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風邪の原因は、私だったかもしれない——初心者飼い主の反省録

約4〜5分で読めます
↓飼うまでのお話はこちらです。

🐾目次 

🐱 1:うっとりと、右往左往の日々
🩺 2:風邪と、気づきと、夜の見守り
🧸 3:茶番のような儀式と、家族になっていく時間



1:うっとりと、右往左往の日々

長毛のふわふわ猫がいる現実に、毎日うっとりしながら、
初心者飼い主として右往左往をしていた。

我が家にお迎えしたあとすぐに盛りが付いて、
なんとも言えない大声で鳴くようになり、慌てて避妊手術をしたりした。

保護猫くらいの譲渡価格で我が家に来た猫さん。
気質も保護猫のようだった。

何か過去にあったのかと思うくらい臆病な猫で、
簡単には体も触らせなかった。

よく、「新しいご家族が決まりました」と胸に猫を抱いている写真を見るが、
我が家にはありえない光景だった。

ひょっとしてこの気質のせいで売れ残ったのか…?

長毛なので毛玉防止のために、毎日ブラッシングが必要だった。
何より、私も娘たちも、かわいいつくしを触りたくて仕方ない。

お皿にうすーーーくちゅーるを塗って、夢中でなめているところを狙ってブラッシングして、
「触れた〜!」と喜んでいた。


2:風邪と、気づきと、夜の見守り

あの頃の私は、まだ猫との暮らしに自信がなく、
興奮して夜中に走り回る姿をどう受け止めていいか、戸惑っていた。

「ヒトは夜は寝るもの」と覚えてほしい気持ちもあって、
本やネット、YouTubeで調べた情報と、当時の家庭の状況をふまえ、
夜中はケージに入ってもらうことにした。

振り返れば、それも全部、猫を大事にしたい一心で必死だったのだと思う。

寒い季節なのに、冷たい窓のそばの、床暖房がないところに寝そべるのも心配だった。
ケージに入れて、暖かい寝床のそばにいてほしかったことも理由のひとつだ。

そんなつくしが、飼い始めて6週間後、仕事から帰ると、見たことのない表情をしていた。
目を細めて、ちょっと口が半開き。いつもより動かない。

体も熱い気がして、そのまますぐに病院へ連れて行った。
案の定、風邪と診断された。

お迎え以来、床暖を切らずにつけていたのに、どうして風邪をひくのだろう?

お医者さんは「家族で寄り添って眠っていたのかもよ」と、ヒントめいたことを言った。
なるほど。しかし、我が家には他に猫はいないし……。

一日おきに病院に通い、点滴を受け、様子を見てもらった。

「風邪ひとつひかない強い子だ」と聞いていたのに、風邪をひかせてしまった。
何が悪かったんだろう。

真剣に考えをめぐらせたり、猫飼いの先輩に相談したりして、ひとつの仮説にたどり着いた。
もしかして、夜間のケージが良くなかったのかもしれない。
温度調節がうまくいっていなかったのでは……?

そこで、体調が悪くなったことをきっかけに、夜間のケージはやめてみることにした。
心配だったので、リビングに布団を敷き、そばで見守りながら眠るようにした。

具合が悪い間は隣で寝て、息づかいを確認しながら眠りに落ちた。

約一週間かけて体調が回復するにつれ、
一番なついている次女のいる子供部屋へ、つくしはかけて行くようになった。
「ナー…(あけろ)」とドアの前で鳴く。

その様子を見て、猫は自分で快適な場所を選んで眠る力があるんだな、と感じた。
夜も静かに過ごせるようになってきていた。

当初は子供部屋のドアを開け離していたが、しっぽや体が挟まれそうで心配だったし、
ドアストッパーではエアコンの効率も悪い。

思い切って、ドアにキャットドアをつけることにした。

業者さんに頼んで工事してもらい、ドアを外して庭で作業する、思った以上の大仕事になった。
夫は、「あードアが!」とちょっと嘆いたが、怒ったりはしなかった。


3:茶番のような儀式と、家族になっていく時間

それ以来、つくしは次女のそばのどこかで毎日寝ている。

娘二人が眠ると、決心したようにお気に入りのおもちゃを咥えて、
リビングからドラマチックにドドドと階段を駆け上がる。

そして、キャットドアをくぐって、くらがりの中でおもちゃを床に置いて
「ごろんなー」と鳴くのだ。

起きているときにはそんなおねだりはしない。
茶番のようなのだが、ほぼ毎晩これが繰り返された。

その音が聞こえると、私はなんだか安心するのだった。


おねえちゃんたち…寝たのか
カチコミにいく直前のおかお

べたべたしない猫。おひざに乗ってくれない猫だった。
だけど、本当に少しずつ。つくしは「家族」になっていった。

私たちのような未熟な飼い主のところに来たせいで、風邪をひかせてしまったかもしれない。
精一杯の世話も、的外れかもしれない。

……でも、うちに来てくれてありがとう。
一生一緒にいるから。
どうか元気で、願わくば幸せに過ごしてほしい。

まだまだ初心者飼い主の奮闘は続くけれど、
そのすべてが、つくしとの物語になっていく。

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