、時計やレコードプレーヤーを完成させた時に「これをつくったんだ」という満足感がある。今取り組んでいる超電導でも、超電導コイルが形になった時の感動もひとしお。今年は超電導モーターを回そうとしています。やっぱり出来上がった時の感動は、それに関わった人でないと分からない。
製造過程では「これでいけるはず」と思えるところまで、何度も試行錯誤します。だから、成功した喜びは何事にも代えがたい。佐野さんの経営者への取材・執筆もそうだと思いますが、クリエイティブは痛みや苦しみを超えなければ完成しないですよね。ものづくりも、制約条件だらけですから。
― 大坪さん、お話をお聞かせいただきありがとうございました。
(企画・取材・執筆:佐野 桃木 写真提供:由紀精密、©JAXA 最高顧問:Z)
● 参考資料
[1]経済産業省「宇宙産業」/内閣府・総務省・文部科学省・経済産業省「宇宙戦略基金 基本方針」(2025年3月26日改定)
● プロフィール「由紀ホールディングス株式会社代表取締役社長 大坪 正人さん」
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● 関連記事「AIの限界と可能性。東大山崎教授が導く「ヒトが『匠』になる未来」」
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取材対象者:由紀ホールディングス代表取締役社長 大坪正人
取材日:2026年6月15日
情報確認時点:2026年7月
初回公開日:2026年7月12日
最終更新日:2026年8月05日
企画・取材・執筆:佐野 桃木
写真提供:由紀精密、©JAXA
最高顧問:Z
