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【文章の話】筆が止まらなくなる、アレについて。【シリーズ1/4】

はじめに


「ライターズハイ」という言葉を、聞いたことがありますか?
文章を書いていて勢いがついてくると、ついアレもコレもたくさん盛り込みたくなる。そういう昂ぶりのことを、「ライターズハイ」といいます。

「文章の自走性」ともいわれるそれは、文章を書いたことがある人なら、多かれ少なかれ誰もが体験したことがあるのではないでしょうか。

しかしながら、これほど身近に起きることであるのにもかかわらず、この現象については、未だ多くは語られていません(『いますぐ書け、の文章法』という本の7章に、少しだけでてくるくらいです)。

そこで今回からのnoteでは、私が大学で学んだ哲学や芸術論の知識も活用しながら、「ライターズハイ」について考えていきたいと思います。


簡単に自己紹介します。私はこんな人です(↓)



記事の構成は、以下のように進めます:

  1. ライターズハイの定義

  2. ライターズハイの例や、近しい現象について

  3. ライターズハイの重要性

  4. ライターズハイになるための方法:先行例の検討

  5. ライターズハイになるための方法:フロー体験との関連づけ

  6. ライターズハイになるための方法:結論

  7. (おまけ)場所の哲学からみたライターズハイ


「長っ、しかも難しそう!」と思いましたか?
すみません。長いのは事実です。なにせ私が最も面白いと思っていることの一つなので、つい熱が入り長くなってしまうのです。

ですが安心してください。私は実際に教師の立場にたったことがあるので、分かりやすく簡単に伝えるのは得意なのです。

とはいえ、長いと読むのが大変になるので、今回は何回かに分けてシリーズにすることにします。

以下のまとまりで記事にしたいと思います:
第1回(今回):ライターズハイとは何か(定義と例)
第2回:ライターズハイの重要性
第3回:ライターズハイになる方法
第4回:ライターズハイを捉える哲学(おまけ)



では、さっそく本文に参りましょう。





1. ライターズハイの定義

凄まじいエネルギーで、湧き出します。


冒頭にも軽くお伝えしましたが、まずはライターズハイとはどのような現象を指すのか、はっきりと定義することにしましょう。

文章を書き続けているうちに、書き留めるのが間に合わなくなるほどの勢いで文章が湧き出してくるようなことがある。そのように昂ぶった状態を、ライターズハイという。

定義。
(なお前例が無かったので、私の実感や理解をもとに新たに定義しています。)


ポイントは、「文章が湧き出す」というところ。
冒頭で「文章の自走性」という言葉を紹介しましたが、まさに同じことを言っています。

つまり、はじめは私が主体となって文章を書いていたのに、勢いがついてくると、文章の方が主体となって、私に「これを書け」「あれも書け」と唆してくる。
そうしたおのずからの力が働くことを、文章が自走するといい、そのときの精神状態をライターズハイと表現しているのです。


2. ライターズハイや、近しい現象の例

意外な発見が、生じます。


「ライターズハイ」の例は、冒頭にも触れた『いますぐ書け、の文章法』から引用してみます。

書いていて何が楽しいかって、書く前には想像もしなかった出来上がりになるからだ。
へー、これ、おれが書いたものなんだー、とあとで自分で感心できるのが、いちばん、いい文章である。

『いますぐ書け、の文章法』(p. 149)より


このように。
文章がおのずから湧き出てくる力に従って書くと、書いた本人さえも驚かせるような、意外な発見を生じさせるような文章になるのです。
ライターズハイに入っているかどうかは、そこから意外な発見が生じているかということが重要な指標になりそうですね。


・・・


このような、おのずからの力の働きは、文章に限った話ではありません。
実は、身近なところで、こうした現象は沢山起こっています。


例えば。
文章と似ていますが、会話に熱が入った場面を想像してみてください。

話が盛り上がってくると、自分でも思ってもいなかったことが、口から飛び出してきます。このときの感覚は、”頭で話すのではなく、身体からことばが湧き出てくる”イメージです。これは、みずからではなくおのずからの力が働いているという点で、ライターズハイと似ています。


他にも。
話は言語に限りません。例えば部屋の掃除をするときを想像してください。

はじめは「メンドクサ~」と思っていたのにもかかわらず、いざはじめてみると、細かいところまで徹底的にやりたくなってきます。掃除あるあるですよね。この例も、気分が乗って動かされるという点で、上にあげた2つの例と似ています。


このように、おのずからの力の働きは、そこら中で起きています。
「乗り気になる」とか、「熱が入る」とか、「興味が湧く」とか、日常生活でも使う言葉ですよね?
どれもこれも、身体(場)が温まっていることを示す表現なのです。


おわりに


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!

ライターズハイ(文章の自走性)がどんなことを指すのか、なんとなく掴んでいただけましたか?

次回はこれを受けて、「なぜライターズハイが重要であるのか」というお話をしたいと思います。

少しだけ先にネタバレしてしまうと、「いい文章」を書くために、ライターズハイはとても重要な概念なのです。

なぜ「いい文章」にライターズハイが重要なのか?
そのあたりのことについて、次回はお伝えしたいと思います。


では今回はこの辺で終わりにします。
次回もまたお会いできれば幸いです。
ごきげんよう~






(このシリーズで最重要の一冊:)

次(↓)



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