猫なんて無理だと思ってた私が、“つくし”を飼うまでに乗り越えた3つの壁
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🐾 目次
🐱 猫を飼いたい憧れと、ためらい
🐾 次女の「ねこ飼いたい」が家族を動かした
🚧 保護猫の壁とアレルギー検査
🧬 低アレルゲン猫との出会い
🌸 つくしが来た日と、新しい生活の始まり
🐱 1. 猫を飼いたい憧れと、ためらい
子供のころから猫をかうことにあこがれていた。
憧れすぎて、妹とよく猫ごっこをしていた。
今もその時の猫のあだ名で呼びあっているくらいなので、なかなか重症だ。
就職して一人暮らしを始めても、夫と暮らし始めても、当たり前のようにペット不可物件。飼うなんて、夢のまた夢だった。
大人になってからは、時折発作が起きるように図書館で「猫の飼い方」の本を大量に借りてきて、片っ端から読む…ということを数年おきに繰り返していた。
返却の時はためいきとともにポストに本を落とした。
誰でも出来ることが、なんで私には出来ないんだろう――。
猫を飼いたい夢を話してみても、犬派の夫は気乗りしないようだった。
私自身はというと、マニュアル通りの世話をすることに不安はなかった。
でも猫を飼った肌感覚がないことが判断に慎重になったところだった。
不思議とその気持ちが子供たちに伝染したのか、娘二人も猫に憧れがあるようだった。周囲に猫飼いさんがいなかったので、時折猫カフェに遊びに行った。
「どうしたら猫を飼える?」と真剣なまなざしで聞いてくる娘たちに
「さーてね。捨て猫がうちの前に捨てられてたら……運命かもね!」
えーっそんな漫画みたいなことあるー!?と娘たち。
でも私は半ば本気だった。
迷い猫が我が家の庭に現れたらな──
こどもじみた妄想を抱く中年になってしまった。
🐾 2. 次女の「ねこ飼いたい」が家族を動かした
そんなある日、転機が訪れた。
長女は4年生になり、学童を卒所した。お友達につられて、本人の希望で受験塾に入ってみたが、早めの段階でギブアップした。
時間を持て余すことを心配して、各種習い事をすすめたが、どれもピンとこないようだった。
幸い、自分で好きなことを見つけてやっていく子なので、暇すぎるという事態にはならなかった。
ただ、中学に上がるまでの習い事に時間を使える期間は限られている。
親としてはいろんな経験をしてほしい気持ちはあった。
そうしているうちに、次女の誕生日プレゼントを検討する時期が来た。
小さいころから、物をあまり欲しがらない姉妹だった。
その年も、欲しいものを何度聞いても、なかなか挙がらなかった。
簡単には叶えてあげられないから、やや流れ気味だったが、次女が繰り返し唱える呪文があった。
「ねこ飼いたい」。
その呪文を聞くとたまらないような甘やかな気持ちになった。
でも現実的には折り合いをつけるべきことはいくつもあるように感じていた。
そしてその予感は正しかった。
🚧 3. 保護猫の壁とアレルギー検査
保護猫ちゃんならどうかな?
家族が必要な子、世の中にたくさんいるでしょう?
習い事をしない、外に遊びに行くわけでもないインドアな長女。
下校後に家で「おかえり」と言ってあげれられない環境。
そこに猫のような友達がいたら…。
学べる事だって、きっと多いと思うんだ。
夫に響きそうなプレゼンを私は折を見て繰り返した。
最後は、「誕生日」と「次女」を大好きな夫が、
「ねこ」しか言わない次女に、折れた。
「――そうね、猫を飼いマショウ」
やった!夫の気が変わらないうちにたたみかけたい。
私は検索魔と化して近隣の保護猫の情報をかたっぱしから調べ、譲渡会にも家族で足を運んだ。
でも、保護猫のハードルの高さは想像以上だった。
個々前提条件は異なるものの、
小学生以下の子供のいる家庭には譲渡できない
家庭訪問が必要
定期的な報告が必要
猫を飼った経験がないとお断り
厳しい条件の理由は理解出来る。
でも、一歩を踏み出す手前で止まってしまう。
誰にでも「最初」はあると思うんだが…。
ある日、会社周辺の保護猫情報を見ていて、こう書かれた一文に出会った。
「小学生以下のご家族がいる場合は、アレルギー検査を済ませてからお申し込みください」
なるほど、それはごもっともだ。
疑ってもいなかった。
娘たちの検査を受けておこう。
早速、かかりつけの耳鼻科で検査してもらうと──
長女の猫アレルギーレベルは意外なほど高く愕然とした。
加えてスギ花粉の数値も大幅に基準値を超えて出た。
どちらもその時点ではほとんど症状が出ていなかった。
アレルギー症状が出れば、我が家では猫を飼い続けられなくなる可能性がある。
それはさらなる保護猫を生むことにもなってしまう。
いつもは辛辣なところがある医師が、その時ばかりは気の毒そうに「猫は諦めたら……鳥も可愛いよ」とつぶやいた。
採血をしてくれた猫好きの看護師さんまで、肩を落としているのが伝わって来た。
🧬 4. 低アレルゲン猫との出会い
血の気を失った表情の長女と、目に涙がにじむ次女。
そのまま諦めるには期待が高まりすぎていた。
諦めらきれず、調べものを続けるうちに、低アレルゲン猫という選択肢があることを知った。猫アレルギーを抱えた人でも飼っている例は結構多かった。
大人に至っては、アレルギー薬を飲みながらやり過ごしている場合さえあった。
アレルギー物質を抑えるフードも市販されていた。
猫の唾液に含まれる成分がアレルギーの原因になるらしい。
なのに検査はフケで行う──
不思議だけど、それで分かるそうだ。
アレルギーが出にくい猫種は限られていて、
「ロシアンブルー」か「サイベリアンフォレストキャット」。
ほぼこの二択だった。
アレルギーの面、猫種限定の面からも保護猫は選択肢から外すしかなかった。
ペットショップかブリーダーに狙いを絞って探し始めた。
🌸 5. つくしが来た日と、新しい生活の始まり
私が見た限りだが、市場でやり取りされるのは大抵は生後2ヶ月の子猫だった。
平日の日中は、猫が留守番になる。
生まれて間もない子猫にそれは難しい。
また、壁にぶつかった。
それでも探すのをあきらめなかったある日、
とあるブリーダーさんのところで、
生後8ヶ月のサイベリアンが破格の6万円で売られていた。
ワクチン代込み。血統書付き。
なんで売れ残ったんだろう? 安すぎて心配。
でも…8ヶ月なら、我が家にはむしろぴったりかもしれない。
連絡を取り、見学を希望すると──
そのブリーダーさんは、ご自身も猫アレルギーがある方で、
長女のために長めの触れ合い時間を設けてくれた。
ブリーダーさんの猫と触れ合う上で気を付けていることなども聞けて、アレルギー方面での不安はほとんどなくなった。
そして、無事、我が家に迎えることが決まった。
それが、三年前のこと。
三月生まれで、茶色のしましま模様。
「つくし」と名付けた。
「ひゃーん」という鳴き声があまりにか細くい優しいので、最初は、おびえてよそ行きボイスなのかと思っていたが、これが地声だった。
うちに「女子」がひとり増えたなと実感した。
立派なしっぽをもてあそんでも全く嫌がらない。
ただ、ものすごく臆病だった。






三毛猫の雑種を想像していたら、やってきたのは気品漂う長毛猫だった。
人生、何があるかわからない。
七転八倒しながらも、ご縁を得て出会った「つくし」。
精一杯、可愛さを愛で、観察し、お世話をしようと心に誓った。
飼い始めてめでたしめでたし…とはならなかった。
私はその後、かなり右往左往することになる。
そのわけは──
後半に、続く!(ヒロシの声で)
後半では、飼い始めてぶつかったこと。
最近まで続いていた問題の数々について触れてみようと思います。
続編はこちらです↓
