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短歌 2026《夏》第6弾

131
徒花(あざばな)の 匂ひは夏の 深き罠
 傾城(けいせい)の髪 夜潮をまとう

132
上を向き こらえた涙 空に溶け
  ひと歩みごと ほどけゆく夜

133
半夏雨(はんげあめ) 肌へとまとわる 気配濃く
 胸のざらつき 雨音を呼ぶ

134
ふわり影 蝉しぐれさえ 遠のきて
 君の横顔 夏雲となる

135
ひかりふる 砂の静けさ 触れし影
 胸の底へと 波紋を残す

136
深みにて しずかに満ちる 夏の気
 声も時もなく 青へとほどける

137
波の息に 置かれし影の 触れしとき
 胸の底へと ひかり沈みゆく

138
淡き光 胸の底へと 触れしとき
 とほき明るさ 影ゆれしずむ

139
ひかり抱く 岸のしずけさ ゆるやかに
 影の深さは 胸へとしずむ

140
滄海に 舫い綱解き 邂逅の  
 波間に君を 探し求むる 

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