ファミコン・スーファミのホラーゲームが「映画」になった日。調べて分かった意外な歴史
ゲームが映像化すると何だか観てみたくなるものです。チャバノスケです。
昔のレトロゲームを振り返っていると、「あの頃のドット絵やテキストだけのホラーゲームって、めちゃくちゃ怖かったよなぁ」と懐かしい気持ちになります。
ふと気になって、ファミコンやスーパーファミコンといった初期のハードで生まれたホラーゲームが、「実写の映像作品(映画)」としてどのように映像化されていたのかを調べてみました。
最新のゲームなら映画化されるのも納得ですが、ドット絵やサウンドが主流だったあの時代のホラーゲームが、果たしてどうやって映画になったのでしょうか?
意外と知られていない、驚きの歴史が見えてきました。
すべての元凶であり伝説!『スウィートホーム』(1989年)
ファミコン時代のホラーゲームの金字塔といえば、カプコンから1989年に発売された『スウィートホーム』です。
概要: 朽ち果てた洋館を舞台に、崩落やトラップ、そして恐ろしい怨霊から逃れながら脱出を目指す、いわゆる「バイオハザードのルーツ」とも言われる伝説のホラーRPGです。
映画化: 実はこれ、ゲームが先に出たのではなく、「映画とゲームが同時に企画・制作された(メディアミックス)」という非常に珍しい作品でした。同名の実写映画(黒沢清監督)が1989年に公開され、その恐怖のコンセプトや「洋館」「謎解き」「グロテスクな表現」が見事にファミコンのゲームへと落とし込まれました。
あの『バイオハザード』が生まれた背景には、このファミコン版『スウィートホーム』の遺伝子が深く刻まれているのは有名な話ですが、その始まりが「実写映画との強力なタッグ」だったというのは、調べてみて改めて熱いポイントだと感じました。
「サウンドノベル」の恐怖を実写化!『弟切草』(2001年公開)
スーパーファミコンで1992年にチュンソフトから発売され、社会現象となった『弟切草(おとぎりそう)』。
概要: テキストを読み進めながら選択肢を選び、自分の行動によって結末が変わる「サウンドノベル」というジャンルを切り開いた歴史的タイトルです。不気味な館、青白いグラフィック、そして異様な効果音の組み合わせは、当時の子どもたちをトラウマにさせました。
映画化: ゲーム発売から約9年後の2001年に、奥菜恵さん主演で実写映画化(東宝系)されました。
文字と背景グラフィックだけで恐怖を煽っていたあの世界観が、見事に実写のサイコホラーとしてスクリーンに蘇りました。
ゲーム内での「選択肢による分岐」を思わせるような不穏なストーリーテリングもあり、スーファミのホラーが本格的なメジャー映画になった数少ない貴重な例となりました。
(おまけ)映画ではないけれど…伝説のドラマ化『かまいたちの夜』
「映画」という枠からは少し外れますが、ファミコン・スーファミ時代のホラー・サスペンスを語る上で外せないのが、1994年にスーパーファミコンで発売された『かまいたちの夜』です。
映像化: 本作は映画化こそされていませんが、2002年にTBS系で藤原竜也さん主演の2時間スペシャルドラマとして実写化されました。
ペンションに閉じ込められた登場人物たちが影(シルエット)で表現されるという、ゲームお馴染みのビジュアルがドラマ内でも再現され、テレビの前の視聴者を大いに震え上がらせました。
調べてみて分かったこと
ファミコンやスーパーファミコンの時代を振り返ってみると、当時はまだグラフィックがドット絵やテキスト中心だったこともあり、「ゲームから実写映画への進出」というのは、実は非常にハードルが高い挑戦でした。
その中で映画化まで辿り着いたのは、映画と直接連動していた『スウィートホーム』と、新しいゲームジャンルとして圧倒的なブームを作った『弟切草』という、歴史的な大ヒット作のわずか数本のみ。
そう考えると、私たちが当時ファミコンやスーファミの画面越しに感じていた「あの怖さ」は、限られたスペックの中でクリエイターたちが知恵を絞り、プレイヤーの想像力を極限まで引き出して作り上げた、最高に贅沢な恐怖体験だったんだなとしみじみ感じます。
今夜あたり、昔のホラーゲームのサントラでも聴きながら、あの頃のゾクゾク感を思い出してみたくなりました。
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