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kirariboshi
富良野塾・起草文
歌志内市のランドマーク「旧上歌会館(悲別ロマン座)」には、国内外からたくさんの方が見学に訪れる。
この73年前の古い映画館がどうしてこんなにも人を惹きつけるのだろうか?テレビ放映されてからもう42年が経過した倉本聰脚本のドラマ「昨日、悲別で」のロケ地に使われたことで、この建物は取り壊しの危機を乗り越えて、現存する。
衰退してゆく炭鉱町で繰り広げられる青春グラフィティ。このまちに残る者、夢を持って都会へ出てゆく者。その光と影は、今も人を惹きつけ、炭鉱の繁栄と衰退の象徴である「悲別ロマン座」は、ある種の「聖地」となった。
今回、その「聖地」にふさわしく、富良野塾の起草文がロマン座の入り口に掲げられた。
あなたは文明に 麻痺していませんか
石油と水は どっちが大切ですか
車と足は どっちが大切ですか
知識と知恵は どっちが大切ですか
批評と創造は どっちが大切ですか
理屈と行動は どっちが大切ですか
あなたは感動を忘れていませんか
あなたは結局何のかのと云いながら
わが世の春を謳歌していませんか
聰
文明社会の利便性にどっぷり浸かって、人間が本来持っていたはずの「生きる力」を失いかけている私たちに対するアンチテーゼ・・・
それは倉本聰の作品世界に流れる通奏低音そのものだ。
身も心も心底震えるような本物の「感動」というものは、ハイテク技術やAIからは決して生まれて来ないのだろう。本当に人の心を打つもの、というのは泥臭く地味で、愚直なまでに誠実で真摯な行動から生まれるのだろう。
歌志内市という日本一ちいさな市から、この言葉が再び発信される。
そこに私はちいさな希望の光を見るのだ。
(歌志内市地域おこし協力隊 石井葉子)
