就活:パスカルが苦笑、学生さんがCEO候補、それを知って気絶するソクラテス
今の就活生さんは、本当の意味で恵まれているのかもしれません。
AIに指示を出すだけで、企業の難解な決算分析までほんの数秒で完了してしまう。
面接対策でも、社会に出る前からまるでCEO候補のような視点でビジネスを語れる時代です。
実は私もAIを使い始めた頃、自分は効率化の天才だと思い込んでいました。
複雑な文章作成も調査もすべて丸投げし、返ってきた答えを見て、よし完了と一人でドヤ顔をしていたのです。
甘かったですね。
実のところ、私の壁打ち相手になってくれていたのは、ただのAIだったのですから。
そしてある日、ハッとしました。
当時の私は、ただの指示出し人間でした。思考を完全に放棄していたのです。
AIが出す答えの速さは、CEO以上かもしれません。
でも、その答えの先にある本質を自分の頭で考えていなければ、それはただの受け売りに過ぎません。
答えが出たことに満足して思考を止めている私を見て、人間は考える葦であると言ったパスカルは、きっと苦笑いしたでしょう。
さらに、就活現場で学生さんがAIを使いこなして一瞬でCEO候補のようになり、私を含めた大人がその表面的な効率に喜んでいる姿を知ったら。
問い続けることこそが生きることだと説いたソクラテスは、ショックのあまり気絶してしまうかもしれません。
AIとの共存社会で問われているのは、人間が思考する機会を守るという、人間性のための優しさなのだと感じます。
AIは答えを出す最高の相棒です。
しかし、どんな問いを持つかまでは決めてくれません。
答えを探す作業は、AIに任せればいい。
大切なのは、浮いたその時間で、私たちがどんなくだらなくも愛おしい問いを抱きしめるかです。
テクノロジーに背中を押される時代だからこそ、自分の頭で悩み、問い続けることこそが、私たちの未来をつくる力になります。
あなたは今日、浮いた時間でどんな問いを考えてみたいですか。
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