【なぜ変わった?】任天堂ゲームの「日本名」と「海外名」の違いまとめ
ポケットモンスターは危険ということで、、、チャバノスケです。
日本のゲームを語るうえで欠かせない「任天堂」。
実は、私たちが親しんでいる任天堂作品の中には、海外(欧米等)でまったく異なるタイトルで発売されているものが数多く存在します。
単なる直訳ではなく、「宗教的配慮」「スラング回避」「マーケティング戦略」など、変更された背景には興味深い理由が隠されています。
今回は任天堂のタイトルに絞り、その代表例と変更理由をまとめました。
1. 『ポケットモンスター』 → 『Pokémon』
日本名: ポケットモンスター(Pocket Monsters)
海外名: Pokémon
変更の理由:男性器を意味するスラング回避
日本では「ポケットモンスター」と略さず呼ばれることも多いですが、欧米では最初から略称である「Pokémon」が正式名称として採用されました。
アメリカなどの英語圏において「Pocket Monster」というフレーズは、子供向け市場では好ましくない男性器を意味する卑俗なスラングとして受け取られる恐れがあったためです。
また、すでにモンスターを扱う別の商標が存在していたことも重なり、一目で「ポケモンの世界観」とわかる「Pokémon」に統一されました。
2. 『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』 → 『The Legend of Zelda: A Link to the Past』
日本名: ゼルダの伝説 神々のトライフォース
海外名: The Legend of Zelda: A Link to the Past(過去へのリンク)
変更の理由:厳格な「宗教表現」の自主規制
当時の任天堂の海外法人(Nintendo of America)は、キリスト教圏での無用なトラブルや批判を避けるため、「God(神)」や「Church(教会)」といった直接的な宗教用語をゲーム内に持ち込まないという厳しいガイドラインを設けていました。
そのため「神々」という言葉を避け、主人公「リンク(Link)」の名と「タイムトラベル(過去に繋がる)」という意味を掛け合わせた『A Link to the Past』に変更されました。
3. 『星のカービィ』 → 『Kirby's Dream Land』
日本名: 星のカービィ
海外名: Kirby's Dream Land(カービィの夢の国)
変更の理由:海外でのターゲット層とマーケティング戦略
日本では「まるくてカワイイ癒やし系キャラ」として押し出されていたカービィですが、当時の北米市場では「かわいいキャラクター」よりも「頼もしいヒーロー」の方が受け入れられやすい傾向にありました。
そのため、タイトルも単に「Kirby」とするのではなく、冒険感を強調した『Kirby's Dream Land』と命名されました。
ちなみに、当時の海外版パッケージに描かれたカービィは、白色に修正されていました。
4. 『スターフォックス』 → 『Starwing』/『Lylat Wars』
日本名: スターフォックス(Star Fox)
北米名: Star Fox
欧州名: Starwing(SNES版)/ Lylat Wars(N64版)
変更の理由:欧州での商標問題と「Fox」のニュアンス
北米ではそのまま「Star Fox」として発売されましたが、ヨーロッパ(特にドイツ)では「StarVox」という同名の音響・ゲーム関連企業が既に存在していたため、権利上の問題で「Star Fox」が使えませんでした。
そのため、スーパーファミコン版は『Starwing』、N64版は舞台となるライラット系から『Lylat Wars』という全く異なるタイトルで展開されました。
(※近年の作品では権利がクリアされ、欧州でも「Star Fox」に統一されています)。
5. 『MOTHER2』 → 『EarthBound』
日本名: MOTHER2 ギーグの逆襲
海外名: EarthBound(地に縛られたもの/地球に飛来したもの)
変更の理由:言葉の抽象性とスケール感の強調
コピーライターの糸井重里氏が名付けた「MOTHER」は、日本人にとっては非常にノスタルジックで深い響きを持ちます。
しかし、英語圏でそのまま「Mother」とすると「お母さん」という日常語そのものになってしまい、冒険RPGとしてのゲーム性が伝わりにくいという問題がありました。
そのため、宇宙人ギググの侵略や地球規模の危機に立ち向かう物語のスケール感を込めて『EarthBound』というタイトルへ変更されました(日本の『MOTHER2』が海外での1作目『EarthBound』として発売されました)。
6. 『光神話 パルテナの鏡』 → 『Kid Icarus』
日本名: 光神話 パルテナの鏡
海外名: Kid Icarus(キッド・イカロス)
変更の理由:主人公へのスポットライト
日本では女神「パルテナ」をフィーチャーしたタイトルですが、海外ではプレイヤーが操作する主人公「ピット(ギリシャ神話のイカロスがモデル)」に焦点を当て、『Kid Icarus(少年イカロス)』と名付けられました。海外では「イカロス」というギリシャ神話の知名度が高かったことも背景にあります。
おわりに
任天堂のゲームタイトル変更を紐解くと、ただ言語を直訳するだけでなく、「現地の文化にどう馴染ませるか」「宗教や社会的なルールをどうクリアするか」という綿密なローカライズ戦略が見えてきます。
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